杉野遥亮、大森南朋との共演で山岳医役に挑戦する「マウンテンドクター」。「楽しみながら、僕も成長していきたい」2024/05/07
杉野遥亮が、フジテレビ系で7月8日にスタートする連続ドラマ「マウンテンドクター」(月曜午後11:00=関西テレビ制作、初回15分拡大)で主演を務めることが分かった。山岳医療にスポットを当てた完全オリジナル作品で、“山の知識”と“医療知識”の双方に長けた山岳医役に挑戦。さらに、大森南朋が共演し、主人公と対峙(たいじ)する先輩山岳医を演じる。
「マウンテンドクター」の舞台は長野県松本市。山で起こりうる病気とけがを治療する山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が、さまざまな思いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していくさまを描く。実際に松本でロケを行いながら、山岳医療の現場を丁寧に立体的に表現する。昨今の登山ブームによって、日本でも急速に注目を集めている医療分野であるが、欧州などに比べると遅れており、日本における山岳医の数はまだまだ少ないのが現状だ。この未知なる分野で、山岳医たちの思いのぶつかり合いを通して、山岳医療の課題と未来を提示していく。
登山シーズンには多くの観光客や登山者でにぎわう長野県の山岳地帯。西側には本州の背骨とも呼ばれる3000m級の山々が連なる険しい北アルプス、東側には風光明媚(めいび)な浅間連峰や筑摩山地が広がる。そんな大自然の美しさがつまった場所でロケが行われ、救助シーンの緊迫感やスリルなど、大自然が舞台だからこそ生まれるリアリティーとスケール感を届ける。
杉野が扮(ふん)する主人公は、信濃総合病院に赴任してきた青年医師・宮本歩。整形外科医と並行して、病院が近年力を入れ始めた山岳診療科の兼務を命じられる。高校卒業以来、故郷である長野県に戻ってきた歩は、小さい頃から身近にあり大好きだったはずの山へ、ある思いを抱え続けている。医師としては、これといった目標もなく、志も低めの事なかれ主義だったが、山岳医療チームで過ごす中で少しずつ成長していくことになる。
そんな宮本を演じるにあたり、杉野は「山という壮大な景色の中で、命を扱う医療ドラマにすごく興味がありましたし、個人的には山に登るのも楽しみだなと思いました。山岳医療は、これまであまり扱われてこなかったジャンルだと思うので、しっかり伝えるんだという責任感を持ちながら挑戦してみたいと思いました」とコメント。加えて「僕が演じる宮本歩は、さまざまな経験を重ねて成長していく役なので、ドラマが進むにつれて、(僕のことも)ちょっと印象が変わったなと思ってもらえたらいいですね。大森南朋さんが演じる江森先生との関係性も大事にして、楽しみながら、僕も成長していきたいです」と意欲を燃やす。
登山用の服を購入して、実際に山に登ったり、ロッククライミングにもトライしたそうで、「歩は、バックボーンも含めてすごく繊細な人。それでも前に進もうとする姿から勇気を与えられたら、ちょっとした希望になれたらいいなと思っています。愛される魅力的なキャラクターとして演じたいです。山岳医療に対して、江森先生と違う考え方をするのですが、徐々にお互いを知っていく中で、魅力を認め合っていけたらいいなと思っています」と語る。
作品の見どころにも触れ、「歩はさっそく第1話から成長するので、ぜひ着目していただきたいです。また、江森先生との関係性はもちろん、緊迫感のある医療現場の中でも、山岳医療チームのメンバーがとても個性的で、笑えるシーンもあるので、その緩急を楽しんでいただけたらなと思っています」とアピールしている。
一方、大森は、宮本が赴任する信濃総合病院で働く、循環器内科医・江森岳人役を務める。江森は、国際山岳医としての資格を取得し、海外での活動経験もある山岳医。山岳医療に詳しいからこそ、医師が安易に山に行くことに慎重で、山での負傷者・疾病者は迅速な救助の後、設備の整った病院で治療すべきだという信念を持っている。しかし、宮本とぶつかり合いながら、自身も抱える過去のトラウマを乗り越えようとしていく。
