「東京タワー」永瀬廉×板谷由夏、松田元太×MEGUMI2組のカップルが麻布台ヒルズに集結2024/04/16
テレビ朝日系で4月20日にスタートするオシドラサタデー「東京タワー」(土曜午後11:00)の記者会見が、東京都港区の麻布台ヒルズで行われ、東京タワーをバックに、主演の永瀬廉(King & Prince)をはじめ、共演する板谷由夏、松田元太(Travis Japan)、MEGUMIが、作品への思いや撮影秘話などを語った。
「東京タワー」の原作は、2004年に「号泣する準備はできていた」で直木賞を受賞し、「きらきらひかる」「神様のボート」「冷静と情熱のあいだ」など、これまでに数々映像化された作品を送り出してきた小説家・江國香織氏の同名小説。主人公である21歳の青年・小島透(永瀬)と、20歳以上年の離れた人妻・浅野詩史(板谷)の美しくも許されない愛を描く。また、もう1組の禁断の愛を重ねる男女である、大原耕二を松田、川野喜美子をMEGUMIが演じる。
放送開始を目前に控えたこの日、このドラマを彩る2組のカップルが一堂に会した会見だが、実は本編でこの4人がそろうシーンというのは存在せず、貴重な4ショットとなった。これには、板谷が「お互いのカップルがどういうことを紡いでいるのかも、台本でしか分からないので、こうして実際に会うと『そっちはどう?』って言い合っています(笑)」と言い、MEGUMIが「うわさには聞いてるよ、ってね」と同意すると、すかさず永瀬も「恋バナしてるような感覚でしたよね」と、楽しいひと時を過ごしたことを明かした。
今作が恋愛ドラマ初主演となる永瀬。透役を演じるにあたり「僕にとっても初めて経験することばかりなので、日々撮影していて刺激にもなりますし、(板谷が演じる)詩史さんとの距離感というか、物語と同様に、撮影を重ねていくたびにどんどん心の距離が近くなっていく感覚を覚えているので、日々、透と共に生きられているなと思いますね」と充実感を漂わせ、「恋愛ドラマにおいては“好きになる”ことが絶対に大事。だからこそ詩史さんと過ごせる時間は詩史さんの言葉をしっかり聞いて、詩史さんの一挙手一投足を見逃さず、詩史さんのいいところを見つけてその空間を楽しんでいます。一緒にいる時の時間を大切にして、楽しい気持ちだけでなく、ちょっとマイナスな気持ちも共有するというところは、すごく敏感に大事にしています」と心情を明かした。
そんな永瀬とドラマ初共演を果たす松田は、「今回は体を絞って引き締めたんですけど、実は1週間で10kg減量しました。シンプルに食事や運動で調整したんですけど、Travis Japanで常に踊っていて運動量がすごいから、そこまで落とせたんだと思います。もう魂を削って減量に挑戦してみました。1週間で10kg痩せたい方は、僕に聞いてください!」と気合十分で、そのストイックさに、永瀬は「まじで!? 俺、10kgなくなったら骨になるよ…」と相当驚いた様子だった。
“九九ニキ”とも呼ばれる松田のキャラについて、ドラマ出演の情報解禁の際に、永瀬は「あの(おバカな)キャラがビジネスなのか、本気なのか見極めたい」と話していた。撮影が始まって数週間がたって「元太の“九九ができないキャラ”は…ビジネスでした(笑)。元太は完全に“ビジネス天然”でしたね(笑)」と暴露。この衝撃発言に、松田は「そんなこと言うなよ!」と大慌て。会場は笑いに包まれた。
また、主題歌がKing & Princeの「halfmoon」に決定したことに関して、永瀬は「僕らの楽曲が主題歌を務めさせていただけるのはとても光栄。丁寧に楽曲も選んで納得のいくものになっているのですが、(髙橋)海人からは『廉の恋愛のシーンは照れて見れない』と言われたので、照れなくなるまで僕と一緒に見せようかな(笑)。照れがなくなるまで何十回でも付き合って見せることにします!」と笑顔を見せた。
会見では、4人が東京タワーとともに撮った写真も公開。青空の下、芝公園で桜とともに撮った永瀬、会見場にもなった麻布台ヒルズの展望フロアから東京タワーと向かい合う形で撮った板谷、霞がかかる夜の東京タワーとともに写った松田、そして大好きな場所から見える東京タワーとともに撮ったMEGUMIと、四者四様のカットが公開された。
