「不適切にもほどがある！」阿部サダヲの娘に河合優実、吉田羊の息子に坂元愛登が決定！2023/11/17
TBS系で2024年1月にスタートする連続ドラマ「不適切にもほどがある！」（金曜午後10：00、開始日未定）に、河合優実と坂元愛登が出演することが分かった。
「不適切にもほどがある！」は、阿部サダヲが演じる主人公・小川市郎が、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップし、令和では“不適切”なコンプライアンス度外視の発言をさく裂させる、コンプラで縛られた令和の人々に考えるきっかけを与えていく意識低い系タイムスリップコメディー。脚本は宮藤官九郎が務め、妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、ヒューマンコメディーとしての要素も持つ完全オリジナルストーリーだ。
市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚を仲里依紗、あるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動をすべて完コピする男“ムッチ先輩”こと86年に生きる秋津睦実を磯村勇斗、86年に息子と共にタイムスリップする令和の社会学者・向坂サカエを吉田羊が演じる。
今回発表された河合と坂元が演じるのは、市郎とサカエの子ども。河合は、市郎の一人娘・小川純子役を務める。これまで第14回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第44回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第35回日刊スポーツ映画大賞・新人賞など数々の賞を受賞し、若手実力派俳優として頭角を現している河合が、TBSの連ドラに初めてレギュラー出演する。
河合が演じる純子は、非行を繰り返し、父・市郎とは日々言い争いが絶えないが、本当は父親思いの優しい一面を持つ昭和の女子高生。河合と阿部は、舞台「フリムンシスターズ」と「ドライブイン カリフォルニア」の2作で共演しているが、本格的な共演は今作が初めて。この2人がどのような親子をつくり上げていくくのか期待が高まる。
そして、令和の社会学者・サカエの息子であり、サカエと共にタイムスリップする向坂キヨシ役を坂元が担う。今年1月期に放送された連続ドラマ「100万回 言えばよかった」以来、2度目のTBSドラマ出演となる坂元は、22年公開の映画「ある男」で、数百人にもおよぶオーディションの中から安藤サクラの息子役に抜てきされ、映画デビューを果たした。その後、「100万回 言えばよかった」で佐藤健が演じた鳥野直木の中学時代を体現し、注目を集めた。
坂元が演じるキヨシは、四六時中エロいことを真剣に考えている年頃の中学生で、昭和で出会った純子に一目ぼれしてしまったことで昭和の時代に残りたいと言い始めるが、そのほかにも理由がある様子。時空を超えたキヨシと純子の恋模様にも注目だ。
河合は「宮藤さん脚本の作品が大好きで、何度も感動し、笑わせてもらってきたので、自分がそんなドラマの一員になれるということがとてもうれしかったです！ 宮藤さんが書くセリフをしゃべれることが今から楽しみです」と喜び、「私が演じる純子は昭和の時代を生きる女子高生ですが、阿部さん演じる市郎との親子関係など、普遍的なところも大切にしながら、楽しんで演じていけたらいいなと思っています」と抱負を述べる。
続けて、「お父さん役の阿部さんとは、大人計画の舞台で2回ご一緒しています。阿部さんは、その場で何が起こっても受け止めてくれて、絶対に面白くしてくれる方だと勝手に思っているので、私もその胸を借りながら2人でどんな親子になっていけるのか、とても楽しみにしています」と阿部との共演に胸を弾ませ、「『不適切にもほどがある！』今を生きる全世代の方に届くようなドラマになればいいなと思っています。全力で3カ月間楽しんで頑張るので、皆さんも全力でテレビの前で笑ってください！ よろしくお願いします！」と意気込んでいる。
坂元も「このドラマのお話をいただいた時、まずはとてもうれしかったんですけど、その後にプレッシャーもすごく感じました。すごい方々に囲まれていますが、負けないように自分の役割を全うできたらと思っています！」と力を込め、「僕が演じるキヨシは、すごく真っすぐで純粋な男の子です。変なことばかり考えているけど優しくて…結構子どもなヤツだなと思いました（笑）。これまで僕は暗めの役を演じることが多かったんですけど、今回は明るい役になりそうなので、演じることが純粋に楽しみです」と役柄への思いを語る。
さらに、「脚本を読みながら、面白くてたくさん笑いました。でも面白いだけじゃなくて、ちゃんと伝えたいことがはっきりしている作品だと思うので映像になるのがすごく楽しみです！ 年齢に関係なくすべての人が楽しめる作品だと思います。僕も作品の中の役割をちゃんと全うして盛り上げていけたらと思っています。ぜひ見てください！」と作品の魅力を伝えている。
ドラマを手掛ける磯山晶プロデューサーは、2人の起用について「河合優実さんは、映画『PLAN 75』とドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』（NHK）を見てファンになり、純子役をオファーしました。透明感、存在感があって、ユーモアのセンスもあって、リアリティーもあって『すごい女優さんだなあ』と思いました。企画を作っていた時から、宮藤さんとの間で純子のキャスティングに非常に悩んでいたのですが、河合さんの名前が出てから2人ともすっきりしたのを覚えています。引き受けていただいてとてもうれしいし、阿部サダヲさんとどんな親子になるのか、ドキドキします」と紹介。
続いて坂元については、「坂元愛登くんとは、今年1月の金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』での、佐藤健さんの中学生時代のキャスティングオーディションが出会いです。坂元くんのアンニュイな現代性がとてもいいなと思って選んで、実際の撮影でもピュアな演技で物語をすごく切ないものにしてくれました。宮藤さんも阿部さんも彼の演技を見ていて、『坂元くんいいですね』と話していたので、満場一致です。今回は『デリケートな令和』からタイムスリップしてきて、動揺しながらも『粗雑な昭和』をリアルに楽しめる中学2年生のキヨシを演じてもらいます」と説明。
そして、「演技上段者の大人キャストに交じって、この2人がどのくらい振り切ってくれるか、とても楽しみです。このドラマは、ある意味この2人にかかっているので！ 純子とキヨシをよろしくお願いいたします」と、大いに期待を寄せている。
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