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倉科カナ、毎熊克哉、渡辺謙が「TRUE COLORS」舞台の天草で会見。作品の魅力を語る2024/10/01

倉科カナ、毎熊克哉、渡辺謙が「TRUE COLORS」舞台の天草で会見。作品の魅力を語る

 NHK BSプレミアム4K・NHK BSで2025年1月より放送のプレミアムドラマ「TRUE COLORS」(日曜午後10:00)の会見が、作品の舞台となる熊本県天草市で開催され、主演の倉科カナ、共演の毎熊克哉渡辺謙が出席。崎津天主堂内で行われた会見では、作品の魅力や撮影の意気込みなどを語った。

 プレミアムドラマ「グレースの履歴」(23年)で、向田邦子賞やコンテントアジア賞など数々の栄誉に輝いた名匠・源孝志氏の小説「わたしだけのアイリス」を元に、源氏本人が脚本と演出を務め映像化する「TRUE COLORS」。源氏によるプレミアムドラマ第2弾となる本作は、自然美豊かな九州・天草と秋のイタリア・キャンティを舞台に、哀愁と希望の糸でより上げられる。

 主人公のフォトグラファー・立花海咲役を担う倉科は「天草の壮大な自然と、地元の皆さんの温かさで作品によりいっそう厚みが出ていると感じました。天草で撮影できてうれしく思います。また、脚本を読んですごく縁を感じました。私も熊本出身で、私の父も“かっちゃん”と呼ばれていたり、私自身も海咲同様、東京でキャリアを積んできて、『これでいいのかな』と少し立ち止まる時間が必要かなと感じていた時に、この役をいただいたので、心に来るものもありました」と撮影を振り返った。

 そして「熊本に帰ってくるとすごく充電されて、癒やされるし、リフレッシュになるし、私は故郷が熊本で良かったな、と毎度毎度、思うんです。また、撮影に入る前、監督から『毎日、写真撮ってね。カメラマンとしての感性を知りたい』と言われたので、写真は毎日撮りました。技術的なことはさておき、写真を撮ることが好きになりましたね(笑)。本当にすてきな作品になるように頑張りましたので、楽しみにしていただけたらうれしいです」と作品をアピールした。

倉科カナ、毎熊克哉、渡辺謙が「TRUE COLORS」舞台の天草で会見。作品の魅力を語る

 海咲の同級生で漁師・松浦晶太郎役の毎熊は「僕自身は広島の出身ですが、毎熊家のルーツが長崎の諫早辺りにあることもあって、九州は昔から家族旅行で訪ねていたんです。でも、昨日家族に確認したら天草はまだ未踏の地だったらしくて、今回のロケで初めて足を踏み入れました」と打ち明ける。

 本作に参加した感想としては、「映像的な表現が、今作の一つの肝になっています。天草出身の人物を1カ月に渡ってこの地で演じられるのはとてもぜいたくなこと。今回の作品、源作品ならではのロマンチシズムとリアリティにあふれているのですが、久しぶりに台本を読んでうるっとしてしまいました。物語が進んでいく中で、キャラクターの揺れ動く心情がものすごく感じ取れるような内容にもなっていて、この作品に参加できて単純にうれしく思います」と述べた。

 また、本作に参加するに当たり「ロケに先立つ準備も重ねてきました。役のために船舶とバイクの免許を新たに取得しました。そして、昨年の夏頃に源監督から『港一番の水揚げが自慢の漁師の役だから、体を一回り大きくたくましくしてほしい』と頼まれたので、頑張って(体重を)9kg増やしました」と明かし、「自分にとってもかけがえのない作品になっていますので、ぜひご期待ください」と呼び掛けている。

倉科カナ、毎熊克哉、渡辺謙が「TRUE COLORS」舞台の天草で会見。作品の魅力を語る

 そして、海咲の継父・辻村多一郎役を担う渡辺は「原作・脚本・演出全て源さんが手掛けていますが、天草ありきで描かれていて、撮影も天草で行われています。通常、役に入る時は役と“ダブらせる”時間が少しは必要ですが、今回は役がそのままこの地に根付いている感覚があったので、スムーズに役に入れましたし、天草の風景や空気がしっかり役となじんでいる実感があります。熊本の方にも、天草の魅力を再発見できるドラマにもなっていると思います」と、撮影を終えた感想を語った。

 今作について「一番の柱は“再生”だと思っています」と話し「海咲は今回つらい思いを背負って天草に帰ってきますが、自分が捨てた故郷に宝物がたくさんあって、それによって再生されていく物語になります。一本の映画では描き切れないだけの分量が、それぞれのキャラクターに乗っかっています。『ドラマっていいよな』と思うのと同時に、僕も久々に泣ける脚本だと感じました。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、漁師の皆さんにご協力いただいて、感動を超えた“絵”を見せてもらえる圧巻の場面がありますので、ぜひお楽しみにしていただければと思います」とメッセージを寄せている。

倉科カナ、毎熊克哉、渡辺謙が「TRUE COLORS」舞台の天草で会見。作品の魅力を語る

 さらにこのたび、東京編と天草編、それぞれに登場する共演者も発表された。東京編では、東京でファッションカメラマンとして活躍する海咲の恋人であり、高級ファッション誌編集長・巻上伸哉役に滝藤賢一、メークアップアーティスト・紀田順子役に名取裕子、海咲の写真の師匠・木嶋作太郎役に石橋蓮司、海咲のカメラ助手・藤島一平役に森永悠希が決定。そして、難病にかかった海咲を診察する眼科医役で要潤が出演する。

 天草編では、約20年前、海難事故で亡くなった海咲の実父・勝男役に北村一輝、その後、再婚した海咲の母親・辻村しのぶ役に賀来千香子、妹の七瀬役に穂志もえか、晶太郎の母親・百合役に宮崎美子、父親の茂雄役に中原丈雄が決定。

 また、海咲と晶太郎の高校の先輩・竹崎淳弥役に玉置玲央、海咲の高校時代の恩師で美術教師・加藤美徳役に加藤雅也、その妻・フランチェスカ役をシルビア・グラブが担う。その他、晶太郎を支援する福岡の画商・黒沢涼子役に伊藤歩、勝男の海難事故の真相を知る海難審判の理事官役に髙嶋政宏といった豪華俳優陣が物語を彩る。


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