小芝風花が“伝説の遊女”に! 2025年大河ドラマ「べらぼう」で横浜流星演じる主人公の幼なじみ役2024/02/19

小芝風花が、2025年にNHK総合ほかで放送される大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~(つたじゅうえいがのゆめばなし)」(日時未定)に出演することが分かった。
親なし、金なし、画才なし…ないない尽くしの生まれから、喜多川歌麿や葛飾北斎などを見いだし、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く「べらぼう」。脚本は、NHKで、大河ドラマ「おんな城主 直虎」や連続テレビ小説「ごちそうさん」、ドラマ10「大奥」など数多くのヒット作を手掛けてきた森下佳子氏が担当する。
小芝が演じるのは、蔦重の幼なじみで、吉原の老舗妓楼・松葉屋を代表する遊女・花の井(五代目瀬川)。蔦重と共に親に捨てられ、吉原で育ち、何でも話せるよき相談相手だ。時に蔦重を助け、助けられながら、共に生まれ育った吉原の再興に尽力を注ぐ。やがて、ある理由から長らく途絶えていた伝説の遊女の名跡“瀬川”を継ぎ、その名を江戸市中にとどろかすこととなる。
五代目・瀬川は史実に残る名妓(めいぎ=名高い芸妓)として知られ、1400両(現在のおよそ1億4000万円)で落籍された出来事や、その後の悲運の人生が戯作などで語り継がれることになる、伝説の遊女だ。
小芝は「私は大河ドラマに出演させていただくのも初めてなのですが、”伝説の遊女”ということで余計に緊張しております。りんと美しくもあり、時にはバシッと蔦重の背中を押すような男前さも持ち合わせている花の井を、精いっぱい演じたいと思います」と、抱負を述べている。
18世紀半ば、人口は100万人を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市へと発展した江戸。蔦重は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ、引手茶屋の養子となる。血のつながりを超えた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を興して、その後、書籍の編集・出版業を始める。
折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内など多彩な文人が輩出。蔦重は、朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵をふんだんに使った書籍でヒット作を次々と連発する。そして、33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり、“江戸の出版王”へと成り上がっていく。
蔦重が見いだした才能は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たちの多くは、後の巨匠となり日本文化の礎となっていく。しかし、時世は移り変わり、田沼は失脚。代わりに台頭した松平定信による寛政の改革では、蔦重の自由さと政治風刺は問題になり、財産の半分を没収される処罰を受ける。周囲では江戸追放や死に追いやられる者も。
蔦重は、その後も幕府からの執拗(しつよう)な弾圧を受け続けるが、反権力を貫き通し、筆の力で戦い続ける。そんな中、蔦重の体を病魔が襲う。命の限りが迫る中、蔦重は決して奪われない壮大なエンターテインメント「写楽」を仕掛ける。
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