ミセス、映画大ヒットに歓喜♪ 大森元貴が明かす裏話とは？「すごく難しくて、毎回酸欠でした」2024/09/22
Mrs. GREEN APPLE（大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架）が昨年12月から今年3月までおこなったライブツアー「Mrs. GREEN APPLE 2023-2024 FC TOUR “The White Lounge”」を映画化し、大ヒットとなっている「Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA」。本日9/22に行われた大ヒット御礼舞台あいさつに、メンバーの大森（Vo./Gt.）、若井(Gt.)、藤澤(Key.)が東京・丸の内ピカデリー1に登壇。ファンとともにくす玉を割り、お祝いした。
笑顔で登場した大森は「皆さん、こんにちは！ 元気にしてますか？ ゆっくりお話ししていけたらなと思っています。よろしくお願いします！」とあいさつ。若井も「短い時間ですが楽しい時間を過ごせたらと思います」、藤澤も「（映画を）見終わった後ということで、きっといろんな感想があると思うんですけれども、内容も踏まえたトークができたら！」とにこやかに意気込んだ。
本作のリハーサル期間が2週間しかなかったことから、「気が気じゃないリハーサルを毎日過ごしていました」と打ち明けた大森。「一つの建物の中で、僕とキャスト含めての芝居のリハーサルと、若井・藤澤の楽曲のリハーサルを違う階で行っていたりもしました」と驚きのエピソードを。藤澤も「既存の原曲とは違うアレンジを行っていたので、そのリハーサルを2週間でやるというのは大変でしたね」と思い起こし、若井も「毎公演緊張してたよね。新鮮な気持ちでした」と率直な思いを明かした。
作品について、一番大変だったところを聞かれた大森は「全部です！」としながらも、「『ツキマシテハ』という楽曲がありまして。声を荒げながら息を震わせて歌う曲なのですが、そこから『Coffee』という曲に入るのが大変でした」と告白。「上がった息をぐっと止めてこらえて、『Coffee』の演技につなげるのがすごく難しくて、毎回酸欠でした」と裏話を披露した。また、劇中の感情の起伏についても、「いろんな見方ができる作品ではあるんですけど、感情としてつながっていたり、つながっていなかったりするので、そこの切り替えに関して、僕自身も自分の中に落とし込むのがすごく難しかったですね。さっきまですごく怒っていたのに、急に彼女とトークをするとか…一つずつのシーンを作るにあたって、別の人にならないとできなかったです」と振り返った。
藤澤は「僕と若井は演奏しているシーンが多いのですが、バックバンドで演奏しているわけではなく、ストーリーのいちキャストとして常に見られている意識でいるということが、今までのライブにはない大変なポイントでしたね。他にも『ダンスホール』で一緒に踊ったり、それぞれ演技があったり、スイッチの切り替えみたいなのは、今までにない体験でした」と本作ならではの大変さを明かした。それを受けて大森も、「（藤澤と若井が）2人でお芝居しているのとか、とても新鮮だったので、すごく楽しかったです。りょうちゃんがあんなに大きい声を出すところは見たことなかった！」と驚いていた。続いて若井が演じたシーンについても、大森が「あんなに悪い男だったなんて！」と劇中での一面を暴露し、「ありがとうございます！」と若井が笑顔を見せる掛け合いを見せた。
また、この日は『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA』のオリジナル・サウンドトラックの配信リリースのサプライズ発表も。9月23日深夜0時から配信スタートとのことで、会場も盛り上がりを見せ、大森は「曲の“追体験”をするということが、『The White Lounge』のテーマ。この曲ってこんな側面があるんだとか、歌詞をよく見たらこんなことを歌っていたんだとか。例えば、『ダンスホール』という曲はいつもだと華やかでポップな冒頭なんですけど、今回はちょっと切なく聴かせる一節があったりとか、『もしかしたらこういうことを歌っていたのかもしれないな』とまた違った印象を受けるような、何回でも楽しめるような楽曲にしたいなと思って、リアレンジを進めていきました」と余すところなく語る。藤澤も「『The White Lounge』という名前も大森がすごくこだわって付けた名前なので、見てくださる皆さんの捉え方や、僕たちの表現にも、全てに正解があるわけではなくて、常に余白があって…。見たうえで持ち帰っていただいて、『あれってどういうことなんだろう』と考えていただいたり、いつも聴いてくださっている楽曲の聴き方もまた変わってきたりする、いろんな表現の幅がある作品になっているなと思います」と説明した。
