菜々緒の仰天ドジエピソードも飛び出した「無能の鷹」囲み取材会2024/10/01

テレビ朝日系で10月11日からスタートする金曜ナイトドラマ「無能の鷹」(金曜午後11:15。一部地域を除く)の囲み取材会が、撮影真っただ中の営業部セット内で行われ、主演の菜々緒をはじめ、塩野瑛久、井浦新、工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実が出席した。
「無能の鷹」は、女性コミック誌「Kiss」で連載中のはんざき朝未氏の同名人気コミックスを原作とした実写ドラマ。菜々緒が扮(ふん)する原作の人気キャラクター・鷹野ツメ子は、外見は有能そのものだが、実際は想像を絶するほどの無能であり、そのギャップが魅力となっている。
本作の脚本を手掛けるのは、ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」(21年/日本テレビ系)や「監察医 朝顔」(19年/フジテレビ系)を手掛けた根本ノンジ。演出には「忍びの家 House of Ninjas」(Netflix)や「アンナチュラル」(18年/TBS系)などで知られる村尾嘉昭が参加している。豪華スタッフ陣が集結し、無能な主人公の奮闘を描く脱力系お仕事コメディが誕生する。

冒頭のあいさつで、菜々緒は「この秋のドラマで、一番笑っていただける作品が出来上がっていると思います」と自信満々にアピールし、「こんなに楽しい現場でいいのかだろうかっていうぐらい本当に楽しく仲良くさせていただいてます。皆さがかなり個性豊かなキャラクターを演じ切ってくださって、そのテンポ感っていうのも息ぴったりなので、その楽しさが画面を通じて皆さんにお届けできたらいいなと思っております」と楽しそうに述べ、現場の空気の良さを伺わせた。

鷹野の相棒という不運すぎる社会人生活をスタートさせる新入社員・鶸田道人役の塩野は、「あまり深く考えずに観ていただけるドラマですが、自信を持ってお届けできる作品になっています。ほんとに最高のキャストとスタッフが一緒になって現在進行形でドラマを作っております」と意気込みを語る。

出世欲の塊であり野望と愛欲にまみれた令和版黒革の手帖を操る《社内CIA》・鵜飼朱音に扮するさとうほなみは、「このドラマを、頭を使って観たらどうなるんだろう? って気になるんですが、でもきっと心が折れて最後には何も考えないでよくなる(笑)。なので、そういうところも楽しんでご覧いただければと思っています」と、できるだけ気楽に見てほしいことを伝えた。

ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎を演じる高橋は、「会社モノで部長役は『ショムニ』以来ですが、現場はそれに匹敵するか上回るほどの面白さです」と述べ、期待をあおった。

優しいばかりに常に損をして鷹野の指導係まで押し付けられた会社の歯車代表・鳩山樹役の井浦は、「菜々緒さんを中心にとっても風通しよく、毎日楽しく撮影ができています。これから仕上がっていく1話1話がきっととんでもない面白さでお届けできることと思います」と自信をのぞかせる。

タイトルの「無能の鷹」にちなんで、「(自分が)無能だな~」と思ったエピソードがあるかと問われると、菜々緒は「ドラマのクランクインの日に、午前と午後を間違えてアラームをかけてしまって。5分でパッと用意して家を出ました」と華麗で完璧なイメージとは真逆のやらかしエピソードを披露。また高橋は「私の場合は“無能の鷹”っていうか“無毛の高”っていうのを深夜枠でやってほしいですね」と自虐ボケを展開し、「こういう(頭の)形状の人たち、錦鯉の長谷川くんとかあばれるくんとかを集めて、もうみんな無毛っていう。お願いしますよプロデューサー!」と熱烈要望すると、現場は笑いに包まれた。

また、フォトセッションを前に、それぞれが演じる役名に入った“鳥”を描いて一緒に撮影するという企画が行われた。なかなかの無茶振りにも関わらず各人真剣な様子でペンを走らせる一同。その間にもプロデューサーのタレコミをもとに、赤裸々なエピソードが明かされていくことに。
菜々緒は、現場で突然泣いてしまったことを暴露されると、「最終話の台本が完成したという報告を聞いたら、なぜかすごく寂しくなってきちゃって。泣くのを堪えていたら、塩野くんに『泣いてる!』と気付かれて、現場中に知れ渡ってしまったんです。でもそこで涙が引っ込みました」と打ち明ける。しかし塩野は、「全然引っ込んでなかったですよ(笑)。涙が目からあふれないように必死で上向いてました。でもビックリしましたよ、なんせ2話の冒頭を撮ってるときだったんですから。さすがに早いですって(笑)」とすかさずツッコミを入れ、現場はまたしても和やかな雰囲気に。
そうして出来上がった“鳥”イラストは、意外にもなかなかの力作ぞろい。“鷹”のイラストにタイトルと放送スタート日まで入れてしっかりアピールする座長・菜々緒に続いて、ふわふわとしたいかにも弱そうな鳥“鶸(ひわ)”を描き「“弱い”に“鳥”と書いて鶸田です。ぜひ覚えてください!」と役名を連呼したのは塩野。井浦は“鳩”を逆さまに描き、ピースマークを表現。「鳩は平和の象徴。少しでも世の中に笑顔が生まれて、戦争や差別がなくなっていくようなドラマになれば」とのメッセージを込めた。

高橋は「本当は尻尾まで描きたかった」という神獣“朱雀(すざく)”を力強くきらびやかに表現。“雉(きじ)”を描いた工藤は「なんとなくのイメージで描きましたけど、よく考えたら畑で見かけてましたね」としっかり特徴を捉えた一枚に絶賛の声が上がった。
しかし、一人だけ個性が爆発したシンプルな“鵜(う)”を描いたさとうは、少しうつろな様子で「みんながそんなにうまいとは思っていなかった。台本に鳥のシルエットが描かれてて、それを見たらこうだった」と主張。しかし、周囲からは「全然違いますよ!」「だってそれ鳥じゃないでしょ?」「鳥が乗った箱ごと描いてますよね」などと一斉に猛烈なツッコミが。それですっかり開き直ったさとうは、「……一筆書きみたいに見えますけど、平和にあふれて戦争がなくなるようなドラマになるように描きました!」とその意図を説明すると、絵の出来はともかく、その気持ちを「素晴らしい!」と称賛するキャストの仲の良さを見せた。

そして最後に菜々緒は、「このドラマは、がんばりすぎて息を抜くのがへただったり、息苦しさを感じたり…そんな、皆さんの背中を押して、元気をもらっていただけるような作品にしたいという想いでスタッフ・キャスト一同、撮影しております。金曜の夜にほっとしていただける、寄り添えるドラマになればうれしいです。ぜひ楽しんでください」と視聴者へのメッセージを送り、取材会を締めくくった。
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