Aぇ! group・正門良規、ドラマ×ドキュメンタリー「京都のお引越し」で蓮佛美沙子と初共演2023/11/24
ABCテレビでは12月29日にAぇ! group・正門良規主演のスペシャルドラマ「京都のお引越し」(午後11:04、関西ローカル。TVerで見逃し配信)を放送する。
美大出身で27歳の大宮俊也(正門)は、仕事に大きな不満があるわけではないが、会社と家を往復するだけの生活に退屈を感じていた。ある時、いとこの市原佐紀(蓮佛美沙子)のいる京都を訪れた俊也は、アンティークショップを営みながら自由気ままに生きる佐紀にうらやましさを感じる。個人が営むノスタルジックで洗練された小さな店や、普段使いの生活に根づいた店を回り、京都の自然に癒やされ、佐紀や彼女の友人・平野奈緒(安藤玉恵)と接する中で、自分も京都に住んでみたいとい気持ちがふつふ湧いてくる。
「京都のお引越し」は、ドラマパートとドキュメンタリーパートがシームレスに行き交う構成となっており、登場人物の関係性や心情を描くドラマパートの撮影では、カメラの長回しやアドリブでのやりとりを多用している。また、ドキュメンタリーパートでは、実際に正門が京都市内にある店舗を訪問し、演じる“俊也”としてリアルに店主らと会話しながら、心情の変化を追っていくという。
この一風変わった手法に、正門も「最初は撮影しながら『これで合ってんのかな?』って戸惑うこともあったんですけど、監督から『普通にしてるのがいい』と言っていただいて、京都の町の情報を俊也のリアクションとして素直に出せたというか。撮影が進むうちに『こういうことなんかな』というのがちょっとずつ分かってきた気がします」と、普通のドラマとは異なる不思議な感覚があった様子。
さらに、「正直、このドラマは劇的な展開があるかっていうとそうじゃないと思うんです。ゆったりとしてるけど、そこにいる人たちはちゃんと軸があるし、皆さんにも近い悩みや思いを持ってる。そんな人たちのキャラクターを楽しんでほしいし、同時に町とか空気感、その空間全部が主役みたいな物語やと思ってます」と作品の楽しみ方を伝えてくれた。
京都でアンティークショップを営み、俊也にとって姉のような存在の佐紀を演じる蓮佛も、「この撮影が始まって衝撃だったのが、段取りをやらないし、現場に着いたらすぐにカメラを回しちゃうという撮影スタイル。『もう回すんですか!?』みたいな(笑)。でもそれがすごく新鮮で面白かったです。正門くんもセリフの間にすごいアドリブを入れてくる(笑)」と、新鮮な撮影体験となったよう。
もともと京都が好きだったということで「ご褒美みたいな感じでした」と今回の撮影を振り返る蓮佛。「撮影場所もいわゆる観光地ではなく、住宅地とか生活圏の中に突然お店があるみたいなところだったので、空気から何からやっぱり違いました。京都は永遠に散策したくなる、知りたくなる町という印象がさらに強くなりましたね」と述べ、「撮影でうかがったボタンの専門店でも、オーナーの方とお話させてもらうと『好きっていうエネルギーで生きてる人ってこんなにキラキラしてるんだな』と感じましたし、そういう人が京都にはすごく多いのかなって。それが独特の京都らしさみたいなものにつながってるのかなと、今回あらためて強く思いました」と、京都の魅力を再発見したと明かす。
正門と蓮佛は今回が初共演だというが、正門は「最初に撮影した骨董品の写真を撮るっていうシーンのやりとりが楽しくて、あの瞬間に『僕、一生しゃべれるかも』って思いました。あと実は、蓮佛さんにはバレないよう普段の会話からタメ口を入れてたんです(笑)。それが何かに出てくるかなあと思って」とすぐに打ち解けたという。一方の蓮佛は「正門くんの印象はすごく自然体な方。そんなに一生懸命会話をしなくてもいとことしての空気にスッと入れた感じがありました。背伸びもしてないし、いい意味で力が入ってない感じがドラマの空気感にも出てるんじゃないかなと思います」と絶賛した。
そして、もう一人の登場人物で、佐紀の年上の友人・奈緒を演じる安藤は、「とある撮影で京都に滞在している時があり、オフの日に比叡山に山登りをしてから、銭湯へ行ったんです。翌日に『京都のお引越し』のオファーをいただいて台本を読んだら“山と森が好きで銭湯に行くのが趣味”の役で(笑)。『私のこと?』とうれしくなりました」と、不思議な縁のあるオファーに驚いたエピソードを明かした。
奈緒もまた、俊也を京都の知られざる一面へと誘う役どころ。古い家具を直す家具職人ということで、監督から「モデルになっている方が直した家具を置いているお店があるので行ってみてください」と教えられて、実際に行ってみたという安藤。「何げない会話を交わしたり、特別なことはしていないんですけど、お店の方が家具を触る時の感じや、物を大切にする丁寧さが参考になりました。そういったところを生かしたいと思っています」と、役づくりにも熱が入っている。
そして、最後に正門は「師走の時期に放送されるので、みんなバタバタしてるかもしれないですけど、ほっと一息つけるようなドラマになったらいいし、もし俊也みたいに何か今、もやっとしていたりするなら、その背中を押せるような作品になったらうれしいです。きっと感じることがあると思うので、お好きな感じで見てひたってほしいですね」とコメントし、蓮佛は「日々バタバタ生きていく中でちょっと忘れがちな『私って何が好きなんだっけ』『どうやって生きていきたいんだっけ』みたいな部分にも立ち返れるドラマです。こたつでミカンを食べながらだったり、ちょっとリラックスして見ていただけたらと思います」とメッセージを寄せた。
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