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「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」2024/04/17

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 フジテレビ系で4月24日にスタートする連続ドラマ「ブルーモーメント」(水曜午後10:00、初回15分拡大)の制作会見が行われ、ボン・ジョヴィが歌う主題歌「レジェンダリー」が流れる中、主演の山下智久、共演の出口夏希水上恒司岡部大ハナコ)、夏帆が役衣装を身にまとって登場した。

 「ブルーモーメント」は、甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命懸けで救助に立ち向かうSDM本部(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。原作は、現在「COMIC BRIDGE」(KADOKAWA)で連載中の小沢かな氏による同名コミックだ。“ブルーモーメント”とは、日の出前と日の入り後のほんのわずかな間だけ、その街全体が濃い青色に染まる時間のこと。ブルーモーメントを見られることは、「いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること」を意味している。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 気象庁気象研究所の研究官として活動する傍ら、気象災害から人命を守るために活動するSDM本部のリーダー格として災害現場で奮闘する主人公・晴原柑九朗を熱演する山下。「コード・ブルー―ドクターヘリ緊急救命―」シリーズ以来、7年ぶりにフジテレビドラマで主演を務めるということで、山下は「久々に帰ってくることができて、非常に光栄でうれしく思っています。スタジオにも知り合いがたくさんいて、帰ってきたなと実感していて、皆さんに会えたこともうれしいです。新しい仲間と新しい作品を作れるということも本当にうれしく、感謝しております」とあいさつした。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 助手としてSDM本部に配属される雲田彩役で、ゴールデン・プライム帯の連ドラのヒロイン役に抜てきされた出口は、「出演のオファーをいただいた時は『私ですか?』と驚きしかなく、うれしいというよりも不安でした。すごく悩んだのですが、原作の内容を聞いて挑戦してみたいと思い、今頑張っています!」と初々しい語り、笑みを浮かべた。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 次に、優秀なレスキュー隊員・園部優吾を演じる水上が、「自分が作品を見ていて、細い方がレスキュー隊役をされていると納得できないので、ジムに通って体を大きくしました」と気合十分の役づくりを明かした。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 ドラマの制作発表に初めて参加するという岡部は、SDM情報班・山形広暉役。「今までこうした制作発表は出たことがなくて。(フジテレビ系の朝の情報番組)『めざましテレビ』で見てたやつだ!と思って、すごく興奮しています」と緊張している様子。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 脳外科医・汐見早霧役に挑戦する夏帆は、「私が演じる汐見早霧という女性は、優秀なドクターですごくできる人。医療用語が並ぶセリフや、医療の所作など初めて経験するお芝居の連続で、日々悪戦苦闘していますが、すごく新鮮で楽しく撮影しています」と撮影での苦悩をにじませつつ、充実した表情を見せた。

 キャストのあいさつが終了したところで、原作者・小沢かな氏が紹介された。山下は、事前に小沢氏と話をしていたそうで「小沢先生に温かい応援の言葉をかけていただきました。僕たちもそういった言葉があると、原作をリスペクトしながら、自由に演じさせていただけるようになり、そういう土台を作ってくださって感謝しています。あと、絵を描いてきてくださって、今もスタジオに飾らせていただいて、(その絵から)エールを送り続けていただいております!」と感謝の気持ちを述べた。

 ここから、それぞれの役に関する質問へ。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 気象研究所の研究官である晴原について聞かれた山下は「晴原は二面性があって、表向きは気象予報士としてお天気お兄さんをやっているのですが、その裏で人命救助を行っております。天気に関する用語は耳では聞いていても、実際に言葉にしていなかったので、それを覚えることに日々苦労していますが、なんとか食らいついて頑張っています。天気は身近なことなのですが、全然知らないことがあるなと気付かされまして。そういう部分を、見てくださっている方に丁寧に分かりやすく届けられるようにしたいと思います」と説明した。

