プラモ女子ドラマ「量産型リコ」最終章の会見で「最後にふさわしい作品」と主演の与田祐希が感慨!2024/06/27
テレ東系で6月27日にスタートする木ドラ24「量産型リコ -最後のプラモ女子の人生組み立て記-」(木曜深夜0:30。BSテレ東・BSテレ東4K =7月2日スタート・火曜深夜0:00)の記者会見が行われ、主演の与田祐希(乃木坂46)をはじめ、市川由衣、佐月絵美、矢柴俊博、浅香唯、森下能幸、石田悠佳(LINKL PLANET)、田中要次が顔をそろえた。
「量産型リコ」シリーズは、ごく普通の女の子である小向璃子(与田)がプラモデルというホビーとの出合いを通じてさまざまな経験をしていく成長記。2022年に第1シーズンが、23年には第2シーズンが放送され好評を博した。登場人物名などは同じだがシーズンごとに設定がリセットされ、舞台も役柄も全く異なる世界で全く異なる物語が展開するのが特徴だ。
最終章となる本作は“家族”がテーマ。しっかり者の長女と自由人な三女に挟まれ、平均的に育った次女・璃子は、祖父の死をきっかけに4年ぶりに実家へと帰ることに。遺品整理で作りかけのプラモデルを発見し、生前に祖父が通っていた「矢島模型店」で出会った店長のやっさんに導かれ、初めてのプラモデル作りに挑戦することに。プラモデルと取り巻く人々との何げない交流を描くホビー・ヒューマンドラマとなっている。また、ホビーブランド・BANDAI SPIRITSの制作協力の下、各話ごとに実在するさまざまなプラモデルが登場するのも見どころの一つ。第1話のプラモデルには、アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」からガンダム・バルバトスが登場する。
あいさつに立った与田は「『量産型リコ』というドラマは、すてきな出会いに恵まれていまして、今回は家族ということでより楽しみでした。3作やってこれてすごく良かったなという思いと、これが最後なのかなという気持ちで挑ませていただきました。最後にふさわしい作品になったかなと思います」と感慨深げ。
優等生でしっかり者の長女・小向侑美役の市川が、「私の家族もこのドラマをすごく楽しみに観てくれてて。シーズン3に出ることが決まったのを1番喜んでくれたのは夫でした。プラモデルもガンダムも大好きだから、自分が出たいって言ってました」と、夫で俳優の戸次重幸の発言を挙げると、小向家の父・小向浩一郎役の矢柴は、「それは、俺の役が取られそう(笑)」と少々焦った様子。さらに、プラモデル店『矢島模型店』店主・矢島一役の田中に向かって「やっさんのライバル役で出たいって言ってました。『(プラモデルについて)俺は語れる!』って(笑)」と話すと、田中も「やばい……」と、その場にはいない戸次のやる気にタジタジだった。
また、小向家の三女・小向香絵役の佐月は、オーディションで300人以上の応募の中から香絵役を勝ち取り、今回が地上波ドラマ初出演。佐月が「脚本でも、実際の映像も拝見させていただいても、お芝居してみても本当に面白いです。嫌な気持ちになる瞬間がまったくないんです。それだからファンの方が多い作品なんだなと思いました。帰りたくなかったです、本当に。家族だったので続いてほしいし、できればもっとやりたいです」とやや緊張しながらあいさつすると、周りの“家族“からは温かい視線が送られた。なかでも小向家の母・小向由里香役の浅香は、目を潤ませながら「ウチの娘たちかわいい……」とポツリ。浅香は「私は昨日クランクアップしたんですけど、終わってすぐはそんなにピンときてなかったんです。お家に帰ってお風呂に入ってる時に、家族が終わっちゃったんだって思ったらすごい悲しくなって」と思いをあふれさせ、「3作目から出させていただいて、途中からだとちょっとやりづらいかなって思ってたら、初日にその壁をぶち破ってくれたというか、とても居心地がよくて。与田ちゃんがこの笑顔で迎え入れてくれたっていうのが大きいのかな」と、改めて娘たちへの感謝を伝えた。
小向家の祖父・小向仁役の森下は、「制作の皆さんの『やるぞ!』っていう志というか、気持ちっていうか。それが本当にうれしくて。SNSでも『あの作品がまた観たい』とか『続編期待してる』とか書かれていたのを目にして本当うれしかったです。率直に、またあそこに出られるんだっていううれしい気持ちが一番でした」と本作への想いを述べ、田中も「僕の経歴の中で、同じタイトルのドラマで3シーズン目を迎えられてこれがトップになった。すごくうれしかったんですけど、今回のタイトルを見たら“最後の~”ってちっちゃく書いてあったんですよ。これが最後なのかなってちょっと寂しい気持ちにもなりました」と、しんみり。
そしてこの会見でお披露目されたのが、アイドルグループ・LINKL PLANETによるエンディングテーマ「ソライロ」。LINKL PLANETは、パーツとパーツをつなぐプラモデルのように、プラモデルとファン、プラモデルと世界をつなぐことを目指すアイドルで、これまでの「量産型リコ」シリーズにもメンバーが出演するなどバックアップしてきた。
お披露目の後に衣装を着替えて、「矢島模型店」のアルバイト店員・アオ役でドラマに出演する石田が駆け付けると、田中は「パーフェクトだったね!」とねぎらいの声をかけた。石田は撮影があったため、お披露目のダンスリハーサルを他のメンバーと合わせられず、ひとりで黙々と練習をしていたという。その頑張る姿を影から見ていた田中は、今日の晴れ舞台を見て思わず目頭が熱くなってしまったのだという。「イケてるイケてる! そろってるぞ! ってモニターを見てたらつい泣けてきちゃった。こんなことってあるんですね……」と声を詰まらせると、石田は「ありがとうございます!」と満面の笑顔で応えた。
また、前回の『HG 1/144 量産型リコ専用ザク』に続き、番組オリジナル仕様のプラモデルが発売されることも発表された。今回発売となるのは『MG 1/100 量産型リコ専用ザク』。マスターグレード(MG)という、前回よりもスケールが大きくディティールが細かく仕上げられるモデルでのリリースとなった。カラーリングを番組ロゴに合わせ、デザインは劇中でリコが着用した甚平をモチーフにしている。さらに今回は与田がデザイン監修を行い、直筆のマーキングシールも付属。与田は「甚平は今回もどこかのシーンで着てるかもしれないので注目していただきたいです。私が描いたシールも好きなところに貼っていただけたら」と、にっこり。この商品は、プレミアムバンダイ ホビーオンラインショップで、6月28日午後12時から予約受付が開始される予定だ。
会見の最後に与田は、「『量産型リコ』を3年連続でやらせていただきました。今回は“家族”がテーマということで、本当にすてきな家族に出会えたし、やっさんやアオちゃんもいて、このメンバーでシーズン3を迎えられたことは、本当に幸せだったなって思っています。家族の温かさとか愛とか、さらに大自然や動物も出てきたりする癒やし要素しかないドラマになっていますので、木曜の夜に皆さんを癒やせればいいなと思っております」と視聴者へのメッセージを送り、会見を締めくくった。
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