ミセス、映画初日にバースデーサプライズ♪ 大森元貴の抱負は「ストレッチを毎日する」2024/09/14
Mrs. GREEN APPLEのライブツアーを映画化した「Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA」。公開初日の9月13日、メンバーの大森元貴（Vo./Gt.）、若井滉斗(Gt.)、藤澤涼架が(Key.)が東京・丸の内ピカデリー1に登壇し、ツアーを振り返っての思いや映画版ならではの注目ポイントを明かした。
イベントの模様は全国100の映画館でもライブビューイングされていたため、大森は「皆さん、本日はありがとうざいます！ 100館内で初日を迎えるとのことで本当にうれしいです。映画公開の初日を迎えるというのは初めての体験なので、不思議な気持ちでもあり、すごくドキドキしていますけれども、胸を張って去年の12月から回っていたツアーが映画化されて、それを届けられるのはすごくうれしく思います」と笑顔を見せた。若井も「すごくいい舞台だと思いながらツアーを回っていたので、それが映画で届けられるということが本当にうれしいです」と本作への思いはひとしおの様子。藤澤は「登壇する直前に、元貴にスナック菓子を入れられて口の中パサパサです」と話し、会場を和ませながら、「自分たちも、ライブなのか、劇なのか、形容しがたいツアーだと実感しながら回っていたんですけど、それを映像作品として皆さんにお届けできるのが、今とてもドキドキ、わくわく、そわそわしています」と語った。
本作で、プランナー＆ジェネラルプロデューサーを担った大森が映画化の経緯を聞かれると、「『The White Lounge』を作りたいと思ったのは、去年の夏頃、『Mrs. GREEN APPLE ARENA TOUR 2023 “NOAH no HAKOBUNE”』や『Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis”』を準備している最中でしたね。2019年に回った『The ROOM TOUR』からの系譜です。ちょっとアグレッシブな表現ができるラインがあるといいなと。FC（ファンクラブ）ツアーを前提にしていたので、映画化する運びになってうれしかったです」と当時を振り返った。
映画用に新たに撮影されたシーンについて、注目ポイントを問われると、大森は「追加撮影の時期がずれ込んでいたりして、大変でした。でも、すごく自然なので、僕らも見た時にどこからどこまでが追撮なのか分からないくらいです（笑）。『よくそこにカメラがあるね!?』というシーンは、多分基本追撮なんだよね。あと、ライブでやるのと映像として見るのってまた全然アプローチの方向が違うので、お芝居の雰囲気が変わったりする部分がすごく難しかったです。ちなみに追撮の部分は、僕たちの髪色が違ったので、みんなウィッグなんです」と驚きの裏話を明かした。藤澤は「ライブを見ていただいた時とはまた違った、映像だからこその没入感があります」と力強くコメント。若井は「そんな顔してたの!? みたいな（笑）。ステージからでは分からなかった、細かいところまで楽しめます！」とアピール。それを受けて大森も「どのシーンにも注目できちゃうし、僕も何回も見ないとな、と思います！」とまとめた。
今だから言えるツアー時のグルメの話題を振られたところ、若井が「あれですよねー…すいません。まだちょっと日本時間に慣れていなくて」と答えるも、大森＆藤澤がスルーすると、「なんで1人にするんだー!!」と怒る姿も（笑）。見かねた大森が「実は、仕事で行っていたニューヨークから帰ってきたばっかりなので、『“まだ日本時間に慣れていない”とか言うからぜひ突っ込んでください』と若井から言われていたんですけど、それをことごとく僕らが無視していたんです（笑）」と説明しながら、仲の良さを垣間見せた。
その後、質問されていたグルメについては、若井が「水炊きを食べました！ あと、公演の間に各地の白米を必ず食べるようにしていましたね」と明かし、大森は「高知で食べたカツオがすごくおいしかったです」と答え、藤澤は「自分の地元である長野の松本に帰れたのがすごくうれしくて。特にみそ汁がおいしかったな」と、全国津々浦々を巡るツアーでの食事事情を披露。