板谷が、永瀬と紡ぐ“年の差恋愛”には「私も作品内で恋愛するのは久しぶりでして、しかも20歳の年の差というのは初めての経験です。詩史役を通して、板谷自身もドキドキしております(笑)。そのドキドキは、視聴者の皆さんにもきっと伝わると思います。詩史は独立心が旺盛で、東京に出てきて仕事をしている強い女性ではあるのですが、埋められない何かがあって、そんな時にばったり出会ってしまったのが透だったと思います。どのシーンを撮る時も、永瀬くんもドキドキしているそうですが、私もドキドキしています」と告白。
続けて、麻布台ヒルズでの撮影についても触れ、「透と詩史がどこをデートしたとか、そういったところも見ていただけるとうれしいです。このドラマは東京タワーがもう1人の主役だと思うので、いろいろな角度から映っていますし、東京タワーに私たちの心情が反映されていることもありますので、東京タワーに思いをはせてもらうのもいいかもしれませんね。この間、永瀬くんとのすごく長いシーンで、結構なカット数を重ねたのですが、モニターを見に行ったら、ピントが東京タワーに合っていました(笑)。それくらい東京タワーが“主役”なんです」と語った。
松田は、令和の「東京タワー」で届けたいこととして、「岡田准一さんや松本潤さんが出演された映画版など、過去にも『東京タワー』の実写版はありましたけど、今回は廉、板谷さん、MEGUMIさんと一緒にやらせていただく中で、自分が“令和の耕二”として、できることは全力でやっています。一個一個勉強しながら経験値を積み、一段一段ゆっくり上がっている感覚で、大切に頑張っています。なので、皆さんも大切に愛してくださる作品になればいいなと思っています」と意気込みを表した。
自身が撮った東京タワーの写真については「手に乗ってそうで、乗ってない東京タワー。乗せようとしたんだけど、マネジャーさんが撮った角度が微妙で、手と顔と東京タワーの間にちょっと隙間ができてしまって…。雨、雲、霧系の何かが東京タワーにかぶっているんですけど、劇中でも描かれるちょっと寂しい要素が見られた東京タワーだったので、なんだか東京タワーと気持ちが通じ合った感じがしたんですよ。耕二も東京タワーと友達なんだなって思いました」と満足げな表情に。
MEGUMIは「私はだいたい人の恋愛をぶち壊すか、犯人か、そういう役が多かったものですから、自分が恋愛するのは、この作品が初めてに近いと思います。私が演じる喜美子は、鳥かごの中にいるというか、自分の可能性をあまり発揮できていなくて、“誰々のママ”とか“誰々の奥さん”というような、きちんと“向き合ってもらっていない”女性なんです。耕二は、そういう喜美子に『そのままでいいんだよ』と向き合い、接してくれるんです。それがものすごく光であり、ドキドキもあり、そりゃあ喜美子もある意味おかしくなってしまうわな…と、とても気持ちを理解しながら、日々演じています。皆さんにもドキドキしながら見ていただきたいです」と見どころを伝えた。
続けて、大人の女性との恋愛に奮闘する男性陣への印象を「透もストレートなんですが、耕二はそれとはまた違って速度が速いんです。サッと刺される感じといいますか、毎回腰を抜かす感じといいますか、その繰り返しで、撮影後はドッと疲れが出ます(笑)」と率直な思いを口にし、「ドラマってその時代を象徴するような存在だと思うんです。だから私たちが演じる女性のキャラクターも、これまでの『東京タワー』という作品とは少し違うんですよね。そして、恋に関しても、受け止め方や、成長・変化していくプロセスが、今までとちょっと違うので、『この時代の作品だな』ということを、皆さんに感じていただけたらなと思います」とアピールした。
最後に、永瀬が「今回は許されざる恋というか、それを経て、僕自身が挑戦することもすごい多くて。だけどやっぱり皆さんが最終的に見てよかったなって思えるような作品作りを頑張っています。何より透と耕二が、詩史さんや喜美子さんと出会って、いろんな気持ちになって、いろんな葛藤、いろんな悩みを経て、どういう大人になっていくかっていう成長物語が、もうすごい見応えがある。そして、このペアのその恋愛の真の描き方の差とかも、すごい見ていて面白いものになっていますので、最後まで飽きさせることのないようなドラマになってるんじゃないかなって思います。放送を楽しみに見てくださると幸いです」と呼び掛け、会見を締めくくった。
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