「たとえあなたを忘れても」堀田真由らがドラマの魅力を語る中、萩原利久の“全力ものまね”が明らかに!?2023/10/12
テレビ朝日系で10月22日からスタートする連続ドラマ「たとえあなたを忘れても」(日曜午後10:00=ABCテレビ制作)の制作発表会見が大阪市内で行われ、堀田真由、萩原利久、風間俊介、岡田結実、畑芽育、松井玲奈、森香澄が登壇した。意気込みや撮影の手応えを語ったほか、本編映像の初披露や、主題歌「Crystals」を由薫が生歌で披露。ドラマを楽しみにしているファンからの質問にも応じた。
浅野妙子氏が手掛ける「たとえあなたを忘れても」は、ピアニストの夢を諦め、東京から神戸に引っ越してきた河野美璃(堀田)が、社会の役に立たない自分にため息をつきながら、毎日をやり過ごしていたある日、大好きなメロンジュースをきっかけにキッチンカーを運営する青木空(萩原)と出会う。そんな空は記憶障害を抱えており、美璃は空の素性を知らないまま、次第にひかれていき、大切なものを失いながらも懸命に生きる男女が運命的に巡り合う切ないラブストーリーだ。
会見には、抽選で選ばれた50人が招待され、観客を前に、今回地上波連ドラ初主演となる堀田が「美璃と空の恋の行方はどうなっていくのかというラブストーリーなので、2人の話はもちろん、2人を取り巻く本当に素晴らしいキャラクターそれぞれが迷ったり悩んだり、それぞれの人生があって、人と人とが交じり合うことで、自分たちの居場所を見つけていくような、希望になる作品だなと思っております」とアピール。
続いて萩原は、「現場に入ってからも、キャストの皆さんもスタッフの皆さんも、よりよい作品にするために一つ一つのシーンを『こうしよう、ああしよう』というアイデアや熱量が絶えない現場だなと感じていて、すごく刺激的でありますし、よりいいものにしたいなと日々考えながら現場に臨んでいて、それが映像を通して少しでも見ている方に届けばいいなと思います。丁寧さだったり、隅々まで楽しんでもらえる作品になってるんじゃないかと思っています」と、現場のチームワークのよさから手応えを得ている様子を見せた。
堀田と萩原は本作で4度目の共演。初めて恋人役を演じることに気恥ずかしさを感じ、思わず笑みがこぼれてしまう2人を、空の幼なじみ・藤川沙菜を演じる岡田は「めっちゃ雰囲気いいです!」と大絶賛。「現場に行くのが楽しみになるぐらい、キャストとスタッフさんが、本当にすてきな現場をつくってくださっていて。地元の“いつメン”(いつものメンバー)みたいな感覚で、毎日楽しく撮影させてもらえることがうれしくて、いい意味でずっとふざけてます(笑)。2人とも最高です」と2人への信頼を寄せる。「ふざけてます」という岡田の言葉にすかさず反応したのは萩原。「とっても真面目にやってます!」と笑顔で否定しながらも、早くもキャスト陣の雰囲気のよさが表れる一幕に。
堀田が演じる美璃がアルバイトを始める携帯電話ショップの上司・森亜弓を演じる松井玲奈は、堀田との撮影シーンが多いとのことで、最初は堀田のあいさつに驚かされたそう。「初めましての時に、すごく元気な声で『おはようございます!』と言ってくださって。『なんて元気な方なんだろう!』と思ったんですけど、亜弓は美璃に対して高圧的な態度が多いので、堀田さんのしょんぼりしている、元気のない様子を見ていたんですね。だから第1話を見せていただいて、ほかのシーンを見て『美璃ちゃんってこんなに表情が豊かだったんだ!』と衝撃を受けました。堀田さんのキラキラした部分、シリアスで寂し気な部分を含め、かわいいですね(笑)」という松井の言葉に、思わず堀田は照れ笑い。
