原田泰造、風間俊介らが出演! 横浜流星との共演に期待高まる「べらぼう」新キャスト陣2024/09/28
2025年1月5日にNHK総合ほかでスタートする横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(つたじゅうえいがのゆめばなし)」(日曜午後8:00ほか)の追加キャストが発表され、冨永愛、原田泰造、風間俊介、安達祐実、愛希れいか、木村了、山村紅葉が出演することが分かった。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(17年)や連続テレビ小説「ごちそうさん」(13年)、ドラマ10「大奥」(23年)など数多くのヒット作を手掛けてきた森下佳子氏が担当する。
冨永が扮(ふん)するのは、大奥総取締の高岳。田沼意次(渡辺謙)、松平武元(石坂浩二)と並び幕府の実権を握る大奥の最高権力者。賢丸(寺田心)の妹の種姫を 10 代将軍・家治(眞島秀和)の養女として迎え、家治の嫡男・家基(奥智哉)の正室とするよう画策する。
大河ドラマ初出演となる冨永は、「2023年放送のドラマ10「大奥」(NHK総合ほか)で、初めて時代劇に出演させていただき、素晴らしい経験をさせていただきましたので、また時代劇に出演できることをとてもうれしく思いました。その経験を生かし、新たな役を私らしく演じたいと思います」と意気込み、「大奥総取締の高岳という人物は、歴史的記述にはあまり残っていない人物ですが、大奥という特殊な組織の中で、彼女がどのような思いで采配を振るい、何を目指していたのか、この『べらぼう』物語の中での高岳の生きざまをぜひ楽しみにしていてください」と見どころを伝える。
原田が演じるのは、百姓から意次(渡辺)の側近になった三浦庄司。三浦は、備後国福山藩(現在の広島県福山市)出身の農民から田沼家の用人となった人物。意次の側近として、意知(宮沢氷魚)、松本秀持(吉沢悠)とともに政策を立案主導していく。
出演の話を聞き、「べらぼう」の世界に入れることにワクワクしているという原田。「横浜流星さんとはバラエティー番組でしか一緒になったことはないのですが、とてつもない好青年という印象があります。一緒のシーンがあるか分かりませんが、生の蔦屋重三郎に会える日を期待しております。他にも、共演シーンが多い田沼意知役の宮沢氷魚さんもとても魅惑的な役者さんなので、一緒にできることが楽しみです」と撮影を心待ちにしている。
続けて、「私が演じる三浦庄司は、元は農民から田沼家の家臣になった人物。渡辺謙さん演じる田沼意次の側近として暗躍し、政策を立案していく役柄です。『渡辺謙さんと同じシーンに映る』そう考えただけでもうれしくて、共演がとても楽しみです。三浦が徳川幕府の中でどう動き回るのか、ご期待ください」と喜びを語る。
京ゆかりの大“地本問屋”・鶴屋喜右衛門役に風間。鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)や西村屋与八(西村まさ彦)らをまとめる江戸市中の“地本問屋”のリーダー的存在で、新参者の蔦屋重三郎(横浜)と対立する。草双紙や錦絵で数多くのヒット作を出版するとともに、山東京伝など若い才能を見いだし、プロデュースするなど、蔦重とともに一時代を築いた。
風間は、「今まで幕末、戦国時代の大河ドラマに出演させていただき、このたび『べらぼう』で江戸時代を駆け抜けさせていただける。 多くの人々を魅了してきた時代を、大河ドラマの中で生きることが出来ることを喜んでいます。 実在の人物を演じさせていただきますので、ご本人やその末裔(まつえい)の方々、見てくださる皆さまに喜んでいただけるよう努めてまいりたいと思っています」と決意を語る。
そして「まだ数えるほどしか横浜流星さんとセリフを交わすシーンを撮っていないのですが、すてきな躍動感を感じました。江戸という場所で、確かに生きている生命力と鼓動を感じました。 その躍動感が、物語を大きく魅力的に動かしていくと思いますので、彩りを添えられるよう頑張っていこうと思います。また、多くの素晴らしいキャストの皆さんが集結しているので、見ほれてしまい過ぎぬようにしようと思います」と気を引き締めた。
