緒方直人、キムラ緑子らが連続テレビ小説「おむすび」の震災を描く神戸編に出演！2024/07/26
緒方直人、キムラ緑子、新納慎也、内場勝則、内海崇（ミルクボーイ）、岡嶋秀昭が、NHK総合ほかで9月30日にスタートする連続テレビ小説「おむすび」（月～土曜午前8：00ほか＝NHK大阪放送局制作）の「神戸編」に出演することが決定。あわせて、番組のロゴも発表された。
橋本環奈が主演を務める「おむすび」は、食と人情の街、福岡・神戸・大阪を舞台に、日本の朝に元気と笑顔を届けるオリジナル作品である“朝ドラ”第111作。平成時代のギャル・米田結（橋本）が人々の健康を支える栄養士となり、現代人が抱える問題を、食の知識とコミュニケーション能力で解決しながら、目には見えない大切なものを次々と結んでいく“平成青春グラフィティー”だ。「正直不動産」シリーズ（NHK総合）などを手掛けた根本ノンジ氏が脚本を担当する。
2000年に制定された「おむすびの日」。この記念日は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災が由来となっている。震災の後、避難所で途方に暮れていた人々の元に、周りの地域から多くの“おむすび”が届けられたことから、人は何か大きな出来事が起きた時、支え合って生きていくことができる――その“強い結び付き”を忘れないために、この日が「おむすびの日」に制定された。
ドラマのタイトル「おむすび」には、縁や人を結び、つなげてゆく“ヒロインの歩み”を象徴する意味が込められているが、「おむすびの日」もこのドラマでとても大切な意味を持っている。平成の始まる日に生まれた主人公・米田結は、生まれてから福岡・糸島に移り住むまでの約6年間を神戸で過ごし、さくら通り商店街にある理髪店を営む神戸の自宅で1995年1月17日を迎える。結やその家族、周りの親しい人々は、大きな震災を体験し、その経験が彼女の運命を大きく変えていくのだ。2025年1月17日、阪神・淡路大震災発生から30年を迎えるにあたり、「おむすび」は、阪神・淡路大震災が起きた瞬間とその後を正面から描いていく。
今回発表された6人は、米田家と共に未曾有の災害を経験し、大きな傷を抱えながらも、たくましく生きていく神戸の人々を演じる出演者たち。
緒方は、神戸・さくら通り商店街で靴店を営む渡辺孝雄役を務める。腕利きの靴職人でありながら、寡黙で口下手なために誤解されやすい。以前に妻を亡くしてから頑固になり、商店街の中で孤立するように。男手ひとつで一人娘を育てている人物だ。
緒方は、「渡辺孝雄という靴職人役です。この人物の心を丁寧に演じたいと思っています。現場は活気があり、良い作品を届けようと皆で頑張っています。その思いを届けたいです」と真摯（しんし）な姿勢で撮影に臨む。
キムラは、さくら通り商店街で夫婦で総菜屋を営む佐久間美佐江役を担当。美佐江は、明るく豪快な性格で、震災後は避難所の運営にリーダーシップを発揮。娘の菜摘は結の同級生で友人で、うわさ話が大好きなキャラクターだ。
キムラは、「もともと関西出身ですので、また大阪で朝ドラの撮影ができ、関西弁でお芝居ができることをうれしく思っています。演じる美佐江は、困難の中にあっても皆の背中をたたくことができる元気で明るく強い人です。さくら通り商店街の皆とのシーンはとても居心地が良く、その空気感や商店街の一体感が、見てくださる方にも伝わればいいなと思っています」と故郷への愛情と役柄への熱意を伝える。
新納は、神戸市役所の職員で、さくら通り商店街にアーケードを設置する計画の担当者・若林建夫役を担う。「昨年（「ブギウギ」）に引き続き朝ドラ出演となり大変うれしく思っています」と出演への喜びを伝えつつ、米田家が営む理髪店の常連であり、震災時の対応やその後の復興に奔走する役柄について、「昨年とは『真逆』と言ってよいような役柄になりそうです。神戸出身者として、阪神・淡路大震災も描く作品ということに、古傷がヒリヒリするような感覚を覚えました」と言い、「それは『傷』でもあり、もしかしたら『誇り』でもある気がします。この感情をなんとか芝居に反映させつつ、地震大国である日本が歩んできたように、力強く前向きになれるようなパワーある作品が出来上がればと思っています」と、震災を描く作品に挑む強い決意を語る。
内場は、体を鍛えるのが趣味の元気なおっちゃんで、米田家が営む理髪店に入り浸っている高橋テーラーの店主・高橋要蔵役を務める。地震後は、米田家と同じ宝井小学校に夫婦で避難し、聖人（北村有起哉）たちと共に避難所の運営に加わっていく。内場は、「主人公の結ちゃんの幼少期に住んでいた神戸の商店、なぜかいつも事あるごとに米田家の理髪店に集まる、大きな問題、小さな問題、そして何もなくても集まる、ピーチクパーチク、けんかするほど仲がいい商店街をこよなく愛する人々、ほほ笑ましくたくましく、明るく元気な、こんな商店街のおっちゃんおるおる、いややっぱりおらんで。そんなおっちゃんを目指していきたいです」と、役作りについて思いを巡らせる。
さらに内海は、宝井小学校の教師・大崎彰役を担当。米田家が営む理髪店の常連で、トレードマークの角刈りは聖人の力作。震災時に勤め先の小学校が避難所になる。連続テレビ小説初出演に「あ～ありがとうございますー！ 今、朝ドラ『おむすび』の出演オファーをいただきましたけどもね！ こんなんなんぼあってもいいですからね！ ということで、初めて朝ドラに出させてもらいます！」と得意のフレーズで喜びの声を挙げる内海は、「放送を楽しみにしていただきたいんですが、角刈りで良かった！ と心から思える役でした！ 絶対見てください！ 見てくれないと、俺は動くよ！」とユーモアたっぷりにコメント。