美璃の音大時代の同期・衛藤まりあ役の森は、元テレビ局のアナウンサーということで、今回が初のドラマレギュラー出演。「半年前まで私はMCの席の立場だったで、今ここに立っていることがすごく緊張しています」と心境を明かしながらも、「今まではバラエティーなどの仕事が多かったので、ドラマの現場というのは雰囲気が全然違って、そこに緊張感を覚えていたんです。私は最初美璃と電話をする1人でのシーンが多くて、美璃の声とずっと共演みたいな感じで、ちょっと孤独感もあって(笑)。でも、初めて堀田さんとご一緒するシーンになった時に、(堀田が)おもむろにピアノを空き時間に弾いてらして、そうしたら周りにスタッフさんが集まってきて、『なんて温かい現場なんだ!』と思って、そこで一気に緊張がほぐれました」とかみ締めながらコメント。初めてドラマに出演する森へのアドバイスを求められた堀田は、「私は、気負わずに、ちゃんと寝ること。『台本大丈夫かな〜』とかなっちゃうけど、とりあえず寝て、現場に行って、大きな声で『おはようございます!』と言えば大丈夫かなと思います」と、実体験を踏まえて森へアドバイスが送られる。
ドラマの撮影が神戸で行われているということで、神戸でおすすめの場所や食べ物を聞かれると、記憶障害を抱える宮下茜役の畑は「神戸限定のつぼに入ったプリンが、めちゃくちゃおいしくて! 神戸から東京に帰るたびに買っています」と笑顔を見せながら、茜の主治医でもある遠山保役の風間は「堀田さんが気になるギョーザ屋さんがあると言って、みんなでそれに大盛り上がりしているんですが、まだ行かれていないんですよ」と残念そうな表情を見せる。しかし、神戸でのロケには充実しているようで、「行く先々、撮影する先々の景色がとても美しくて。神戸の坂を少し上って街を見下ろすところから撮影したりすると、『本当にすてきなところだな、このすてきな景色の中で透明感のある物語を紡いでいけるっていうのは幸せなことだな』と思って、やはり特別な場所になってますね」と、神戸という街の魅力も真剣な表情で伝える。
会見では、初公開となる本編映像の上映もされた。透明感のある柔らかい映像の中で出会う、美璃と空が映し出され、感想を聞かれた萩原は、「自分の映像を見ると恥ずかしくなっちゃうんですけど、現場でも光だったり景色だったり、一つ一つ丁寧に撮っているので、自分の目で見ていた現場と、こうやって映像を通して見るとまたちょっと違って見えるなと。色みだったり、自分が知っている世界と若干いい意味で違って見えました。一つの作品としてこだわっている部分が、今の映像にもたくさん入っていると感じました。今後もより頑張りたいなと思いましたし、ちゃんとお届けしたいなと思いました」と気を引き締めた。堀田も「撮影していると、ちゃんと美璃になれているんだろうかと、不安になってくることもあるんですけど、こうやって映像として見てみると、こんなすてきな作品を作るチームにいさせてもらえているんだなと感じますし、神戸の風景も本当に美しくて。美璃と空が廃虚でピアノを弾くシーンはお気に入りなので、ぜひ注目していただければうれしいです」と安心した様子を見せた。
さらに、本作の主題歌を担当するシンガー・ソングライターの由薫がサプライズで登壇。ドラマに寄り添い作詞・作曲した新曲「Crystals(クリスタルズ)」に関して、「歌詞を書くにあたってた本を読ませていただいて、記憶とか夢とか愛とか、そういうものって全部触れられないし、目に見えなくて。でもそういうことを曲の中で出せたらなと思いました。今という瞬間瞬間の輝き、美璃ちゃんが、自分が透明なんじゃないかと思ったとしても、クリスタルのように外から見たら輝いているんだよということを伝えたいな、そんなことを考えながら歌詞を書きました」と楽曲に込めた思いを説明。キャスト陣に見守られながら楽曲も生歌唱すると、堀田は「目の前で聴かせていただいて、鳥肌が立ちました。由薫さんの透き通るような歌声の中に力強さがあって。聴いているだけで、それぞれのキャラクターが生きている姿が浮かんできました。私は今、台本を覚える時に、『Crystals』を聴きながらセリフを覚えていて。すごく世界観に入れて、毎日頑張れています。すてきな曲をありがとうございます」と感謝した。
