山下智久＆福原遥「正直不動産」続編で共演！ 新加入のディーン・フジオカは“正直”を連発!?2023/11/28
NHK総合で2024年1月3日に特集ドラマ「正直不動産スペシャル」（午後9：00）を放送し、1月9日からは連続ドラマのシーズン2が始まるドラマ10「正直不動産2」（火曜午後10：00）の取材会が行われ、山下智久、福原遥、ディーン・フジオカ、脚本の根本ノンジ氏が登壇した。
「正直不動産」は、2022年にシーズン1が放送されたビジネスコメディードラマ。祠（ほこら）と石碑を壊したたたりによって、うそがつけなくなったやり手の不動産営業マン・永瀬財地（山下智久）と、永瀬の後輩でカスタマーファースト命の月下咲良（福原遥）が不動産で悩む人々を救う物語だ。
「正直不動産スペシャル」と「正直不動産2」には、新たに永瀬の先輩で営業のノウハウを教えた師匠でもある、不動産業界のカリスマ営業マン・神木涼真（ディーン）が登場。永瀬の“正直”営業に真っ向勝負を挑み、永瀬らが勤める「登坂不動産」を大ピンチに追い込む。
続編が放送されることについて、山下は「俳優業をしていて、一番うれしく光栄なこと」と語り、「家族で見られる笑って泣けるドラマです。今の時代は、発言に気を付けることやコンプライアンスがあって、正直、生きにくいこともありますが、永瀬はうそがつけない男なので、本音で生きていく爽快さや気持ちよさを感じていただけると思います」と、演じる永瀬の魅力を紹介。
永瀬の後輩・月下役の福原は「『正直不動産』という作品が大好きで、この現場も月下という女の子を演じるのもすごく好きなので、続編の話を聞いた時は、本当にうれしかったのを覚えています。今も絶賛撮影中で、すごく温かい空気で楽しく撮影させていただいています」と作品への愛を表現し、「新キャストと個性豊かなメンバーがたくさん出演されているので、新たな風が吹き、ちょっと新しい『正直不動産』になっています。さらにパワーアップした『正直不動産』を楽しみに待っていただけたらうれしいです」とアピールした。
永瀬のライバル的存在となる神木役のディーンは「シーズン2、そして、スペシャルにもちょこっとだけ出させていただいております。楽しみにしていてください」とコメント。
根本氏は「普段はパソコンの前で1人、ひげをボーボーに生やしてシナリオを描き、プロデューサーと監督にどなられながら、難儀しているので、ちょっと上がっているんですが、ドラマがたくさん作られている中で、続編をさせていただけることは、本当にありがたく幸せで、一重に、われわれを信頼して預けてくださった原作チームと、応援してくださった視聴者の皆さまのおかげだと思っております」と感謝の言葉を述べ、「シーズン2は、1以上に家族にフォーカスして、より深く描いています。前回同様、人生において一番関わることが多く、なおかつ一番金額が動く、人生を変えるような買い物である不動産の知られざる裏側も描いています。これを知って見ておくと得することが多いです」と、シーズン2の見どころを語った。
現場で印象に残った出来事を聞かれ、山下は「シーズン1からご一緒させていただいているスタッフさんのおかげで、すごく明るくいい雰囲気で撮影させていただいています。また、商店街で撮影することが多いので、行く先々の地元の商店街で、おいしい食べ物を購入するのが、楽しみの一つになっています。昨日も商店街で撮影していたら、福原さんがミカンを差し入れしてくれて、おいしくいただきました」と、撮影での楽しみを明かした。
福原は差し入れの話に照れながら、「いつも笑いが絶えない現場です。初日に大河（真澄）部長役のシソンヌの長谷川（忍）さんと『頑張りましょう』と話した後、休憩の時に、ビリッと聞こえたので見たら、長谷川さんの衣装のズボンが破けてしまって、衣装さんがすごく焦っていました。そういう状況でも『何しているんですか!?』とみんながおなかを抱えて笑っていて、和気あいあいとした現場で癒やされています」と初日のエピソードを披露。