蔦重と対立する役どころについては「蔦重の視点から見れば、時に立ちはだかる壁のように感じるかもしれませんが、鶴屋さんが言っていることは商人として、ビジネスマンとして、まっとうだと感じています。 今回『べらぼう』で描かれる戦は、刀でも鉄砲でもなく、商いと信念の戦です。 僕が鶴屋さんの信念に共感するように、見てくださる皆さまが誰に共感するか、とても楽しみにしています」と視聴者にも思いを寄せる。
「また、僕が育った下町を生きた先人の方々の息吹を物語の中で感じ、うれしくなるのと同時に、この物語に出てくる人々のように生き生きと人生を歩んでいきたいと思いました。 下町で育つと駅や公共施設などで浮世絵を見かける機会が多くあります。 それら、日本が誇る芸術が生まれていく物語を多くの人に見てもらいたいです」と地元を舞台にした作品への思いを口にした。
安達が務めるのは、吉原の女郎屋「大黒屋」の女将・りつ。駿河屋(高橋克実)、松葉屋(正名僕蔵)、大文字屋(伊藤淳史)、扇屋(山路和弘)らとともに吉原を取りまとめ、蔦重(横浜)の後見となる。のちに女郎屋を廃業し、芸奴の見番となった後は、蔦重が手掛けた「富本本」や「浄瑠璃本」の出版に大きな影響を与えることになる役どころだ。
大河ドラマは、高校生の時に出演した「元禄繚乱」(1999年)以来という安達は、「大人になってから、もう一度大河ドラマに出演したいという思いが強くなっていたので、オファーをいただいた時は本当にうれしかったです。横浜流星さんとは、数年前にドラマで共演経験があり、ご本人の真面目さやひたむきな姿勢がすてきだなと思っておりましたので、今作でまたご一緒させていただけるのが楽しみです」と二度目の出演に喜び、横浜との共演を待ち望んでいる様子。
また、「今作では女郎屋の女将という役どころで、私も牛耳る立場の役をやれるようになったんだな、年齢を重ねてきたんだな、と改めて感慨深い気持ちです。りつのさっぱりとした性格や、それでいてかわいらしいところもある人柄を伝えられるように演じたいと思います」と演技プランを語り、「浅草は私が生まれ育った街です。昔ながらの文化もあり、最近は再び活気付いている様子もあり、とても楽しい街です。このようなご縁をいただき、うれしく思います」と舞台となる浅草への思いも明かした。
愛希は、幼少期の蔦重(横浜)と花の井(小芝風花)に赤本(子ども用の絵本)を読み聞かせ、蔦重が本の世界の楽しさ、面白さを知るきっかけとなった元・松葉屋の高級女郎・朝顔を担当。
出演に際し、「まずは、とても嬉しかったです!!! 『大奥』で出会った、大好きな森下(佳子)さんと大原(拓)さんとまたすぐにご一緒できることも本当にうれしく、やはり“大河ドラマ”ということで身の引き締まる思いでした」と声を弾ませる。
主演の横浜については「何事にもとてもストイックに取り組まれていて、大変な撮影も、横浜さん自身が 一番大変なはずなのに、明るくみんなを引っ張ってくださっている姿が蔦重と重なりました。冒頭の火事のシーンを撮影した際、横浜さんは重い荷物を背負って実際に火の中を走り…水をかぶり…それはそれは大変な撮影だったのですが、子役たちにも怖くないように気を使っている場面を見て、本当に優しい方なんだなと思いましたし、私達の先頭を走るその背中が、本当にたくましく、私には重い荷物が、この大河ドラマのいろんなものを背負っているように見えて、その重さに負けることなく、しっかりと前へ前へ進んでいく姿がとても印象的です。その時に、『べらぼう』は素晴らしい作品になるんだろうなと誠に勝手ながら…確信しています」と横浜の姿に蔦重を見いだしている。
朝顔を演じるにあたって「“優しさ”についてたくさん考えました。見返りを求めず、誰にでも平等に、思いやりをもち、心から人の幸せを喜べる…優しい人。ろうそくの火のような…キラキラ輝いてはいないけど、彼女を見ると、温かく、心が穏やかになる…そんな人だと思います。なかなか難しいです。とにかく、蔦重や花の井に、優しさと温かさ愛情を感じてもらえたら…と思い演じています。苦しい中でも明るく、笑顔を忘れずにいる朝顔に私自身演じていても、とても勇気をもらったので、ぜひその姿に注目してほしいです。福井県出身の私としては、こうして福井にゆかりのある大河ドラマに出演できることはとてもうれしく光栄です! 石川九楊さんの題字も力強く軽快さもありすてきですよね! 福井の皆さまにはぜひ、毎週見ていただきたいです!!!」と故郷へ力強くアピール。