質疑応答の時間では、事前にX(Twitter)で募集した質問にキャストが回答。堀田と萩原は「演じられている時、お互いのどんなしぐさや表情にキュンとしたか?」という質問に、お互いに「どうですか?」と照れくさそうに顔を見合わせ笑い合う。堀田が「キュンとかじゃないんですよね。役ではキュンとするけれど、“利久と私”となるとソワソワして、急にしゃべらなくなったりします(笑)」と打ち明けると、萩原が「確かに! 無言になる瞬間があります」とうなずく。「空目線でいくと、キッチンカーを介して美璃としゃべる時って、こちらの目線が高くなるので、上から見下ろすと、美璃が上目遣いになる。普通にしゃべっているだけなのに、そこでふと思ったことがあります」と萩原は答えると、堀田も「大きなキッチンカーを運転する空の姿は格好いいなと思います。美璃ちゃんは助手席に座っているので、横顔を見られるのはキュンポイントですね」と、お互いの注目ポイントを語った。
「キャストさんの間ではやっていることは?」という質問には、岡田が「怖い話をしようとなった時に、風間さんの人生における怖い話3本立ての話になって」という意外なエピソードが。「タイトルを3本教えてもらって、1本選んで話し始めたら、少し話したところで、その日の撮影が終わっちゃって。そこから2週間くらい空いてしまっているので、早く続きが聞きたいです」と風間に期待の目が向けられる。すると風間は、「神戸に宿泊させてもらっていて、『宿泊したホテルの怖い話だよ』と言ったら、食いつかれて。大丈夫なのかなと」と心配すると、岡田は「その日の夜、ちゃんと眠れませんでした(笑)」と吐露。岡田の言葉を聞いた風間も「しっかりと寝れない夜を撮影中に過ごしてもらおうと思います」とニンマリ。そんな風間は「話題はもっぱら神戸グルメ」と話しながら、「畑さんが小麦粉好きで、パン好きなんです。神戸はパンがおいしいので、どこがおいしいかを聞くと、使っている小麦粉まで教えてくれました」と畑のこだわりぶりが判明。風間がもたらした情報に、畑は「必ずそのパン屋さんの塩パンを買って、そのお店を評価しています」とうれしそうな笑顔を見せた。
続いて「今後どのようにSNSを盛り上げたらうれしいか?」という質問が投げかけられると、松井は「神戸のロケ地に行って、そのシーンと同じ写真の撮り方をして、楽しんでもらえたらいいですね。聖地巡礼というか」とコメント。すると、畑からは「TikTokとかはやっていますし、かわいいお二人に踊っていただいて(笑)」と堀田と萩原にキラーパスが送られ、萩原は「が、頑張ります!」と不意を突かれたようだが、さらに岡田からも「ものまねといえば…」という気になる一言が。タジタジの萩原は何のものまねができるのか聞かれると、YouTuberのひき肉くんのフレーズを軽くものまねしたところ、それに岡田がキラキラした目で食いついてきたとのこと。「朝7時にひき肉くんのものまねをやるんですよ!? すごくないですか?」と岡田が盛り上げると、萩原は焦って「(演技は)本当に真面目にやってますから!」と声が上がった。
そんな萩原らの掛け合いを見ていた森は「TikTokを撮りました。たぶん皆さんも絶対やります。踊ります」と、既に撮影をしていることをカミングアウト。風間は「空と美璃が踊るの?」とあおると、堀田は「バレエをやってたので大丈夫です!」と自信満々。風間が「たとえね、振りを忘れてもね、『たとえ振りを忘れても』ということで」とタイトルにかけたコメントをすると、「うまい!」と会場からは拍手が。萩原も「すごい! 全部それでいこう!」と宣言すると、当の風間は「そういうドラマじゃないから!」とツッコミが。