そして、岡嶋は、神戸さくら通り商店街にある「福田整体院」の院長・福田康彦役を演じる。面倒見がよく、世話焼きで、人情に厚い。熱心なオリックスファン。震災後、米田家が糸島に移住したあとも、一家のことを気にかけ続ける役どころだ。
「また朝ドラに出演させていただくことを大変光栄に思っております。『おちょやん』の時の役名は、福松。今回は福田康彦、福ちゃんです。たまたまだとは思いますが、不思議な縁を感じております」と朝ドラにまつわる縁を明かしつつ、「ギャルと栄養士？ と思われるかもしれませんが、とてもシンプルで大切なメッセージが描かれている作品だと思います。豪華な共演者の皆さま、スタッフの皆さまと力を合わせて、おむすびのようにほっこりとした朝をお届けできるよう、ちょっと懐かしい平成を懸命に生きたいと思います」と作品の魅力に触れながら、撮影に向けた意気込みを語っている。
制作統括を務める宇佐川隆史氏は、「朝ドラ」は視聴者の一日を元気にし、明日への希望をつなぎ、人生を豊かにするものだとし、「そんな朝ドラで震災を描いてもいいのか」と、制作チーム内で何度も話し合いを重ねたことを明かす。その上で、「阪神・淡路大震災から間もなく30年を迎える今こそ、朝ドラで震災を描く意味があるという結論に至りました。かつて起こった出来事を決して忘れず、今も被災されている方々の苦難を他人事ではなく自分事として感じてもらうことが重要だと考えました」とし、「テレビの向こうで、かつての悲しみや辛い思いに寄り添い、未来への願いへとつながってほしい」という強い覚悟を持って「おむすび」というタイトルを付けたことを伝える。
また、事前にドラマの内容を告知することについても、「震災の様子を不意に目にしてしまうことで、震災経験者や避難されている方々を傷つけることを避けるため」と説明。「主人公が震災で何を感じ、その後の人生にどう影響するのかはまだ詳しくお話できませんが、米田結が栄養士となり、食の知識で心と体を支え、人々の未来を結んでいく姿を描きます。この思いが少しでも皆さんの心に届けられるよう、チーム一同全力で制作したいと思います」と力を込める。
神戸編のキャストについては、「脚本づくりをする中で見えてきたものは、『人』でした。震災を通して、人という存在のはかなさや弱さも感じれば、底知れぬ強さを感じたりもする――そうした『人そのもの』を、（誤解を恐れずに言えば）愚直に、全身で表現していただける方々に、光栄にも演じていただくことができました」と続ける。
緒方が務める靴店店主・渡辺孝雄は、口下手で頑固だが、一途で繊細な心を持つ職人。「緒方さんはまさに“全身全霊”という言葉がふさわしい方。方言の練習一つとっても、神戸で生きてきた人になるという思いが強くあふれています」と、その役に全力で向き合う姿を評価する。キムラが担当する佐久間美佐江は、明るく豪快な性格で商店街のムードメーカー。「キムラさんは私たちも全幅の信頼を置いている方。現場でも笑顔を絶やさず、避難所ロケでは被災経験者に積極的に話しかけるなど、誠実に向き合っていました」と称賛する。
神戸市職員・若林建夫役を担う新納については、「神戸市出身であり、神戸愛を持つ新納さんにどうしてもこの役をお願いしたかった。決して派手な役ではありませんが、彼のキュートなお芝居と神戸言葉を通して若林を感じてほしい」と期待を寄せ、テーラーの高橋要蔵役を務める内場には、「神戸の方々が持つ気品とおちゃめさを表現していただいています」と称し、小学校教師・大崎彰役を担当する内海に関しては、「真面目さがゆえのおかしみを楽しんで演じてもらっています」と述べた。続けて、商店街のまとめ役・福田康彦を演じる岡嶋秀昭については、「連続テレビ小説でもおなじみの岡嶋さんには、主人公の父・聖人を陰ながら支え続けるよき隣人を温かく演じていただきました」とそれぞれの魅力を語った。
さらに、避難所のシーンを撮影するにあたり、毎日100人以上の神戸の方々がエキストラとして参加してくれたことについても感謝を述べ、「実際に避難所生活を経験された方も、当時まだ生まれていなかった若い方も、一緒にこの物語を伝えようと演じてくださったことに心から感謝申し上げます」と締めくくった。
そして、ドラマと共に視聴者に元気を届ける、番組ロゴが完成。デザインを手掛けた大島慶一郎氏は、「主人公・米田結が栄養士として大切なものを結んでいく、その成長の過程を表現したタイトルロゴです。食にまつわるさまざまな『栄養』を組み合わせて、『おむすび』を形作り、紐（ひも）で結んでいるかのような形状の文字を、野菜・果物・肉・魚などのカラーで彩りました」と解説し、「結ぶロゴにすることで、人と明るい未来を結び、リズミカルに上下している配置は、山あり谷ありの人生を乗り越えていく、主人公たちの歩みを象徴しています。カラフルなロゴが、視聴者の朝をポジティブな気持ちにしてくれることを願っています」とロゴに込めた思いを語っている。
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