「彼女と彼氏の明るい未来」Aぇ! group・末澤誠也&関水渚が“黒歴史”を告白2024/01/09
MBSほかで1月11日にスタートするドラマ特区「彼女と彼氏の明るい未来」(木曜深夜0:59)の第1話先行試写&完成披露イベントが行われ、ダブル主演を務めるAぇ! group・末澤誠也と関水渚が登壇した。
「彼女と彼氏の明るい未来」の原作は、月刊コミックビーム(KADOKAWA)で2018年9月号~20年3月号で連載され、「教室の片隅で⻘春がはじまる」「今夜すきやきだよ」で第26回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した、谷口菜津子氏の同名人気漫画。主人公の「絶望」と「現実」が交錯する、急転直下のブラック・ラブコメディーが展開される。
さえない小学校教師・青山一郎(末澤)には、自分にはもったいなさすぎるくらいに、死ぬほどかわいい恋人・佐々木雪歌(関水)がいる。自分の存在を肯定し、心から愛してくれる初めての相手は、“嫌な現実”も幸せな同棲生活で上書きし、まさに人生の絶頂期だった。しかし、ある日、親友でITベンチャー社長・西野洋平(中川大輔)が開発した“過去が見えるVRマシーン”を試すことになり、愛する雪歌の目を疑うような過去を知る。「これは本当なのか…!?」――「真実」「虚偽」「信頼」「嫉妬」…見たいけど、見たくない。でも知ってしまった、その時、彼女のすべてを受け入れて、今の彼女を愛することができるのか?
第1話の上映終了後、会場後方から末澤と関水が登場すると、会場からは大歓声が上がる。客席の通路を通り抜け、ステージに向かう2人に向けて、観客の拍手も大きく鳴り響いた。
まず、この日の衣装について末澤が「(役名が)青山なんで、今日は青です。それと一郎は、(劇中で)青の衣装を着ていたりするので、今日は青で」と説明すると、関水は耳のイヤリングを指し示しながら「今日は差し色でオレンジを使ってみました。ネイルとジャケットとイヤリングですが、一番気に入っているのはジャケットですかね」と解説。
「学校のシーンでは、30人の子どもたちと芝居をした」という末澤は、自分の知らない恋人の過去にショックを受ける一郎という役柄について「一郎は卑屈なキャラクター。原作を読んでいた時は、自分とは真反対だなと思いながら読んでいましたけど、台本を読み進める中で、自分との共通点というか、通じるものがあるなと感じるようになったので、気持ちが『分かる~』という部分があって、自分としては、一郎にすんなり入れたかなと思います」とコメント。「昔は結構ネガティブだったものの、今はポジティブ」という末澤だが、「ネガティブから逃げることによってポジティブに変換していたのかと考えさせらて、自分を俯瞰(ふかん)で見ることができました」と、役を通してあらためて自分自身を見つめ直したようだった。
関水は「雪歌に二面性があるのではなく、過去があるだけだと思っていて。それが暗いものであれ、明るいものであれ、それがあったからこそ今の雪歌がある。そこを難しいと捉えたことがなく、むしろ普通の人だなと思いました。雪歌にとっては、好きな人がいるということ自体が貴重なことなのかなと思い、そこを意識しました」と役づくりについて触れ、共通点を挙げるのは難しいものの「雪歌のことが好き。理解してあげたいなと思っていました」と役柄への愛着を示した。
また、1話の撮影で印象に残っているシーンに関して、一郎が現実逃避をするために学校のトイレにこもり、イヤホンでマキシマム ザ ホルモンの曲を聴きながらヘッドバンギングをするというシーンを挙げた末澤。「あのシーンは本当に血管が切れそうでした。監督から『2分間曲を流しておくので、アドリブでお願いします』と言われたので、それを3回やったんですけど、本当にフラフラになって、酸欠状態になりました。休憩は挟みながらでしたが…。バンドのライブでヘドバンをする方のことは本当に尊敬します。僕は無理やなと思いました」と語ると、関水も「私も1話の末澤さんのトイレのシーンを見て、もともと私もマキシマム ザ ホルモンが好きだったんですが、あそこまで激しく聴いたことはなかったので、ああいう聴き方もいいなと。今度やってみます」と笑顔を見せた。
