多部未華子&松下洸平&今田美桜&神尾楓珠「いちばんすきな花」がスタート! ほのぼのトークイベントで主題歌も発表2023/10/12
フジテレビ系で本日10月12日にスタートする連続ドラマ「いちばんすきな花」(木曜午後10:00。初回は20分拡大)の完成披露試写イベントが開催され、主演の多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が出席した。
「いちばんすきな花」は、4人の俳優が主演を務める“クアトロ主演”という新しい形のオリジナルドラマ。フジテレビ系で2022年10月期に放送された「silent」の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久氏が再びタッグを組み、年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人が奏でる、新たな時代の“友情”の物語だ。潮ゆくえ(多部)、春木椿(松下)、深雪夜々(今田)、佐藤紅葉(神尾)は、それぞれの日常の中で、友情や恋愛にまつわる人間関係の問題に直面。そんな中、彼らは巡り会う。愛すべき登場人物たちを優しい気持ちでずっと見つめていたくなる、クスッと笑って、フワッと泣ける、友情物語でありつつ、同時に恋愛も含めた“愛”のストーリーが紡がれる。
試写会の後に行われたトークイベントでは、観客が事前に配られていたペンライトの光を揺らす中、役衣装に身を包んだ4人の出演者が大きな拍手に迎えられて登壇した。
4人の主人公は、それぞれの俳優に沿って当て書きされたということで、最初に一人ずつ演じる役について聞いていく。ゆくえを演じる多部は「4人ともおのおの性格が違って、価値観とか感じ方とかが違うキャラクターで、ゆくえちゃんは見てくださる皆さんにどういうふうな女性に映っているのかなぁというのが未知数すぎて、自分もゆくえちゃんを演じながら、これでいいんだろうかと、探り探りなのが正直なところなんですけど、とても楽しく撮影しております」と報告した。
共感できる部分を聞かれると、自信なさげに「結構真逆…」と言う多部に、松下が「真逆ですか?」と聞き直し、「真逆だと、思っているんですけど。でも、どのキャラクターも“全然この子分からない”というのはありません。“そういうとこあるよね”というキャラクターなので、真逆と言うと違うかもしれないけど、理解できるところもあれば、“そういうふうに思うんだ”とか“そういう態度になるんだ”というところもあります」と分析した。
次に、出版社勤務の椿役の松下が「やりがいのある役ですけど、同時に難しさも感じていて…。椿に共感できる部分はたくさんありつつも、実際の僕だったらそうはしないのになという部分もありますし。椿だったらどうするかなと、椿をイメージできるような人がいないので、自分の頭の中で考えるしかないんです」と吐露。続けて「撮影はオフィスで1人のシーンからスタートしたので、3人と出会って同じシーン撮影を重ねていくうちに、ちょっとづつ椿のことが分かっていって…。だから、1人では物作りができないんだなと、あらためて実感しました」としみじみ語り、多部と同様に悩みながら役をつくっていることを明かした。さらに、「第1話は4人が出会ったばかりで仰々しい感じですが、これからみんなが猛然としゃべり出しますから(笑)。最近、そんなシーンを撮り始めて、少しずつ椿やみんなのことも分かってきて、これからが楽しみです」と期待を込めた。
続いて、美容師の夜々役を務める今田にマイクが渡る。「夜々は人から、見た目だったりで勝手に決めつけられてしまうので、とても難しいと思いながら、私も探り探りやらせていただいています。私も最初は1人のシーンから始まったんですが、さっき松下さんがおっしゃっていたように4人のシーンになると、少し夜々がどういう子なのかが分かってきたりするので、4人のシーンは私の中で大きいなと思っていて…。だけど難しいです(笑)」と、やはり苦労している様子。「でも、夜々は(自分と)同い年の設定なので、同い年として感じる部分とかが分かっていけたらいいなと思っています」と共感を寄せた。さらに、初めての美容師役にも触れ、「実際にカット練習を美容師さんに教えていただきながらやらせていただいて、練習用のウィッグをお借りしているんですけど、最初はウィッグが家にあると自分でびっくりしちゃって(笑)。でも、徐々にできるようになってくるとすごく楽しくて、楽しみながらやっています」と笑顔でコメントした。
ゆくえの幼なじみである紅葉に扮(ふん)する神尾は、「僕もまだ探っているというか、難しいなと思いながら演じています。第1話の段階だと、まだ紅葉って本当はどういう人なんだろうという感じですが、今後分かっていただけると思うんです。紅葉は、しゃべる相手とか一緒にいる相手によってキャラクターが変わるというか、その場では素直な感情なんですけど、周りから見ると、あの子何なんだろう?と思われちゃう。友達は多いけど、自分の中ではその場をうまく回して楽しくすることを優先になっちゃっているから、自分の本当の気持ちが言えないという悩みをずっと抱えているんだろうなと思います」と、紅葉の気持ちを代弁した。特に難しいと思っていることについて「その場の演じ分けもそうですが、そこからどうやって、ゆくえちゃん、椿、夜々に対して心を開いてちゃんと向き合って行くのかという感情が難しいと思います」と告白した。
その後、「いちばんすきな花」では、4人それぞれの子ども時代の回想シーンに出演する演者がおり、実際に対面を果たしたという話題に。