平賀源内(安田顕)の相棒であり戯作者・狂歌師・平秩東作役に木村了。平秩は内藤新宿の煙草(たばこ)屋を営む一方、炭焼きや材木商などさまざまな事業を手掛ける「山師」であり、平賀源内の商売仲間。戯作者・狂歌師といった顔も持ち、大田南畝とも親交を持つ。源内の死後、田沼意次(渡辺)の政策に深くかかわるようになり、意次の蝦夷地開発のきっかけをつくることになる。
木村は 「演出の大原さんとは『麒麟がくる』(2020年)の時にご一緒させていただき、『大奥』の演出では予想もしなかった方法に雷に打たれるような感覚になったのを強く覚えています。なので、今回お話をいただいた時は、またあの感覚を味わうことができる! と思ったと同時に、また役に没頭することができると二重にうれしく思いました。視聴される方々にも、作品に没頭していただけるように精進していきたいと思います」と期待に胸を膨らませる。
共演する横浜と相棒となる安田については「横浜流星さんがどのように蔦重を演じられるのか、今から大変ワクワクしてます。共演は初めてではないのですが、じっくりと演技をしたことがないので、横浜さん演ずる蔦重から放たれる物をしっかり受け止めて進んで行きたいと思います。また、相棒である平賀源内を演じられる安田顕さんとの共演も大変楽しみです」と撮影を心待ちにしているよう。
役を演じるにあたって「図書館などに行って、さまざまな文献を読み漁りました。その全てが古い文献なので書体も古く読解に時間が掛かりました。いろいろ調べた結果、平秩東作は何者なのか分からないと言うのが僕の答えでした。共通することは、煙草屋であり山師であり、狂歌師であり、識者であったこと。それに加えて、ある方は、お金に執着するような人だった説を唱え、ある方は、温厚で常に人に慕われていた反面、隠密だったという説を唱えていました。大原さんとそのことについて話した時、本作の脚本家である森下佳子さんがどのような平秩東作像を書き上げてくるかで決めることになりました。どこか憎めない、平賀源内の隣にいて遜色(そんしょく)のない人間が生まれたら良いなというのが今の気持ちです」と率直な思いを打ち明ける。
次いで、「蔦重は本気で吉原のことを考え続けた結果、江戸時代のエンターテイナーになったのだろうと考えています。心(しん)にあるのは吉原への思いなんじゃないでしょうか。新宿という街は、昔住んでたことがあるのでさまざまな思い出がありますが、僕が初めて出演した映画のロケ地が新宿の歌舞伎町だったので思い出深い場所です」とエピソードを交えて回顧した。
山村が担当するのは、大文字屋(伊藤淳史)の遣手で誰袖(福原遥)のお目付け役。蔦重(横浜)に思いを寄せる誰袖の恋の行く手を、仕置き棒を手に阻む。
報せを聞いた時に「うれしい!! これでジグソーパズルの最後の1ピースをゲット!!」と飛び上がって喜んだと語り、「『ジグソーパズル』というのは、私が人生でやりたいこと。断崖絶壁コンプリートし、バラエティーも情報・クイズ番組・映画、そして朝ドラ! 出演もかないました。残りの1ピースが『大河出演』でした。 しかも、世界地図のジグソーパズルだとすると『日本』という最も大事な1ピースだったので、大変うれしく、全力で『おしげ』を演じさせていただきます」と歓喜の理由を説明。
顔合わせで初めて会った横浜に思わず「実物もカッコイイんですねぇ!!」と声を掛けたそうで「映画やテレビで見ていた通りのという意味ですが、失礼だったかなと思う間もなく『ありがとうございます。うれしいです』と爽やかな笑顔で答えてくださいました。撮影中も私が 遠くから走ってきて声を掛けるタイミングを自主練していたら、参加して、きっかけセリフのしぐさを遠くから見えやすくしてくださったり、お芝居への情熱もかっこいいです」と絶賛する。
福原を厳しく監視する役だが、「福原遥さんは、とにかくかわいいです。 私は彼女のお目付け役なので厳しく接しなければならないのですが、深刻になりがちなシーンもちょっとコミカルな要素を加えて演じられるので、私は青筋立てて怒っているシーンでもカットがかかった途端に大爆笑!! なんてことも。今後の撮影がますます楽しみです」とシーンに反して楽しい現場になっていると明かした。
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