中村倫也と土屋太鳳が「Shrink―精神科医ヨワイ―」で患者に寄り添う精神科医と看護師に!2024/03/29
中村倫也と土屋太鳳が、NHK総合で8月31日にスタートする連続ドラマ「Shrink―精神科医ヨワイ―」(土曜午後10:00)に出演することが分かった。
「Shrink―精神科医ヨワイ―」は、七海仁氏原作、月子氏漫画による漫画を実写化。“メンタルがつらくなったとき、あなたならどうしますか?”誰かに悩みを聞いてほしい…でも…話せない。そんな心の悩みを解決できないまま苦しい思いをしている人や、精神疾患を治療中の患者さんと介護に奔走している親世代と、幅広い世代の方々の心に届ける「観るカウンセリング」ドラマ。“すべての人が壁を感じずに精神科にかかる日が来ますように…”のんびり屋だけどめちゃくちゃ優秀な精神科開業医・弱井幸之助(中村)と、一言多いけど思いやりにあふれた看護師・雨宮有里(土屋)が、ひだまりのような笑顔で患者たちの心に寄り添っていく。
弱井は、新宿の下町の路地裏で小さな精神科医院「新宿ひだまりクリニック」を経営している。弱井は、患者たちの声を丁寧に聞き、症状に根気よく向き合うことで、他の医者が見抜けなかった病名を探り当て、どの患者にも希望を与えてくれる。患者は弱井に出会うことで、“自分なりの生きやすい生き方”に巡り会う。初めて精神科で働くことになった看護師・雨宮は、患者と真剣に向き合う弱井の姿を見つめ続けることで、精神科診療の奥深さに魅入られていく。しかし、弱井は、雨宮が知らない悲壮な過去を抱えていた。
中村演じる弱井は、のほほんとした柔らかい外見とアホ毛が特徴。ハーバードの医科大学院に留学したエリートながら、突然医局を辞め、きめ細やかな治療を行う開業医となる。
中村は、「『“そんなこと”で精神科にかかっちゃダメですか?』原作にあるこの言葉に共感し、拡声したいと思いました。私が出会ってきた人の中にも心の病に悩んでいる方は多くいました。そしてそのたびに、何がしてあげられるんだろう、どう接するのが正しいんだろうと考えてきましたが、正解は分からずにいました。その心の病に名前があること。そしてひと口に精神疾患と言っても、その原因は、心のストレスによるものから、体の特質によるものまで多岐に及ぶこと。治療法と共に生きる方法があるということ。この作品で描かれるものは、きっと今を生きるすべての人がひと事ではないのだと思います。誰かの、何かのきっかけになることを願って、私自身学びながら、この作品と向き合いたいと思います」と精神科への理解と重要性を強調し、心の健康に対する社会の認識を変えたいと願いながら作品に臨む。
そして、土屋が担う雨宮は、精神科は専門外だった看護師。商売っ気がなくだらしなく見える弱井に、最初は厳しく当たるが、弱井と共に患者と接するうちに、弱井への見方が変わっていく。
土屋は「『ちょっと疲れちゃった』という経験は、誰にでもあると思います。そして、その一言を伝えることができない経験を持つ人も、同じように多いのではないかと思います。私も、その1人です。でも、『誰にでもあること』が積み重なってバランスを取りにくくなった時、例えば風邪をひいちゃったとか、おなかの調子が悪いとか、虫歯になってしまったとか、そういった身体の変化を診ていただけるように、心の変化に寄り添ってくれる場所があったら…世界はもっと温かく、生きやすく、幸せになるのではないかと思います。心の呼吸が浅くなっていることに気が付いて、深呼吸できるような時間。そんな時間を私自身も探しながら、演じたいと思います」と、心の病に対する理解と支援の場の必要性に触れながら、作品への思いを語る。
七海氏は、「『Shrink~精神科医ヨワイ~』は、繊細で複雑で、だからこそ面白い精神医療をテーマにした作品です。映像化はさまざまなハードルが考えられるため『難しいかも…』と思っていたのですが、こうしてNHKさんで実現していただけてとてもうれしいです」とドラマ化への喜びを表し、「キャストも、中村さん、土屋さんという大好きなお二人をはじめ、素晴らしい俳優さんばかり。登場人物に新たな輝きを与えてくださるのが今から楽しみです。内容については私も関わらせていただき、中江和仁監督や制作陣の皆さんとたくさんお話をさせていただきました。ドラマ制作のプロフェッショナルとしての情熱や矜持(きょうじ)を肌で感じて、より期待が増しました。『Shrink』に関わってくださったすべての方に感謝しつつ、皆で『今届けたい』と強く願った物語が、見てくださる方の心に真っすぐ届くことを祈っています」と精神医療の繊細さと複雑さを表現した作品が、視聴者の心に届くことに期待する。
月子氏は、「毎話、それぞれの悩みを抱えた主人公と同じ気持ちになってヨワイ先生のクリニックへ足を踏み入れるつもりで描いています。このたびドラマ化されることによって、より没入感のあるひだまりクリニックを体験できるのかと思うと、今から楽しみで仕方ありません。心の問題に無関係な人などいないと、連載を重ねるごとに思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです」と心の問題に共感し、理解を深めるドラマとなることを願う。
脚本を担当する大山淳子氏は、「私自身、若い頃に精神科に通った経験があるので、オファーをいただいた時、『こんなドラマがあったら、勇気づけられる人がいる!』と確信して、参加を決めました。脚本作りには、中江監督をはじめ、原作者の七海さん、監修のお医者さま、プロデューサーほかスタッフの皆さんからもご意見をいただきました。全員が『よいドラマを』と前のめりになって議論を重ねながら、みんなでこしらえた脚本です。私は小説家でもあり、普段執筆は1人静かに進めるので、熱すぎる前のめりチーム(私含む)での創作はすごく新鮮でした。どんな映像になるのか、完成が楽しみです」と自身の経験を生かしながら、情熱を持ってドラマ化に取り組むスタッフと、熱意をもって脚本制作にあたったことを伝えている。
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