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中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催2024/07/16

中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催

 テレ東系で7月19日からスタートするドラマ8「しょせん他人事(ひとごと)ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」(金曜午後8:00)の記者会見が行われ、主演の中島健人をはじめ、白石聖片平なぎさが登壇した。

 原作は、白泉社の電子マンガ誌「黒蜜」で連載中の同名マンガで、累計210万部を超える大ヒット作。原作・左藤真通氏、作画・富士屋カツヒト氏、監修・清水陽平氏で描かれる物語の主人公は、SNSトラブルなどのネット案件が得意な弁護士・保田理(中島)。彼の口癖は「しょせんは他人事じゃん?」で、相談者に悪気なく無礼な態度を取っては客を逃してしまうため、事務所に来たばかりのパラリーガル・加賀見灯(白石)はその独特のスタンスとマイペースさにあきれる日々。喫茶柏原の店主・柏原麻帆(片平)がデリバリーしてくれるおいしい紅茶やスイーツを癒やしに、笑顔はかわいいが言動はまったくかわいくない新世代のニュータイプ弁護士・保田が、現代にまん延するネット炎上や誹謗中傷などSNSトラブルをスカッと、ときにダークに解決する、決して他人事ではない超リアルリーガルドラマだ。

中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催

 本作への出演が決まったときの心境について、中島は「このお話をいただいた時、自分の経験をフルに活かせる作品に出合えたなって思いました。自分としても、新たなスタートを切ってから1発目のドラマになるので、気合の入り方というか愛情の入れ込み方というか、そういうものがいつもとはちょっと違うのかなと思っております。自分の新たな面もこのドラマで見てほしいなと思いました」と意気込みを述べた。

 中島演じる保田弁護士とは対立しながらもバディとして案件に向き合っていくパラリーガル(法律事務職員)という役どころに挑んだ白石は、「原作漫画の編集の方とお話しする機会があった時に、原作の加賀見灯は話のテンポ感を作る鍵となるキャラクターとして描かれているとお聞きしました。依頼人の立場になって物事を考えたり、すぐにセリフとして感情が出るという部分で、物語のテンポを担うキャラクターだと伺って、そこはドラマでも感じてもらえるように意識してやっていきたいです」と役作りの意図を説明。

 また、片平が演じる喫茶店の店主・柏原麻帆は、今回のドラマのために設定されたオリジナルのキャラクター。片平は「オリジナルキャラクターとして原作に登場しない人物をドラマに登場させると聞いて、『大丈夫? 問題ない?』と言ってしまいました。プロデューサーさんからお話を伺うと、原作者のお二方も快諾してくださっているということで、それにプラスして、今後は漫画の中にも麻帆さんの役を登場させてくださるそうなんです」とドラマから原作漫画へのフィードバックもされることを明かした。それを聞いた中島は、「え、そうなんですか? 初めて聞きました」と知らされていなかった事実に仰天したようで、白石にも確認すると「知ってましたよ」との返答。「うそでしょ? 僕……主役ですよね?」とおどけた表情で動揺し、会場を沸かせた。

中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催

 役作りのポイントについて尋ねられた中島は、「金髪の弁護士って多分、本当はいないと思うんですけど、保田理のビジュアルをどういうふうにするかいろんな紆余(うよ)曲折があったうえで今のビジュアルに収まりました」と、見た目にも型破りな弁護士へのビジュアルにこだわったと語り、「ドラマで見た時に、ちゃんと保田のポップでドライの部分がビジュアルに直結するような仕上がりにはなったと思うので、いい見え方、映え方になったんじゃないかなと思ってます」とその出来栄えには自信をのぞかせた。また金髪にも似合う印象的なグリーンのスーツも、「これもオーダーメイドなんです。もう完璧に僕の体の形に合わせてて作っていただいた特注のスーツなんで、ギフトのように毎日うれしく着ています」とすっかりお気に入りの様子だ。

 さらに、漫画原作者・左藤真通氏と、作画担当・富士屋カツヒト氏からの手紙がサプライズで3人に贈られた。左藤氏は「保田先生はひょうひょうとしつつ、締めるところは締めるというギャップが魅力の主人公です。実写ドラマではどういう雰囲気になるのかまったく未知数でしたが、予告映像を見て『なるほど、保田さんはこういう人だったのか』とワクワク。同時にセクシー成分が僕の栄養になっていくのを確かに感じて、驚きもしました。法律的な文言が多いため、セリフだけでも大変だとは思いますが、保田理をどうぞよろしくお願いいたします」と中島への思いをつづり、中島は「光栄です。ありがとうございます。アフターセクシー」と感謝の意を返した。