オープニング映像、エンディング映像では、お互いに撮り合った映像を使用。末澤がロールキャベツを作るシーンで実際に作ったと報告すると、ざわつく観客。その反応にMCが「料理は苦手なんですね?」と問いかけると、「そうなんです。最近までラップの切り方も分からないくて、手でちぎっていたぐらい。今回は先生に教わりながら作ったのですが、先生に『完璧』ですと褒められました」と誇らしげ。その後のトークで、ロールキャベツを「作った」と言っているが、「タネは作らず、巻いただけ」と関水からばらされた場面では、「タネ」が何か分からず、「タネって何?」と発言。それが中身だと分かると「具のことか! それなら『具』でいいのに」と少々不満げだった。一方、関水は、監督の指示を受けながら末澤を撮影したそうで、リフティングのシーンでは、2人とも全然できなかったと笑い合い、「あんなのできない!」(関水)、「ボールが悪かった」(末澤)と言い訳していた。
同世代が集まった現場の雰囲気はとても和気あいあいとしていたそうで、末澤が「(親友役を演じた)中川(大輔)くんが誕生日だったので、お祝いメールを送ったら、『ご飯に連れて行ってください』と返信があって、1月の彼のスケジュールが送られてきたんです」と明かす。関水は、これまで三度の共演経験があるものの、しっかり話をしたことがなかったという小料理屋の店員役を務めた山谷花純との交流に触れ、「今回メークルームでお話する時間があって、初めてたくさん話せて仲良くなりました」とうれしそうに話した。
ドラマのテーマにちなんで「人に知られたくない黒歴史は?」という質問も。それに対して「黒歴史はありますが、言える範囲では…お芝居をさせていただくたびに、ふと思い出すことがあるんですけど」と切り出した末澤が、若い頃に出演した大阪での舞台シーンについて言及。
それは物語の終盤で、看守役の末澤が囚人に対していい言葉を投げかけるという、とてもグッとくるシーンだったという。「その頃はお芝居の経験があまりなかったので、セリフも少なかったんですけど、しゃべっている途中で頭が真っ白になって。セリフが飛んだんです。でも本当ならどうにかして言葉を続けてつなげるべきだと思うんですけど、僕は何を思ったか、とっさに『すみません』と謝ってしまって」と振り返った末澤は、「それで何を思ったのかまたセリフを最初から言い直してしまった」と告白。会場やキャストにも笑われる中、なんとかやり遂げるも、袖に戻ると大勢の大人たちがいたと苦笑。「猛反省しましたね。忘れられない、つらい過去です。もう二度と話さないと思います」と封印したい黒歴史に反省しきりだった。
関水は「高校生の時の校則が厳しくて。でもスカートを短くしたり、校則を破りたいと思う時がありました。これは先生に知られなくてよかったんですが、髪の毛が長かったんですけど、毛先をピンクにしていて。でもそこはお団子にして隠していました。先生ごめんなさい」と高校時代を振り返って懺悔(ざんげ)。すると末澤が「団子ヘアにしたら収納できるのか。うち(のグループ)にリチャード(草間リチャード敬太)というのがいるんですけど、団子をよくしているから実は隠しているのかも。聞いてみます」と付け加え、会場を沸かせた。
その後、2人のリフレッシュ方法に話がおよぶと、末澤は「人と話すのが好きで、普段行く洋服屋さんの店員さんと6時間ぐらい話したりしています。日常でかなりの頻度でありますね。趣味のことを話せてリフレッシュできます」とコメント。関水は「リフレッシュというかごまかし方法ですけど…」と切り出し、「満員電車に乗る時は、大好きなマキシマム ザ ホルモンさんを聴きながら、今モッシュに巻き込まれているんだと思い込む。ライブ会場も隣は知らない人同志ですし、目をつぶると『ライブ会場でモッシュに巻き込まれてる』と思えるからやりすごせますよ」と、独特なライフハックを伝えた。