映画の公式SNSで募集したファンからの質問に、メンバーが答えていくコーナーでは、藤澤への「『劇場！』から始まる長ゼリフの感想はどうでしたか」という問い掛けに、「僕のそのシーンだけ、来ている皆さんに語り掛ける場面でもあるので、いつもドキドキしながらやっていました。リハーサルの時もすごく緊張していて、キャストの皆さんにも見守ってもらっていたりしたんですけど、いざ、本番になったら、自分が支配人のモードに切り替えられました」と答えると、生「劇場！」を披露。会場も盛り上がり、大森も「唯一ライブになるシーンというか、お客さんとのキャッチボールが許されていた場所なので、（藤澤が）すごく意気込んでましたね。すてきでした！」とコメント。若井も「いい意味でりょうちゃんらしくない！ すごく新しい一面を見れた」と笑顔で告白。
もう一つ、ファンからの質問として、「今回セットリストが先に決まったのか、ストーリーが先に決まったのか、どちらなんでしょうか？」と尋ねられた大森は「どっちが先とかないような。こういうことを作りたいんだという話を演出家さんとして。こんな曲もある、あんな曲もあると全部出し切った後に、どこか欠けているとか、間引いたりしていたので、同時かもしれないですね」と答え、若井も本作での演奏について「タッチのニュアンスだったり、リズムの取り方のニュアンスは変えています。もちろんアレンジが全体的に変わっているのもあると思うんですけどね」と回答した。
その後、大ヒットのお祝いとして、くす玉が舞台上に登場し、「映画のやつじゃん！」と興奮気味の大森。「せーの！」の掛け声で3人が、ひもを引くと、「御礼!! No.1大ヒット」の文字が。興行収入10億目前の大ヒットという事実に、大森は「ちょっと信じられないですね！ ライブツアーを映画にするという時点で少し変わった話ではあるので、そこからまたストーリーがあって、われわれも普段しないようなお芝居と表現を交えながらの映画なので、どういうふうに伝わるかとちょっとドキドキしていたんですけど…すごくうれしいし、とても光栄です。ありがとうございます」と胸の内を明らかに。
若井も「本作が本当にたくさんの方に愛していただけているんだなと、心から感じられてうれしいです。ありがとうございます」とお礼を述べ、藤澤も「僕らは自分たちがワクワクできるものを追求したり、真剣に向き合ってやっているんですが、それを皆さんにも楽しんでいただけているんだなとすごく実感しました。本当に本当にありがとうございます」と異口同音にコメントすると、会場が拍手に包まれた。
活躍するフィールドを広げ、常に挑戦を続けてきた彼ら。今後の展望について、大森は「僕ら自身、わくわくすること、楽しむことが第一で、あれも面白いね、これも面白いねと思いながらやっています。逆にそう思わないことはやらないので、そこの信念は持ってやれているのかなと思っています」と力説。
最後に改めて、観客へのメッセージとして、藤澤が「お越しいただき、ありがとうございます！ 本作はまだまだ上映が続いていきますので、ぜひぜひ何度でも楽しんでいただけたらなと思っています」と話せば、若井も「僕たちも本当に大好きな作品で、細かいところまでこだわった作品でもあるので、何度でも楽しんでいただけたらうれしいです。ありがとうございました！」と、見れば見るほどハマってしまう本作の魅力を伝えた。大森も「少し変わった映画ではありますし、内容もちょっと難しいような、100人見たら100人違う受け取り方をするような、そういう遊びを持った作品かと思うんですけども。実際に歌を歌い、演奏をしながら表現をするにあたり、たくさんのチームの方々が関わってくださって成り立った作品が、多くの方にこうして愛していただけてすごくうれしいです。今後もまだまだ上映が続くので、友達や家族だったり、いろんな方を連れて、ミセスを知らないよという方も一緒に見ていただくと面白い作品なのかなと思っています。僕たちのいつものライブも、ぜひいろんな方と来ていただきたいですし、今後ともよろしくお願いします！ 今日はどうもありがとうございました」と、丁寧に自身の想いを込めながら伝えた。
異例中の異例の音楽劇となったライブツアー、その映画の大ヒット、そして来月からは、世界最大級の音楽特化型アリーナである、Kアリーナ横浜にて「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」を全10公演で開催し、約20万人の動員を見込んでいる彼ら。Mrs. GREEN APPLEはこれからさらにどんな世界を見せてくれるのか…快進撃からますます目が離せない。
【映画「Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA」予告編（60秒）】
【映画「Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA」特別スポット映像】
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