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萩野公介が日テレ・パリ2024オリンピック中継のアスリートキャスターに就任。「『大幸せ』です」2024/01/29

萩野公介が日テレ・パリ2024オリンピック中継のアスリートキャスターに就任。「『大幸せ』です」

 日本テレビ系パリ五輪中継のアスリートキャスターに、競泳金メダリストの萩野公介氏が就任することが決定した。

 フランス・パリで行われるスポーツの祭典、第33回オリンピック競技大会の開幕まで180日。「パリ2024オリンピック」は、現地時間7月26日に開幕し、8月11日まで、32競技・329種目が実施される。

 萩野氏は、2012年ロンドン五輪に17歳で初出場すると、400m個人メドレーで銅メダルを獲得。16年リオデジャネイロ五輪の400m個人メドレーで金メダル、200m個人メドレーで銀メダル、4×200m自由形リレーで銅メダルを獲得し、オリンピック3大会に出場し合計4個のメダルを手にした。オリンピックの大舞台で輝かしい功績を残し、さまざまな競技の見識を持つ萩野氏が、競泳のみならず、多くの競技について、番組を通じて、オリンピックの感動や興奮、アスリートの魅力や素晴らしさを伝えていく。

 現役を引退して初めて迎えるオリンピック。およそ半年後に迫ってきたが現在の心境について、「私自身、現役時代、さまざまな大会を経験してきましたが、オリンピックは特別な大会と位置づけてきました。引退して初めて迎えるパリ大会本番が非常に楽しみです。先日開催された競泳の『KOSUKE KITAJIMA CUP 2024』でも選手たちからオリンピックイヤー独特のヒリヒリ感がひしひしと伝わってきましたが、これから行われるオリンピックへの切符を懸けた各種目の代表選考会も非常に楽しみです。これから国内で開催される代表選考会もあるので、ぜひ実際に試合会場へ足を運び、生で見るからこそ感じられる選手の『すごさ』『本気』を伝えていきたいです」と、取材を通して選手たちの思いを伝えたいと意気込む。

 アスリートキャスター就任にあたっては、「『幸せ』という一言に限ります。『大幸せ』です(笑)」と喜びを表現し、「競泳でも、引退してからはあまり競技に興味を持たない人、ものすごく興味を持って競技を見る人の二つに分かれるように思いますが、私は完全に後者の『スポーツ大好き人間』です。競泳も大好きですし、ほかの競技も大好きで、スポーツに触れることは生きがいの一つでもあるので、アスリートキャスターとして、何より選手の皆さんにリスペクトをもって取材して『大きな幸せ』を感じながら、多くの方々にスポーツの素晴らしさを伝えていきたいです」と意欲を燃やす。

 続けて「先日、競泳の大橋悠依選手にインタビューをさせていただきましたが、2冠を果たした東京五輪の後、苦しかった時期の話を聞きました。選手それぞれに背景、バックグラウンドがある、さまざまな思いでオリンピックの舞台に立っていると思います。私自身、最後となった東京五輪はすごく苦しみましたが、最後は笑って終わることができました。その経験も生かして、アスリートならではの目線で、活躍した選手はもちろん、悔しい思いをした選手に対してもリスペクトをもってストーリーを伝えたいと思います。それによって、見ている皆さまに、活躍した選手、悔しい思いをした選手に対して、同じようにリスペクトや愛を持って応援したくなる、そんなきっかけをつくれればいいなと思います」と自身の体験を踏まえた取材を通して、出場選手たちの姿を伝えていくことを掲げた。

 また、注目競技に関しては「競泳は地元・フランスが最近強いです。中でも、レオン・マルシャン選手が『大注目』です。個人メドレー、バタフライ、そして平泳ぎも挑戦すると聞いていますが、日本選手がメダルを狙う多くの種目で彼が立ちはだかります。日本代表の選考はこれからですが、実績のある瀬戸大也選手、本多灯選手、渡辺一平選手はとても楽しみですし、同じ栃木県出身の個人メドレー・松下知之選手(宇都宮南高・3年)にも期待しています」と、まずは競泳の注目選手を紹介。

 さらに、「競泳以外には、『五輪の花形』陸上も大好きで、個人的には、世界記録を更新し続けている男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス選手(スウェーデン)や、東京五輪男子1500m金メダリストのヤコブ・インゲブリクトセン選手(ノルウェー)など、世界の超人たちのパフォーマンスも楽しみにしています。日本選手の活躍が期待される種目では、卓球女子の中国との熾烈(しれつ)な争いに注目しています。また、先日体験取材をさせていただいたスポーツクライミングの安楽宙斗選手にも期待しています。実際にクライミング競技を体験し、その晩は指に力を入れることができず、本当にハードな競技だと実感しました」と期待の選手の名前を挙げながら、既に取材も始まっていることを明かしている。

 荻野の起用について、日本テレビスポーツ局の山下剛司プロデューサーは「萩野公介さんは、2012ロンドン大会から五輪3大会に出場し、ロンドン大会での銅メダルに続き、2016リオ大会では400m個人メドレーの金メダルを含む3個のメダルを獲得。日本、世界のスポーツ史に残る偉業を達成した一方で、アスリートとしての苦しみを経験された時期もあったとお聞きしています。オリンピックの栄光や、そこに至るまでの、われわれには想像し得ない過酷なプロセスを誰よりも知る萩野さんだからこそ、アスリートの心に寄り添った取材・発信をしていただけると思っております。それによって、スポーツが持つほかにはない尊さや魅力、夢を諦めないことの大切さ、仲間や恩師、家族ら支える人への感謝の心といったものが、放送を通じて多くの方々に伝わるものと思っています」と、荻野のキャリアを通した発信により、より一層スポーツの魅力が視聴者に伝わるとアピール。

 そして、「2024パリ大会は32競技・329種目が行われますが、さまざま競技に見識や関心を持つ萩野さんには、競泳に限らず、できる限り多くの競技、アスリートに現場で触れていただき、オリンピックの放送を通じて、スポーツが『人々の感情を動かし、人々の人生を豊かにし、少年少女たちの憧れであり続けるもの』であることを、日本の皆さんに感じていただき、スポーツを志す、オリンピックを夢や目標に持つ子どもたち、すべての方々へ、萩野さんの目線、言葉でメッセージを発信していただきます」とコメントしている。


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