また、ツアーの裏話として大森は、「リハーサル期間がめちゃくちゃ短かったんです。いろんな制作時期と、年末に放送される特番への出演などもある中だったので。だから、昨年の12月末からのツアーだったんですけど、12月に入ってからバタバタしながらリハをしていました。期間は2週間もなくて、回数も7回くらいだったんじゃないかな。なので、完璧に決め込むというより、その時の良さだったり、空気感を楽しめていた気がしますね。22公演、全部違った息遣いになっていると思います」と回顧。若井も「普段のライブとは違う緊張感がありました。僕たちの行動や言動一つで会場の空気が変わるからね」と音楽劇ならではの思いを明かした。それを受けて、大森も「普段、僕が真ん中で歌っていて、藤澤がキーボード、若井がギターなんですが、そこからちょっとだけ逸脱して、もっと踏み込んだ状態で2人にスポットが当たるようなシーンもあるので。そこはいつものわれわれじゃ見られないものがあるのかな」と。さらに、大森はツアー最終日についても「ツアー中に耳を患ったので、『公演どうなる!? 飛ばすかな』とドキドキしていたんですけど、ありがたいことに無事完走できて、最後はみんなで『良かった』って涙ぐみました」と印象深く語った。
さまざまなエピソードで会場が盛り上がる中、いきなりバースデーソングが！ イベント翌日の9月14日に28歳の誕生日を迎える大森へのバースデーサプライズとして、若井と藤澤の二人の「元貴！ “お誕生日！”せーの！」という声に合わせて、会場の観客全員から「おめでとー!!!」のコールが。大森は「うれしい！ 本当にサプライズなので…なんかサプライズって恥ずかしいですね（笑）。ありがとうございます！」と照れながら答えた。
ステージ上に、緑の林檎、本作を思わせる白い扉があしらわれた巨大なバースデーケーキも登場し、「すごいすてき！」と驚く大森に対して、若井が「28歳だから、僕が13歳の時に初めて出会ってもう15年です。これからもよろしくね！」と祝いの言葉をおくると、「こちらこそありがとう！」との掛け合いが。藤澤も「僕が20歳になる年に出会って、元貴がまだ16歳とかだったよね。本当にこれからもよろしくお願いします」と伝えると、大森が「ひねりがないよ（笑）。2人目って、違うこと言うのよ！ そのあとを語ってほしいのよ。ありがとうございます（笑）」と突っ込む一幕も。さらに、大森は抱負として「27歳は5カ月連続リリースがあったり、レコード大賞の受賞や、紅白歌合戦への初出場など、初めてのことづくしですごくすてきで濃密な時間を過ごさせていただいたので、28歳はちゃんと地に足をつけて、余裕を持った大人になりたいなと思っております。まず、身体がすごく硬いので、ストレッチを毎日するというのを抱負にしてもよろしいでしょうか？」と会場に許可を求めながら、明かしました。
最後に、観客へのメッセージとして、藤澤は「今までのミセスにはない一面や音楽の表現がたくさん散りばめられているので、ぜひぜひ楽しんでいただきたいなと思います」と改めてアピール。若井は「涼ちゃんの言った通り、普段とは違う僕らの表情、表現になっていると思うので。それをぜひシネマで楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします！」とコメント。そして、大森は「本日はありがとうございます。僕らにとって初の映画です。僕たちの『こういう表現をしてみたい』というエゴが映画という規模になって、多くの方に届けることができて、本当に幸せに思います。いろいろ挑戦した内容になっていると思うんですけども、ぜひ今日見られた方も、また次に友達や家族を誘っていただき、いろんな方に見ていただけたらと思います。知っている楽曲も、知らない楽曲も、いろんな側面でぜひ楽しんでいってください！」と締めくくった。
貴重な裏話が明かされ、大森のバースデーサプライズなど終始和気あいあいとした雰囲気の中行われた舞台あいさつ。彼らの思いが込められた異例づくめ＆圧巻の音楽劇を劇場で堪能してみては？
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