“小ゆくえちゃん”と呼ばれている子と対面した多部は、「かわいらしい女の子でした。私は彼女ほどかわいくなかったと思うので、ありがたいです」と感想を述べ、松下に「椿さんの方は、雰囲気が松下さんに似ていますよね?」と水を向けた。すると松下は「“小椿”はね、ちょっと大きいのよ。苦笑いが上手なの。緊張しているかなと思って、現場で学校の話とかを聞いたりしてた。真っすぐで大人しくて“椿”って感じの子でした。品のよさがありますよね。ファミリークリニックで女の子たちとしゃべれない椿が、僕以上に椿だったから見習わなきゃなと思いました(笑)」と苦笑いした。
今田も子役と対面した時のことを思い出し、「本当にかわいくて、彼女の撮影が終わった時にハートの折り紙で作ったお手紙をいただいて、かわい過ぎてやられました。手紙に“大好き”って書いてあってうれしかったです」と目を細め、神尾も「紅葉の子ども時代を演じてくれている子とお会いしたんですけど、すごくかわいかったです、本当に! ずっと茂みの奥をのぞいているんですよ。『何かいるの?』って聞いたら『いるんだよ~』って。トトロ的な、小さい子どもにしか見えないものがいたのかな?(笑)」と、不思議な魅力に引きつけられていた。
トークの話題は、ドラマのテーマでもある「男女間に友情は成立するか」へ。観客にも、友情が成立するかしないかを調査してみると、ちょうど半分半分ぐらいという結果になり、「やっぱりこのテーマは割れるんだね」とうなずいた多部は、取材時に「成立しない」と答えていたことを明かす。すると松下が「僕は、すっごく曖昧な感じで逃げた」と言って笑った。しかし、取材の後にいろいろと考えたらしく「同世代や年齢の近い男女では難しいと思いました。ただ、思い出したんですけど、実家の近くにおばあちゃんがお一人で住んでいるんです。僕は子どもの頃からお世話になっているんですけど、そのおばあちゃんとはマジで友達なんですよ。年齢ももちろん上ですから目上の方ではありますけど、チビの時から一緒なので、僕は勝手に友達だと思っていて、おばあちゃんもそう思ってくれているはずなんですよね。そういうケースもあります」と、ほっこりするエピソードを披露してくれた。
「成立する」と思っているという今田は、「でも、ドラマの中でもありますけど、2人がそう思っていても、その先に恋愛があるかどうかで変わってくるのかなと思います。でも、実際にそういう方がいるというのも理由としてありますね。みんながみんなという訳ではないと思いますが、同じ価値観だったら“成立する”と思います」と真剣に答えた。神尾も「僕も“成立する”と答えたと思います」と言うが、自分の人生に照らし合わせて変化があったことを話し始める。「高校生の時には“成立しない”と思っていたんですけど、大人になって世界が広がっていろいろな価値観の人の話を聞いたり見たりすると、あり得るなと思いました。高校生の頃はモテたくてモテたくて(笑)。友達じゃなくて、“あわよくば恋愛!”みたいだったじゃないですか?」と告白すると、今田から「そんなことを思っていたの?」とツッコまれ、「まぁ、そうっすね!(笑)」と正直に口にし、それを聞いた松下が「カッコいい! 俺も言ってみたい(笑)」と感動する場面も。
そして、トークショーの最中に重大発表が行われた。MCの佐久間みなみアナウンサーに促されて、多部が「『いちばんすきな花』主題歌は、藤井風さんでタイトルは『花』です!」と主題歌が明かされると、松下が藤井から預かったメッセージを代読した。
「この物語の主人公たちは、人生のいろんな答えを探している気がしました。彼らに自分を重ねることのできる人はとても多いと思うし、僕も勝手に彼らの仲間になったつもりで、一緒に答えを探しに行こうと思いました。そしたら今までにないほど、真っすぐでピュアな曲へと導いてもらえたような気がします。貴重な機会に心から感謝しています。どんな物語が待っているのか、彼らは何を見つけるのか、一視聴者として、そしてひそかに仲間として、とても楽しみにしています。藤井風」
会場にその主題歌「花」が流れると、「とてもおしゃれでびっくりしました。ドラマのどのシーンに入れてもおしゃれになりそうですね。藤井さんの曲が加わるだけでおしゃれに仕上がるなと思って、すごく感謝していますし、コメントもすてきでしたね」(多部)、「移動中の車の中で爆音で聴いたんですけど、聴き終わった時にほかの曲を聴きたくなくなるぐらい素晴らしい曲だなと思って、しばらく無音でいました。ドラマと主題歌はとても密接な関係だし、藤井さんも“仲間として”5人目の主人公としてそばにいてくれるような気がしてすごくうれしいし、心強くて、これからもたくさん助けてもらうんだろうなと感じました」(松下)、「すごく温かくて、前向きになれる感じがする曲だなと思いました。イントロの入りがすごく大好きです。かっこいいですね」(今田)、「癖になるメロディーだし、歌詞もすごくすてきで深くて、何回でも聴けるなと思います。聴きながら台本を読むと、またちょっと見え方が変わったりするので助かりますね」(神尾)と、それぞれが感想を述べた。
ドラマの内容と藤井の世界観がマッチして紡がれていく、新しい形の友情と愛情の物語で主人公を演じる4人によるトークショーも、最後に4人から視聴者向けたメッセージが語られ、40分以上におよんだ穏やかな雰囲気のイベントが終了した。
10月12日放送・第1話。学習塾講師のゆくえ、出版社勤務の椿、美容師の夜々、コンビニエンスストアアルバイトの紅葉という異なる人生を送る4人。ある日、ゆくえは唯一心を許す男友達の赤田鼓太郎(仲野太賀)から、結婚相手が嫌がるからもう会えないと告げられた。また、椿は新居で共に暮らすはずの婚約者・小岩井純恋(臼田あさ美)が男友達のもとへ向かったと知る。やがて、ゆくえら4人は出会い…。
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