会場内の記者からの質問では、「浅野妙子さんの脚本について、メッセージをどのように受け取ったか?」というものに、堀田は「浅野さんの脚本に限らず、どの現場でも台本を読んでいて、作品に込められた意味や言葉の裏の感情が、どういうものなんだろうとすごく考えます。今回の作品は、一つ一つ繊細に受け取っていきたいなと思うものがあって。それぞれのキャラクターたちが、悩んだりもがいたりしていて、人生の中で自分自身がちょっと小さくなっているんじゃないかなと思うことがあるんですど、それが決してつらいわけではなく、その中で人生が彩るというか。浅野さんの書く言葉にすごく説得力があり、演じていても背中を押されるような言葉がたくさんあるので、私自身もすごく勇気をもらっています」と脚本の魅力を述べた。
萩原も「個人的には、台本を読むと自分の出ているシーンに注視しがちですが、浅野さんの脚本は自分が出ていないところも気になってしまいます。隅々から、言葉だったり、景色だったり、風景、温度、僕らが出せるすべてのものをキャッチしたいなと意識しながら読んで現場に入っています。そのように僕が感じたことをあますことなく映像を通して、皆さんに届けられたらいいなと思います」と意気込みを新たにした。
続いて、記憶障害のある役と聞いた時の心境と準備について聞かれた萩原は、「やったこともないですし、その瞬間、想像のつかないものなので、難しそうだなと構えました。台本を読み進めて準備をする中で、これまで役を演じるという上では大なり小なり、スタートからゴールに向けて積み重ねていきました。でもこのドラマでは、積み重ねたものが、ある瞬間でなくなるというのが現場で新鮮で。何回も初日が始まる感覚があって、これが空を演じる上で、物語上キーになるところだと思っています。記憶を失くした瞬間のことの重さや切なさは、僕の周りにいる人が表現してくださる。僕のできることとしては、その前段階の、何を積み重ねるかが大事だなと思っていました。だから、人と接する時に、どんな記憶を残してもらいたいか、どんな景色やものを共有、共感できるかを大事にしました。空はゼロになるので、一個一個、リセットされる瞬間を小さなゴールとして、章のイメージで演じています」と、役との向き合い方を丁寧に言葉にする。
そんな萩原の演技から引き出されるものを聞かれた堀田は、「空と関わっていて特に思うのが、当たり前だと思っていた毎日が当たり前ではなくて。人、もの、時間、なんでもそうですけど、ふとした瞬間になくなってしまうことって、普段はなかなか考えることがないんですけれども、この作品に参加していると、『今日が昨日と同じこと。それが何よりもいとおしい』という言葉が本当にそうだなって感じます。今日という1日が無駄ではないのだから、私も一生懸命演じていこう、生きていこうと感じています」と真っすぐに語った。
会見の最後には、堀田から「キャスト、スタッフの皆さんと、丁寧に言葉や物語を紡いでいます。美璃の目線で見ても、空の目線で見ても、出てくるキャストのそれぞれの視点で見ると物語のイメージって変わってくると思うので、そういった楽しみ方もできるのかなと思います。神戸という本当にすてきなロケーションの中でお芝居をさせていただていて、私たちも毎日励みになっています。こんな神戸のロケーションを楽しみに見ていただけたらうれしいです。3カ月間応援よろしくお願いします」とメッセージが送られ、萩原も「本当に全キャスト、全スタッフで一つ一つのシーンを、すごく丁寧に撮影していますので、1時間集中して見ていただけるのが一番うれしいです。見ていただいている時間でじっくりと隅々まで楽しんでもらうのが、このドラマの一番の楽しみ方かなと思うので、そうやって見ていただけたらすごくうれしいです」と呼び掛け、会見を締めくくった。
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