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北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!2023/10/11

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 BSテレ東で放送中の土曜ドラマ9「たそがれ優作」(土曜午後9:00)。このほど記者会見が開催され、主演の北村有起哉、共演の瀬戸かおり、駒木根葵汰、坂井真紀と、アベラヒデノブ監督が出席した。

 「たそがれ優作」の原作は、実写ドラマ・映画化され話題となった「深夜食堂」をはじめ、「四万十食堂」など数多くの食に関する作品を生み出してきた安倍夜郎氏の同名漫画。昼は役者、夜は酒場へと繰り出す自由きままな日々を送る実力派脇役俳優・北村優作(北村)が、訪れる店で酒をくみ交わすマドンナたちに心惑わされながら、食って、飲んで、ふられて、飲む――。悩める52歳の優作が繰り広げる、食と酒をきっかけにつながる人たちのたそがれストーリーだ。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 主人公の優作を演じる北村は「主役ということで正直、喜んでしまいました(笑)。それが『深夜食堂』を描いた安倍夜郎先生ということもあり、脚本を読ませていただきまして、いろいろと膨らませがいがあり、遊びがいがあるなと。下手すれば何も起こらず退屈になってしまいそうな危険性もはらんでおりますので、これは気合を入れて大いに遊んで、アベラ監督や出演者の皆さんと共に、隅々まで作っていかなきゃいけないなという思いでしたが、おかげさまで、何度か見返すくらい本当に素晴らしい作品になりました」と手応えをにじませた。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 優作のヘアメークを担当している草刈典子役・瀬戸は、美容師をしていた過去を明かし、「私の役は、ヘアメークさんということで、メークをするのは初めてですけど、美容師だった時の技術が生かせる役が来たなと思って、撮影に入る前からすごくワクワクしていました。見ていただいたら分かると思うんですけど、優作さんが劇中劇でいろいろな髪形をされているので、本当にやりがいのある撮影でした」と喜びを表した。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 続けて、優作のスタイリスト・川上晴樹に扮(ふん)する駒木根は、役者になって始めて出演した映画がアベラ監督の作品ということで、縁を感じているらしく「20歳の時にいろいろなご縁があって、スーパー戦隊(テレビ朝日系特撮ドラマ『機界戦隊ゼンカイジャー』)をやらせていただいて、そこからさまざまな経験をさせていただいた上で、こうやって5年ぶりにご一緒できるというのがすごくうれしかったです。台本が素晴らしくて、僕が出ていないところも含めてすごく出来上がりを楽しみにしています」とコメント。そして、アベラ氏が「成長がすさまじいですね。20歳の時は初演技だったので、そこから年齢も重ねられて、すごく魅力的な俳優さんになっていて感銘を受けました」と語り、駒木根の成長に目を細めた。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 次に、優作の行きつけのバー「ともしび」のママ・茜役を演じる坂井にマイクが渡る。「北村さんとのお芝居をできるのがすごく楽しいのでこの作品に参加しました。脚本を読ませていただいたら、とても面白くて、北村さんの魅力が満載でした」と絶賛。それを聞いた北村は「『ともしび』に行って、ため息をついてたそがれている時に、『何、たそがれてるの?』とそっと声をかけてくれるママを真紀さんがやってくれるとお聞きして『よかったぁ~!』とホッとしました。愛情深く突き放していただいて、本当に現場も楽しかったです」と話すと、坂井も「いじめがいがあってすごく楽しかったです。あと何を言っても返してくださるので、掛け合いもすごく楽しかったです」と返し、会場から笑いが起きた。

 北村と坂井のやりとりを聞いていたアベラ監督は「魅力的な俳優さんたちの掛け合いを見ることができて、ついついカットをかけるのが遅くなってしまう。それは皆さまの魅力ゆえ…ありがとうございます。そのあたりも感じていただける作品だと思います」と言い、続けて、坂井の「何、たそがれてるの?」の決めゼリフに触れ、「坂井さんが低い声で『何、たそがれてるの?』って言った時、鳥肌が立って…。それを受けた有起哉さんが、その空気に支配されていく感じ。その時に2人にしか生み出せないグルーブというか、あの一言から一気に始まった気がしました」と回顧した。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 作品の見どころについて、北村が「毎回マドンナが登場いたします。そのマドンナに勝手に惑わされるわけですけど、非常に魅力的に描かれております。これだったら勘違いしちゃうかもなっていうふうに(笑)。それで勝手にふられた気分になって、たそがれるわけなんですけども…」と説明。さらに、おいしい料理についても「その料理を通して心の駆け引きが目まぐるしく交錯します。あと、劇中劇でも、毎回、僕もやったことないようないろいろなジャンルの映画に初体験させていただきました。もう僕の引き出しは空っぽです…」と全力でやりきったことを告白した。