ディーンは「正直、正直言っていいですか。正直言ってですね、現場は楽しいです（笑）」と番組の名前にちなんで“正直”を連呼し、会場を笑いに包みつつ、「今回、タップダンスを踊るなど、とんでもない変わったキャラクターを演じていて、自分としては、恥ずかしいを通り越して、狂気だなと思っています。そんな中、やりやすいような空気をつくっていただいて、本当に感謝しております」と一風変わった自身の役柄について話した。
根本氏は「原作の漫画の設定が、たたりでうそがつけなくなった主人公がうそをつくと風が吹くという、とんでもないファンタジーな設定があって、そこに不動産業界の裏側という超リアルなものが入ってくる。このファンタジーとリアリティーを融合させるのが台本上でも結構難しくて。ともすると割とファンタジーに流れちゃうので、それをよりリアルにするための台本作りに一番苦労しました。皆さんが魂を吹き込んで素晴らしいドラマにしていただけるので助かっております」と執筆の苦労を明らかにしながら、役者陣にお礼の言葉を伝えた。
演じる上での心構えとして、山下は「今回は、それぞれのお客さまとの向き合い方を重視して演じるようにしています。そして、これは僕というより、スタッフさんのおかげなのですが、うそをつくと風が吹いて本音を言うことになる永瀬に吹く風にも種類がありまして、ファンで飛ばされるベーシックな風のほかに、そよ風バージョンなどもあるので、風にも着目していただけたらうれしいです。試行錯誤しながらいろんなバージョンをやっています」と、風にも種類があることが明らかに。
直接風を受けることから目の乾燥を心配されるも、「幸いなことにコンタクトをしていなくて。それに人間って慣れるんだなと。シーズン1の方が、ちょっと風がつらかったです。最近、何にも感じなくなって（笑）。風が吹くことが当たり前になっていました。風を出してくれるスタッフさんの技術力もめちゃくちゃ上がっていて、命中率が本当に100％に近いので、あうんの呼吸でやっています」とスタッフに全幅の信頼を寄せている。また、髪が乱れることについても「どの角度からでも来てもらって大丈夫です！」と動じることなく答えた。
続いて、福原は「月下はシーズン1で営業成績1位を取るなど、永瀬先輩の部下としてどんどん成長していっている女の子です。スペシャルとシーズン2で、月下に初めて十影健人（板垣瑞生）という後輩ができるので、そういった部分でも営業マンとしても成長している月下を見せていけたらいいなと思いながら挑んでおります」と成長していく月下をPR。
ディーンは「さっきも申し上げた通りなんですが、正直言って楽しいですね。僕としては、山P（山下）に会えることが正直言ってうれしかったです。実はメル友なのですが、タイミングが合わなくて会えておらず、今回こういう形でご一緒できてうれしいです。正直な話でした」と、再び番組名の「正直」を多用し周囲を笑わせていた。
ディーンの言葉を受け、「うれしいです。ありがとうございます」と山下は笑顔で応じ、「永瀬の師匠である神木先輩役をディーンさんが演じてくださっているのはすごく光栄です。『登坂不動産』のシーンは和気あいあいとしていますが、神木先輩とのシーンは緊張感があるシーンが多いので、そういう対比も楽しんでいます。ディーンさんとは音楽の話をするのがすごく楽しいと思いながら、現場に参加しています。福原さんは現場の女神ですね。彼女がいるだけで現場がふわっと明るくなるので、毎日励まされて勇気づけられています」と2人との現場での様子を語った。
女神と言われた福原は恐縮しつつ、「山下さんは包み込んでくださって、私以外の皆さんのこともしっかり見られて、何でも受け入れて大きな心で待っていてくださるので、それが本当に安心します。永瀬先輩と月下のお芝居はアドリブも多いのですが、そういうのも全部受け入れてツッコんでくださるので、毎日すごく楽しいです」と山下を絶賛した。