 富士屋氏からは「もし実写化するならどんな人がいいかなとイメージを膨らませたりしていました。中島さんは漫画の保田弁護士のキャラクター造形を踏まえてくれているように見え、それがとても似合っていて驚きました。正直、漫画のカラー表紙で描かれた髪色やスーツの色はとにかく目立てばいいやと決めたので、下手をすると、うそくさい弁護士に見えてしまう。しかし予告映像で動く姿を見て、派手さの中にしっかり現実感のあるキャラクターに落とし込まれている気がしました」と絶賛の声が寄せられた。中島は「すごくうれしいです。漫画が大好きだった分ドラマ化するにはやっぱりプレッシャーもあるんです。僕はビジュアルはできるだけ漫画に近づけたいって思っているんですが、やっぱり現実とあまり解離しすぎると、視聴者の方がついていけなくなる可能性もあると協議にもなったんです」とスタッフを交えた試行錯誤があったことを述べ、「“目立たせたかった”っていうのは僕にとって衝撃でしたね。その意図で、僕はこの漫画のビジュアルに引き寄せられてこの世界観にちゃんと入れた。そういう原作のお二方の判断というのは、とてもすてきだなって思いました」と原作漫画へのリスペクトを伝えた。

 また、劇中で保田弁護士はスイーツをご褒美にしているということで、それぞれの“自分へのご褒美”を尋ねられると、中島は「テレビ東京さんにはほんとに子どもの頃からお世話になってきました。『遊戯王』というアニメと一緒に育ってきたもんですから、30歳になった今でも遊戯王カードをいただけたら、子どものようにものすごく喜びます」とさりげなくアピール。「テレ東さんのドラマに出るのは、『遊戯王』で育ってきたことへの恩返し。『しょせん他人事ですから』というドラマをドローできてよかったです。……あのこれ、『遊戯王』が分かる方しか笑ってないですね(笑)」と、カードを引くという意味のカードゲーム用語を交えて“『遊戯王』愛”を披露した。

中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催

 白石はしばらく考えてから、「私は整体とかリラクゼーションがすごく好きで、お休みの日には新しく出来た気になるお店に行くのがすごく好きなんです」と自分へのご褒美について語り、「やっぱり肩のコリとか腰の痛みを取り払いたい。コロナ前は名古屋まで日帰りで行ったりしたこともあるくらい好きなんです」と意外な休日の過ごし方を明かした。

 片平は「旅が好きなので、時間が空いたときには、ここまで頑張ってきたし行こうかなっていうのがご褒美ですね。その時に必ず付いてくるのは“食”ですよね。普段はいろいろ我慢してお酒もやめてるんですけど、その時だけは無礼講。何を食べても何を飲んでもいいわっていうのが私にとってのご褒美かもしれません」と話すと、中島は「いわゆる“チートデイ”のことを、なぎささんは“無礼講”って言うんですね」と、楽しそうにツッコミを入れていた。

 そして、記者会見が行われた7月12日は、片平の誕生日ということで、壇上にはお祝いのタルトケーキが運ばれるサプライズも。「なぎささんはいつも現場に元気と活力をくださいますので、今日はわれわれからスイーツを贈ります」と中島から感謝を伝えると、片平は「じゃ、今日は“無礼講”だよね~」と満面の笑みを見せた。さらにプレゼントされたエプロンを着けて3人での記念撮影も行った。

中島健人が「自分の経験をフルに活かせる作品に出合えた」と意気込む「しょせん他人事ですから」記者会見開催

 最後に中島は、「SNSに対する向き合い方も、このドラマを観ていただければより優しくなっていくと思っていますし、SNSのバイブルになるようなドラマになっています。今は俳優・中島健人、GEMN・中島健人など、いろんな中島健人がいるんですけど、俳優としてこの作品は新しいスタートを切る1発目のドラマになるので、全力で挑戦させていただいております。キャストの皆さま、チームの皆さまに感謝しながら日々を過ごしてることが本当にうれしいです。これは“他人事”じゃないので、“自分事”としてうれしく思っております」と、全力投球で挑む力強い表情を見せた。


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