 劇中劇で優作がしている髪形が面白いと語っていた瀬戸は、「毎回、劇中劇で優作が変わりすぎて、全然違う表情を見せているのが楽しくて、ずっと2人で『すごい面白い!』と言って見ていました」と重ねてアピール。ヘアメークという役柄を務めて「俳優さんを支える役をやらせていただいて、こんなにも役者が集中して芝居ができるように、さまざまなことをスタッフさんがやってくださってるんだなと、あらためて実感しました。劇中劇を撮っている裏側も切り取っているので、撮影の裏側が見えたりします。こんなこともやってるんだということが分かるチャンスはなかなかないと思うので、そこも注目して見ていただけたらうれしいです」と期待を寄せた。

 続けて、駒木根も「劇中劇が大好き」と話し、「毎回、有起哉さんが一生懸命やっているのを見て、心からお芝居をするのが大好きなんだろうなというのを近くで見ていて、ホッコリしていました」と述べると、北村が「初日に2人(瀬戸と駒木根)が、本番じゃないのに僕が本気でやっていたら、クスクス笑っていたんですよ。それで、ここがいいのかな、大丈夫なのかなという手応えを実は感じてたんですけどね」と明かし、加えて「僕は笑わせようとしていたわけじゃなくて、笑われてる感じが最初のシーンから感じて、『これは合ってるのかな?』と思っていました」と当時の心境をこぼすと、瀬戸と駒木根は、優作と北村がリンクしていてぴったりの役だと思っていたことが発覚。

 「私までが劇中劇って言ったら、本当に見どころが劇中劇だけみたいになっちゃうんですけど…」と困った様子の坂井。だが、見どころは、ずばり「劇中劇なんです!」と断言。「時代劇があったり、映画の何かかなとか思ったり、いろいろだけれども、それが台本を読んだ時から軽く超えてる。これは北村くんがやったからこその下積みの長い役者・優作のすごみが出ていて、本当に劇中劇を超えてますよね。素晴らしいと思います」と劇中劇の仕上がりも、北村のことも大絶賛した。

北村有起哉主演「たそがれ優作」の劇中劇を共演者が絶賛!

 そんな中、作品でこだわった点を問われたアベラ監督は「有起哉さんとは、この作品のプロデューサーの吉見健⼠さんとのご縁で、最初ご一緒して本作で3作品目。これだけ情報化社会で、映像コンテンツ、ショート動画があふれかえっているこの世の中で、『たそがれ優作』はゆったりと酒を片手にまどろみながら見ていただいて、何回も見返したくなる。ゆったりと楽しめる作品を目指しました」と力を込めた。

 1時間たっぷりと出演者の楽しいトークが繰り広げられ、丁寧に作品の見どころが語られた会見。最後に北村が「たそがれるって何かなと考えたのですが、このドラマにおいて優作はときめいてたんだなと思います。ときめくことはとても自由な権利で、年齢制限がないし無制限。このときめきはとても大事で、それがあるからこそちょっと傷ついてたそがれるという。単細胞の浅はかな人かもしれませんが、優作の生きざまには、僕も共感というか、憧れを抱きまして、たそがれるというのはとてもすてきなことなんじゃないかなと。そういった人間模様を1人でも多くの方に、肩の力抜いてしみじみと見ていただければなと思っております」と、視聴者へメッセージを送って終了した。

 10月14日放送・第2話では、優作が、別れた妻と暮らす大学生の息子・優一(若林拓也)から「母親にも言っていないが役者を目指している」と告げられる。その舞台を見に行くと、客席に元妻(遊井亮子)の姿が。心穏やかでないながらも、演劇に没頭し貧しかった自らの過去を思い出す優作。帰りにすし店で待ち合わせていた優一はなぜか現れず、優作は元妻と酒を酌み交わすことになる。


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