 帰国子女で中国語が堪能な彩。演じる出口は、得意な中国語を本作で披露する。「中国語は家族の中でしか話してこなかったので、なまりが出ないように、北京語をたくさん聞いて、監修の先生ともたくさん話して、見てくださる方が違和感を抱かないようにたくさん練習しています。家では福建省の言葉を話すのですが、皆さんには北京語の方が分かりやすいと思って…。一言の発音で気になったら嫌だなと思い、なまりを出さないように練習しています」と控えめに語る出口に、山下は「(中国語が)ネイティブに聞こえるくらい、すごくカッコいいです!」と太鼓判を押した。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 そして、大吹雪の中で行われた過酷な雪山での撮影について問われた水上は、「僕はウィンタースポーツを経験せずにここまで生きてきたので、辺り一面、真っ白な雪にテンションが上がりました。あと、劇中で晴原さんに対して『あなたは指揮車の中で指示をしているだけなんですよ!』と言うセリフがあるのですが、心の底からそれを言えるぐらい過酷な現場でした (笑)」とハードだった撮影を振り返った。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」
「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 すると山下が「俺も、本当は最前線に行きたくて、気持ちがウズウズしていたんだよ。それを彼に現場でも伝えてるのですが、この場を借りてしっかり伝えたいと思います!」と話すと、水上が「でも、間違いなくレスキュー隊が最前線にいるものだと思うので、僕が一番過酷だったと、あえてここで主張したいと思います!(笑)」と仲よさそうに反撃した。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 岡部からは、クランクイン時に大爆笑のNGを出してしまったエピソードが告白された。「僕が演じる山形広暉は、重い空気や命の現場とかに関わりたくない人で、地図を作りたいという人物。それなのに、僕が間違えて『地図を作りたくない』と言ってしまって…。何もやりたくないヤツがSDMに交ざっているということになり、『なんなんだあいつは!』という感じになってしまいました」と反省し、会場から笑いが起きた。

 冒頭のあいさつで、天才脳外科医役の苦悩を明かした夏帆が、あらためて難しさをこぼした。「初めて手術シーンも経験しましたが、すごく難しくて、所作とセリフを合わせてお芝居するというのが、こんなに大変なんだと思いました。実際に台本を読んでいても、どんなふうに演じたらいいのか分からなくて、事前に『コード・ブルー』を見て勉強させていただきました」と夏帆がコメントすると、山下が「最高の教材だと思います! 僕も脳外科医を演じていたので、現場でも常に先生方が数人体制で細かく指示を出してくださって。教材としてばっちりです!」と言い、「ナイス!」のポーズをして見せた。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 そんな山下は「コードブルー」に続き、本作でも命を救うヒーロー的存在を担う。山下にとって“命を救うドラマ”をやる意義や、やりがいを質問されると、「僕が23歳の頃に、演技の仕事に疑心暗鬼になっていた時期がありました。病院で実際に撮影をしていると、患者さんが救急で運ばれていくのですが、自分たちは医者を目指して頑張っている役をやっているけど、実際に命を救えるわけではないということに対して疑心暗鬼に陥りました」と吐露。しかし、「実際にオンエアが始まると手紙をたくさんいただいて、『コード・ブルー』を見て医者や看護師になられた方がたくさんいると知って、ドラマの持っている影響力で間接的にはなりますが、命を救うことができるお仕事だと誇りを持って今はやらせていただいております。今回のドラマも見てくださる方に災害に対する知識や希望をしっかり届けられるよう、現場でキャスト・スタッフ一同魂を込めて戦っているので、ぜひ見ていただきたいです!」と胸を張った。

「ブルーモーメント」主演・山下智久、演技の仕事への迷いを乗り越え「命を救うことができると誇りを持っています」

 ほかにも、海外作品でも活躍する山下が日本と海外の撮影の違いを伝えたり、共演者が“座長・山下智久”の現場での様子を暴露したり、“いつもとなんら変わらない朝を無事に迎えられること”を意味するタイトル「ブルーモーメント」にちなんで、“いつもと変わらない日常で大事にしていること”を1人ずつ発表するなど、楽しい話が飛び交った。

 最後に、山下が「今回のドラマは気象学を通して人の命を救っていくというテーマですが、もう一つのテーマはそれぞれの役割があるということだと思います。気象班が天気を読み、レスキュー隊が実際現場に行って命を救い、医師もレスキュー隊から運ばれたその命のバトンをつなげる。そういったチームワークの素晴らしさもメッセージに込められていると思います。あとは、残念なことではありますが、日本は災害の多い国だと思うので、災害に対する知識もこのドラマを見て深めていただけたらいいなという思いで、チーム一丸となって頑張っておりますので、ぜひ『ブルーモーメント』にご期待ください」とあらためて力強くメッセージを発信し、制作会見は終了した。


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