また、山下のコメントを受けてディーンは「先ほど申し上げた通りなんですが、正直言って楽しいです（笑）」とかぶせ、「山下くんがこのキャラクターを演じることで、『よくぞ言ってくれた』となるし、説得力があります。その真っすぐな感じは現場にいても感じますし、すごくすがすがしい空気が山下くんの周りに流れているので、自分も一緒にいて心地よい日々を送らせてもらっています」と心から楽しんでいる様子。
さらに、自身の役の共感できる部分とできない部分を聞かれ、山下は「すごくシンプルに自分の夢を追いかけて真っすぐにそこに向かっていく永瀬の正直なところは憧れがあります。僕自身が、永瀬みたいにもっと本音でガツガツして生きていけたらいいのかなという、共感というより、どちらかというと憧れを持っています。共感できないところは、ある意味、正直すぎて要領が悪いところがあるので、そこはちょっともどかしい。でも、そこも含めて彼のキャラクターのよさなのかなと思っています」と告白。
福原は「月下はカスタマーファーストで、人のためにという気持ちが誰よりも強いので、自分もこうなりたいと思う部分がすごく大きいです。ちょっと抜けているところや、ふざける時はふざける部分は自分と近しい部分があると思いながら楽しくやっています。共感できない部分は、結構お酒がすごく強くて、酔うと『先輩～』って言いながら永瀬先輩にめちゃめちゃ絡むので、そういう部分は自分にはないです。やってみたい気持ちはあるんですけど、ちょっと違うなって」と、自身との共通点と異なる部分を分析していた。
一方、ディーンは「共感できないことだらけですね（笑）。正直ですみません」と本音を吐露。「唯一共感できるのは、タップダンスが好きなところです。実は不動産屋さんなのになぜかタップで踊りまくるキャラクターになっておりまして。踊り出す瞬間の抵抗が半端ないんですよ。『なんで今踊るんだろう？』と思いながら、全身全霊で踊っているんですけど、そういった瞬間に、細かいことを乗り越えて、タップダンスは楽しいという気持ちになるところで共感しております。そこが見どころになったらいいなと思っております」と願望を明かした。
タップダンスはトライした過去があり、自分の靴も持っていたというディーンは「クランクインする1カ月前ぐらいに数回、密度濃く練習して、撮影が始まってからは、ここぞという時にまた復習してます」と練習し続けているそうで、「今回は普通の不動産屋さんの営業の方が履く靴でタップダンスを踊っているんです。しかもタップダンスを踊るような場所じゃない道端やコンクリートの上で踊っているので、だいぶ間違っているなと思いながら、苦労して踊っています」と困惑しながら挑んでいるという。
最後に、最近出会ったドラマみたいな誠実な人を尋ねられ、根本氏が「サウナが好きで入っていると、いろんな汗が飛び散るんですが、ちゃんと自分の足元の汗を拭きながら入っている人が非常に誠実だなと思いました。サウナ後に向かう、“ととのい椅子”というのがあるんですけど、ととのった後、その椅子にお湯かける、これも誠実だなと。サウナでは皆さん非常に誠実な感じがしています」と、サウナでの出来事を語ると、山下も「僕もサウナが大好きなんです。よく行くサウナでさらに誠実度が上な方がいて、誰かが置きっぱなしにしたタオルを全部奇麗にしてくれるおじさんがいて。シャンプーやトリートメントも整列して、椅子も並べて帰っていく人がいるんですけど、尊敬しています」と、根本に続いてサウナ話を披露した。
そんな中、「先日、宅配のご飯を頼んだら、玄関前にご飯の下が汚れないように新聞紙を引いて置いていてくださったのは誠実だなって思いました」と語る福原のコメントを受けて、ディーンが「確かに新聞紙を置いてくださる方はうれしいですね。僕は誠実な方にちょっと正直、最近会っていないかもしれないので、久しぶりにサウナに行こうと思います」とサウナネタで締めくくった。
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