そして、お互いの驚いたエピソードを聞かれると、関水が「末澤の関西弁でのトークが早口すぎてついていくのが大変だった」と告白。関水から「外国で話しているみたい」と言われたという末澤は、「ゆっくり話そうと意識するものの、やはり話しているうちに早口になってしまって、関水さんには伝わりにくかったみたい」と苦笑した。
劇中で一郎が生徒から「幸福の味ってどんな味?」と質問されるシーンにちなみ、「ふたりにとっての幸福の味は?」という問いかけにフリップで回答を披露。
末澤は「コーヒーの味」と答え、その理由について「苦みもあって、種類もあって、深さも違って。幸福というのは、苦みとか、そういうのもあるからこそ、幸福の味じゃないかなと思いましたね」と答えた末澤。「僕は甘めのコーヒーも飲んだりもしますけど、毎朝、ブラックの苦いのを飲んでいて。たまに酸っぱいのもあったりして。ああいうのも幸福の味だなと思います」と付け加えた。
続いて「チョコレートの味」と答えた関水は、「高校生の時は、学校の帰りに板チョコを買って。毎回1枚食べ切っちゃっていました。その癖が残っていて、撮影現場にチョコを持っていくんですが、今は板チョコではないですが、やっぱり食べきっちゃうんです。疲れている時にいいんですよ。集中力も上がるし、幸福の味ですね」と述べた。
さらに、この日は新年早々のイベントということと、雪歌が教科書に落書きするシーンもあるということから2人に「辰(たつ)」の絵と、新年の抱負をフリップに書いて回答してもらうことに。
そこで会場からはまさかのクスクスという笑いが。そんな観客に対して「何が面白いんでしょうかね。どういう笑いか分からないですけど…」と言った末澤は、「得意か不得意かではなく、絵が好きか好きじゃないかという話だったら好きですね。撮影の合間には監督の似顔絵を描いたりしていましたし。プレゼントしますよと言ったら、『いや大丈夫』と断られましたけど」と明かし、会場は大笑い。
そこで早速2人とも辰を披露して上手さを競うも、会場からはやはり笑いが。しかし、当の末澤は「うまくなってきてるんですよ。描き続けることって大事ですよね。やり続けることの大切さが分かりました。絵に正解はないと思うんです」と自画自賛。かわいいと思えるキャッチーさがポイントだと主張するも、関水には「それ人魚龍ですよね!?」とツッコまれ、MCも「なんかプシューっと煙出てますか?」と重ねると、会場からも同調するように笑いが。スタッフから「クリームパンを描いているのか」とツッコまれたと言いつつ、“画伯”末澤の納得がいかない姿に、会場も大いに沸いた。
一方の関水の絵を見て「俺の方がうまい!」と喜ぶ末澤は、関水に向け「徐々に進化していけばいいと思う! 絵に正しいや正しくないとかはないから、正解にとらわれずに描いたらいいと思う」となぜか上から目線で指摘。関水は「人魚龍の人に言われたくない!(笑)」と反論するなど、テンポのいい掛け合いを見せていた。
最後にあらためてメッセージを求められた末澤は、「このドラマはラブコメではありますけど、誰もが感じたことがあるような不安、嫉妬がリアルに描かれていますし、画のタッチもドラマというより映画っぽい。すごく奇麗な映像で撮っていただいているので。雪歌と一郎がどのように進んでいくのか。最終話まで放送を楽しみにしてください」と作品をアピール。
関水も「今、大切な方がいる方は、大切な人をより一層いとおしく感じられるドラマだと思います。恋人でも友達でも人を大切にしたくなる作品です。最終話まで楽しんでいただけたら」と呼び掛けた。
なお、「彼女と彼氏の明るい未来」は、tvk(1月11日スタート・木曜午後11:30)、チバテレビ(1月12日スタート・金曜午後11:00)、テレビ埼玉(1月17日スタート・水曜深夜0:00)、とちぎテレビ(1月18日スタート・木曜午後10:30)、群馬テレビ(1月18日スタート・木曜午後11:30)でも順次放送。TVer、MBS動画イズムで1週間の見逃し配信をする。FODでも独占配信される。
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