江森役のオファーを受けて、大森は「山岳医という役柄や山での救命活動と、大変そうだなとは思いましたが、山岳医療という、あまり見たことのないジャンルなのでどんなドラマになるのか、すごく楽しみだなと思いました。台本を読んで、山岳医という職業にすごく興味が湧きましたし、山岳医療チームのメンバーはもちろん、ゲストの皆さんも含めて、一人一人の心情が細かく描かれているので、物語として面白く、深みのある人間群像劇になると思います」と期待。
既に撮影も始まっており、「長野でのロケは、空気が違って本当に気持ちいいです。山が連なっているのを実際に見ながらお芝居をさせていただけるので、気持ちにもリアリティーや力強さがでてくると思うので、すごくありがたい環境の中で演じさせていただいています。これから、山登りはもちろん医療に関してももっと勉強していきたいなと思っています」と現在の心境を伝える。
演じる江森岳人に関して「ベテランの山岳医であり、医者であり、登山経験も知識も豊富ですが、いろんな悲しみを背負いながら、分かっていても受け入れられない、大好きな山に対しての複雑な想いに頑固になっているキャラクターです」と説明。「そんな江森の深みが、見ていただく人に伝わるように、繊細に丁寧に演じられたらと思っています。大きなブルースの部分をどうやって出していくのかと、個人的には、人間味や隙をしっかり出せたらと思っています」と付け加えた。
併せて、注目ポイントを「登場人物それぞれのキャラクターの存在」と話し、「みんな、いろいろな事情を抱えていますが、それを乗り越えて立ち向かっていこうとする姿に勇気をもらえるドラマになっていると思います。歩の考えが正しいのか、江森の考えが正しいのか…。現場に医療が届くようにしたいという想いはどちらも持っているわけで、これからの山岳医療の在り方を僕ら自身も探しながら、演じていきたいと思っています」とメッセージを寄せている。
番組を担当する近藤匡プロデューサーは「日本ではまだなじみが少ない山岳医と呼ばれる医師たち。このドラマは数ある医療ドラマの中でも今まであまり触れられてこなかった彼ら・彼女らの救命現場にスポットを当てます。この企画を作り始めた時には知識も浅く『医師が山へ急行し救命にあたる、かっこいいドラマを作りたい!』なんて、今思うと恥ずかしいことを考えていました。しかし、実際に活動する多くの山岳医の先生たちや、傷病者の救助にあたる救助隊の方たちお話を聞く中で、『医師が山に行き救命にあたるリスク』『現場で救命にあたるべきか、病院で救命にあたるべきかというジレンマ』『救助と医療の連携で高まる救命率』など、山岳医療の現実と奥深さを知りました。だから、『ただのカッコいい医療ドラマ』では終わらせません。ハラハラドキドキするエンタメの中にも、山岳医療の現実や問題、山岳医療に従事する皆さんが抱く思いを込めて、多くの人がまだ知らない山岳医療のリアルを描きます」と力を込める。
続けて「主役の青年山岳医には、脚本や演じるキャラクターに真摯(しんし)に向き合い、心の中心に熱い思いを抱いて演じてくれる杉野遥亮さん。そして対峙する先輩山岳医を、お芝居のみならずとにかく人間的に圧倒的な魅力を持つ大森南朋さんに演じていただきます。そんな2人が繰り広げる緊張感のある芝居合戦にもぜひ注目してください。360°見渡す限り山に囲まれた美しい町・長野県松本市を舞台に、山の美しさだけではなく山の怖さをも知る登場人物たちが、山を愛する患者さんたちのために奮闘し、成長し、山岳医療の未来を切り開く物語。壮大なスケールと大自然の映像美でお送りするドラマ『マウンテンドクター』は、見てくださった人の心を温めるとともに、抜群の爽快感を与えてくれると信じています」と自信をのぞかせている。
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