日本各地の海で異常現象が続々!「タモリステーション」で原因を徹底検証2024/04/12
テレビ朝日系では、4月19日に「タモリステーション」(午後8:00)を放送。「日本の魚が変だ~いま、海に何が起きているのか〜」と題して、京都大学名誉教授で海洋研究開発機構アドバイザー・白山義久氏、東京大学大気海洋研究所教授・藤井賢彦氏、「鮨 銀座おのでら」統括総料理長・坂上暁史氏、ダイビングと海をこよなく愛する俳優・木村文乃を迎え、2時間たっぷり“魚”と“海”の現在を見つめていく。
「タモリステーション」では、これまでスポーツから災害、気候変動など多彩なテーマを深掘りしてきたが、今回スポットを当てるのは、“日本の魚に起きている異変”。近年、不漁や値段の高騰といったニュースが多数報じられているが、今、日本の海で何が起きているのか。この先、われわれの食卓はどうなってしまうのか? 日本の海と海洋生物の未来を徹底検証していく。
近年、冬の東京湾では、本来“夏の魚”であるタチウオの漁獲量が増加している。また、昨年1月には、大阪湾と東京湾に立て続けに巨大クジラが出現。昨秋には長崎、三重、北海道と相次いでイワシが大量漂着するなど、異変が相次いでいる。
日本には、大間マグロや明石鯛など、その地域だけしかとれないブランド魚が多く存在するが、新巻鮭で有名な岩手のサケ漁は、2014年がおよそ1万5000tの漁獲量だったのに比べ、23年は96tしかとれず、10年間でなんと99%減少している。大分・佐賀関のブランド魚・関さばの漁獲量も、最盛期と比べると83%も減っていることが明らかになっている。
これらの背景には地球温暖化による海水温の上昇があるといわれているが、ほかにも理由があるのか? そして、“消えた魚たち”はどこに行ったのか? 今回「タモリステーション」では、日本の海に起きている異変を総力取材。スタジオで白山氏、藤井氏が詳細な解説を加えていく。
さらに、東京湾とも中継を結んで、ダイビングガイド・魚地司郎氏がリポート。なんと東京湾海底に、南方系のサンゴの間を色鮮やかな魚たちが泳ぐという、まるで南国の海のような光景が広がっていることが判明する。
30年ほど前、千葉県・館山付近の海底映像を見た記憶があるというタモリは、「当時の映像とは全く違う。南方系のサンゴがこんなにも広がっているとは! 30年の間に、本当にすごい変化があったということですね」と心底驚く。木村も「レジャーの面から考えればサンゴやカラフルな魚が増えると海を好きになる人が増え、環境問題に目を向けるきっかけにはなると思いますが、生態系が崩れていけば私たちの生活にも大きい影響がある」とがく然とする。
収録を終え、タモリは「今回は、魚という切り口から検証を進めましたが、魚だけの問題ではない。海に目を向けてみると、今、大変なことが起きているんですよね。そして、それが地球規模の温暖化とつながっているんです」と述べ、以前から魚をめぐる変化をひしひしと感じていたようで「10年ほど前、鮮魚店の店頭から関あじ、関さばの姿が消えたんです。以来、ずっと関あじ、関さばの入荷があまりなかったのですが、今回、番組が調べたブランド魚の漁獲高の減少時期とも一致。あらためてこういうことだったのかと合点がいきました」と明かした。
続けて「CO2排出量の削減への取り組みって、“こんなこと、自分1人がやってもたいした効果はないだろう…”とつい思ってしまいがち。でも、小さなことでも積み重なれば、確実に削減できるんです。ぜひとも皆さんに考えてもらいたい」と、事の重大さを力を込めて伝えている。
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