ドラマとマンガで同時展開! ヨーロッパ企画・上田誠原案「デスゲームで待ってる」始動2024/09/20

カンテレでは10月24日より、動画配信サービス“DMM TV”とコラボしたドラマ「デスゲームで待ってる」(木曜深夜0:25、関西ローカル)の放送が決定。なお、放送後はDMM TVにて配信される。
2024年1月より、“リベンジ”をテーマに放送しているカンテレ×DMM TVドラマ枠。現在は、乃木坂46・岩本蓮加が主演を務める「そんな家族なら捨てちゃえば?」(木曜深夜0:25)を放送中。第4弾となる本作は、ヨーロッパ企画の代表・上田誠氏が原案を制作したオリジナルストーリーが、ドラマとマンガ、二つの媒体で同時に展開される。そんな、カンテレドラマ史上初めての試みとなる本作は、10月18日より「LINEマンガ」ほかでマンガ配信がスタート。脚本は同じくヨーロッパ企画所属の諏訪雅氏が執筆し、マンガ制作を手掛けるのは、デジタルコミック出版社“CLLENN(シレン)”。作画は愛須メノウ氏が担当する。
「デスゲームで待ってる」は、“放送作家”から“デスゲーム作家”となった主人公による、リベンジ系エンタメショー。テレビ業界で一世を風靡(ふうび)するような番組を夢見る若手放送作家の戸村匠真。プロデューサーや先輩作家たちから理不尽な仕打ちを受ける日々を耐え忍んでいたが、ある日、致死量のワサビを食べさせて一般人を死亡させた番組のスケープゴートにされ、責任をすべて被せられる。“人殺し作家”というレッテルを貼られ、業界から干された戸村。途方に暮れていたところである1人の女性と偶然出会い、新たに進んだ道は“デスゲーム業界”だった。そこは表社会の常識が通用しない、残虐性と企画性が物を言う世界で――。
原案を制作する上田氏。今回の作品について、「デスゲームが好きすぎて、デスゲームのバックステージものをやれることになりました。僕は原案を担当していまして、それがマンガとドラマになります。普段は劇団をやっていて、ドラマや映画にもよく関わるのですが、どの現場でもエンタメを作る裏ではちまちまとした創意工夫の積み重ねがあります。デスゲームの現場もきっとそうだと思いますし、制作会社だって大小さまざまあるでしょう。倫理や意義に悩むところだって同じです。ドラマの脚本は同じ劇団の諏訪さんです。大学生のころ、エンタメを志してヨーロッパ企画を旗揚げしたのですが、まさかデスゲームの裏を共に支えることになるとは思っていませんでした。デスゲームで待ってます」とコメントしている。

また、上田氏が信頼を寄せている脚本執筆者の諏訪氏は「デスゲームというものはフィクションの世界にしか存在しないと思いますが、もしも、もしもですよ、“現実にデスゲームが存在するとしたら、きっとこういうことだったりするんだろうな”という、リアリティーと、大胆なうそを織り混ぜ、デスゲーム制作会社のお仕事ドラマのような感覚で、書かせていただきました。デスゲームを取り巻く愛と復讐(ふくしゅう)の物語です。ドラマに出てくるデスゲーム自体も今までにない切り口でアプローチしました。デスゲーム業界の方もぜひ参考にしていただけたらと思います。デスゲームで待っています」と、脚本制作のこだわりを語った。

本ドラマシリーズを1作目より担当してきた、田中健太プロデューサーは、「一つのストーリーがドラマとマンガ、二つのメディアで同時に走り出すとどうなるか? 同じキャラクターが同じストーリーを歩んでいるはずなのに、両者で違った面白さを感じると思います。デスゲームというドラマではなかなか描ききれないテーマでもマンガなら存分に描ける。マンガでは難しい会話劇のテンポ感もドラマなら描ける。お互いの強みが相互に作用したり、補完し合う新しいメディアミックスをお届けできたらと思っています。普段ドラマしか見ない人、マンガしか読まない人が、ドラマもいいじゃん! マンガもいいじゃん! となり、できるだけ多くの人に“デスゲームで待ってる”というコンテンツに触れてもらえたら、僕らがこのプロジェクトを始めた意義があると思います。ヨーロッパ企画さん、DMM TVさん、CLLENNさん、メディアプルポさん、カンテレ全ての力を総結集した唯一無二の“デスゲーム”でお待ちしております」とメッセージを寄せ、マンガの同時配信が、ドラマシリーズのコンテンツ力強化につながると力説した。

同じく本シリーズを1作目より担当してきた、DMM TVの実写調達チームマネージャー・伊藤和宏氏は、「カンテレとDMM TVの共同企画の第4弾は、同じDMMグループでもある、デジタルコミック出版社のCLLENNを加えた3社で『とにかく面白いものを作ろう!』とスタートしたメディアミックスプロジェクトです。カンテレさんが上田誠さん発案の“デスゲーム作家による復讐劇”という斬新なストーリーを持ってきてくれたので、『ぜひやりたい!』となりました。一つの原案から、ドラマとマンガはそれぞれどのようにストーリーが進んでいくのか…。それぞれの特徴を生かした描写など、違いを楽しんでください。両方見ればこの作品の奥深さを、さらに知ることができると思います」と、本作誕生の経緯を振り返る。

また、マンガ制作を務めるCLLENNの代表取締役・石黒健太氏は、今回の参入について「このたび、私たちはヨーロッパ企画の上田誠氏が手掛ける原案をもとにした新たな挑戦に踏み出しました。関西テレビで放送されるドラマと、同じ原案から生まれるマンガを同時にリリースするという新しい試みです。このプロジェクトの最大の魅力は、ドラマとマンガの両方を楽しむことで、作品の世界観がより深く味わえる点にあります。私たちは、読者や視聴者が自分にとっての“特別な作品”に出合える機会を創出することを使命としています。それぞれの媒体が持つ異なる表現方法が、同じストーリーにどのような新しい息吹をもたらすのか、その違いを楽しんでいただきたいと思っています。また、メディアミックスの難しさを理解しつつ、常に新しい挑戦を続けることで、読者に作品との出合いの場を提供し続けてまいります。今後の展開にご期待ください」と話し、新たな可能性を見いだしている様子。

そして、マンガの作画を担当する愛須氏は、本作品が初の連載となることにに関して、「まずは、昨年お声を掛けてくださった株式会社CLLENNさま、そしてヨーロッパ企画の上田さま、ドラマ脚本の諏訪さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。初商業連載がまさかの映像化…! ということで、毎話とても緊張しながら執筆しております。毎回の担当さんとの打ち合わせでも、ドラマ版とマンガ版との差異はできるだけなくして、でも、それにとらわれすぎず作家の味も入れるようにと、難易度は高いながらもとても身になるお仕事をさせていただいております。とにかく読者の皆さまに読みやすく、また面白い! と思っていただけるような作品づくりを心掛け、日々精進してまいります! マンガ版、ドラマ版共に『デスゲームで待ってる』をよろしくお願いします!」と意気込みを語った。

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