朝ドラバトンタッチ、伊藤沙莉が橋本環奈へ「自分を大切に」とエール！2024/09/05
NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜午前8：00ほか）が9月28日に最終回を迎えるにあたり、ヒロインを務める伊藤沙莉が、大阪放送局で9月30日スタートの次回作連続テレビ小説「おむすび」主演の橋本環奈とバトンタッチセレモニーを行った。
セレモニーではまず、最終回を迎える「虎に翼」の主演・伊藤が、視聴者に向けたメッセージを述べた。「これまでたくさんの大きな事件があり、人間関係を紡いできましたが、寅子にとってもまだ解決すべき課題や大きな問題が残っています。それぞれの人生が丁寧に描かれていますので、最後まで楽しんでいただけたらうれしいです」と語り、ドラマへの深い愛情を見せた。
一方、「おむすび」の主演を務める橋本は、9月30日の放送を前に、「とても楽しみです。最初にお話をいただいたときから、『朝ドラでギャル？ 大丈夫？』と感じて。今までにない朝ドラになるだろうなと思っています。撮影中も楽しいシーンが多くて、視聴者の皆さんに明るく楽しい朝を届けられるんじゃないかと思っています。福岡や神戸ロケ、スタジオでの撮影もあって、それぞれバラバラに撮影しているので、私もどのようにつながるか楽しみにしています」と新たな朝ドラへの期待感を表現。
「スケージュールが大変なのでは？」と周囲からよく聞かれるそうだが、「以外に平気ですね。月曜から金曜は撮影で、土日はお休みなので、予定が立てやすいのが助かっています。確かに撮影期間が長くなるとつらくなることもあるかもしれませんが、今のところはうまくやっています」とほほ笑んだ。
さらに、「今回私が演じる米田結は、あだ名が“おむすび”という明るく元気な子。作品では神戸の震災のことや他のテーマも描かれていて、丁寧に演じていけたらと思っています。栄養士として食に深く関わる役柄なので、自分の栄養面にも向き合うようになって、健康の大切さを改めて感じています。視聴者の方にも栄養について考えていただけるきっかけになればと思います」と役柄への思いを語った。
恒例のプレゼント交換では、伊藤から橋本へ、「虎に翼」の舞台の一つである新潟県の名産の金物（かなもの）から、フライパンとカトラリーセットを贈呈。栄養士を目指すヒロインを演じる橋本にぴったりの贈り物に、橋本は「近くで見ただけでも、しっかりした作りで使うのが楽しみです。これでおいしいご飯ができそうです」と笑顔で受け取った。また、名前入りのカトラリーセットについても「普段、名前入りのものをいただく機会がないので、とてもうれしいです。フライパンでいいお肉を買って、このカトラリーで食べたいです」と喜びを伝えた。
一方、橋本から伊藤へのプレゼントは、「おむすび」序盤の舞台となる福岡県糸島市で採れた新鮮な野菜や果物。伊藤は「料理をする時間がなかなか取れない時もあったので、新鮮な食材をいただけるのは本当にありがたいです。これでまた元気に頑張ろうと思います」と感謝の気持ちを述べた。
互いに贈り合ったプレゼントについて橋本が、「食材とフライパンがそろったので、一緒に料理をする機会を作って、あのフライパンで作ったらおいしいと思います」と語ると、伊藤も「バーベキューでもしましょうか」と答え、和やかな雰囲気での対話が続いた。
この日が初対面となった2人だが、橋本は「控え室で待機しているときに、伊藤さんの声が聞こえてきて、『あ、もう来られたんだな』ってすぐに分かりました。ずっとテレビで見ていて、勝手に親しみを感じていて、『この人、好きだな』と思っていました。だから実際にお会いできて本当に光栄です」とコメント。伊藤も「正直、『橋本さんだ！ 本当にかわいい』と思いました。緊張してしまって、裏であまり話しかけることができなかったのですが、お会いできてうれしかったです」と素直な気持ちを明かした。
また、セレモニー中には、伊藤が前作「ブギウギ」のヒロイン趣里から受け取ったバトンをじっくりと見つめる姿も見られた。橋本へのバトンパスの際の心境について問われると、伊藤は「本当に不思議な感覚でした。バトンを渡すことで、『ああ、本当に撮影が終わったんだな』と実感しました。あの時バトンを受け取った瞬間から考えると、意外とあっという間にこの日が来たなと感じ、いろいろと感慨深い気持ちになりましたね」としみじみ。
橋本もバトンを受け取った感想について、「見ているだけだったバトンタッチ式に自分が参加していることで、いよいよ自分の番が来たんだなと感じました。放送が始まるのはまだ先だと思っていたのですが、もう1カ月を切っているなんて、あっという間だなという思いです」と気を引き締めた。
記者から「これから橋本さんの撮影が続くと思いますが、何かアドバイスをいただけますか」と求められた伊藤は、「自分が気付いていないところで意外と疲れていることに気付く瞬間もあるかもしれません。自分の気分のアップダウンに敏感になり、自分を大切に、優しくしてあげてください。そして、皆さんと一緒にとにかく撮影を楽しんでほしいと思っています」と、心温まるアドバイス。
このアドバイスを受けて橋本は、「『食べたい時に食べたいものを食べる』とか、『しっかり寝る』など、気持ちの健康が大事だなと感じています。撮影が長丁場になると特に、気持ちを保つことが重要です。昨日も撮影があったんですけど、食卓のシーンがとても楽しみで、広沢先生が作ってくださるご飯が本当においしくて、休憩の時も食べていますね。共演者もその料理のレシピを聞いて家でも作るほどなんです。特に、祖父役の松平健さんと父役の北村有起哉さんは、撮影中も本当にずっと食べ続けていて、まるで撮影関係なく食事を楽しんでいるようでした（笑）。『おむすび』という食がテーマの作品なので、新鮮な糸島の野菜がたくさん登場しますし、やっぱり食は人生の中心にあるものだと感じます。最後まで走り抜けられるように、たくさん食べて元気で頑張りたいです」と、意気込みを新たにした。
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