「推しが上司になりまして」主演・鈴木愛理の役づくりは「20年以上見てきたファンの皆さんがお芝居の参考」2023/09/27
テレビ東京系で10月4日にスタートするドラマNEXT「推しが上司になりまして」(水曜深夜0:30)の記者会見が行われ、主演の鈴木愛理、共演の片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、高野洸、稲田美紀(紅しょうが)、カルマが登壇した。
「推しが上司になりまして」は、電子書籍として配信中の漫画・森永いと氏&原作・東ゆき氏による同名コミックを原作とした、夢の“胸キュン”恋愛シチュエーションが満載のジェットコースター・ラブコメディー。一番の“推し”の2.5次元舞台俳優・桐生斗真(片寄)が引退したことに絶望していた中条瞳(鈴木愛理)だが、そんな推しが突然、会社の上司・高城修一として目の前に現れる。昇天するほどうれしいのに、現実を受け入れられず、修一に対してそっけない態度を取ってしまう瞳。そんな瞳に興味を持つ修一だったが、瞳はとんでもないまさかの行動に出る。当初、瞳に戸惑っていた修一も、やがてその理由を理解し始める。
突然の展開に翻弄(ほんろう)されまくるヒロイン・瞳を演じる鈴木は、自身の経験を生かすことを考えたそうで、「自分自身が℃-uteやBuono!の解散とかラストライブを経験した身でしたので、瞳ちゃんとは逆の立場ではあるんですけど、推される側だった経験がいい影響をもたらしながら演じていくことができたらいいなと思いながら現場にいました」と明かし、「私がステージにいるところを見てきたファンの皆さんの立場を、今度は自分がやる側だったので、20年以上見てきたファンの皆さんがお芝居の参考になるという初めての経験だったんです。そういうオタクとしてのリアリティーを認めてもらえたらうれしいなと思っています」と、ステージ上から見続けてきたファンの立場を体現することにも挑戦したことを報告。
華やかな舞台から、会社員へ仕事を変え、瞳と出会うことになる修一=斗真に扮(ふん)する片寄は、「突拍子もない設定かと思いきや、意外と今の時代にありそうなストーリーでもあるなと思いながら撮影をさせていただきました」と、時代にマッチした共感できる内容のドラマであることをアピールし、「斗真が近くにいる時の瞳さんと、近くにいない時の瞳さんのギャップとか振り幅を楽しんでもらえると。推しがいる方こそ分かるような、感情移入できる部分があるんじゃないかなと思っています」と作品の見どころを解説した。
そんな修一に憧れる後輩・桜木和樹役の高野は、「僕も実際に2.5次元舞台に出させてもらっていたんですが、ドラマでウィッグをかぶったり、カラーコンタクトレンズを着けたりするのはすごく新鮮でした」と、舞台とは違うって少々戸惑いもあった様子。「楽屋にいるシーンとかも撮影したんですが、実際に僕らが舞台から帰ってきて楽屋にいる時って、実はめっちゃ恥ずかしいんですよ(笑)。そこはお手柔らかに見てほしいなという思いはありました」という意外な舞台裏も明かした。
新規事業のイベント推進部のメンバー・真島明日香役を務めるのは、「女芸人No.1決定戦 THE W 2022」で決勝進出を果たしたお笑いコンビ・紅しょうがの稲田美紀。稲田は「私だけ演技指導がなく、素の私のままでいいと言われてましたので、本当にそのままなんです」とドラマ初出演にもかかわらず、役づくりの必要がなかったことを告白。また、ドラマの見どころを聞かれると「見どころは…鈴木愛理さん。本当にかわいくて、過去のDVDを購入して今見ているところなんです。初めから本当にかわいいんです。推しです、推し!」と、鈴木を猛プッシュ。それを見た鈴木は少し恥ずかしそうにしていた。
突然上司としてやって来た修一に嫌悪の目を向ける、イベント推進部のメンバー・藤井元久役のカルマは、「最初は藤井役じゃなくてもっと好青年の役だと思ってたんです。渡辺佑太朗くんが演じる中村和馬役かなと思っていたんですが、一番悪そうな藤井を演じることなって(笑)」と自身の予想とは違う役でのオファーだったことを述べ、「衣装合わせの時、監督にお会いしたら『そのまんまでやってほしい』って言われまして。そのまんまでやったら結構しっくりきてたみたいだったんです(笑)。このドラマの中で唯一の悪い面があるような役どころとしてかき乱していきますので、そこにご注目していただければ」と笑顔で語った。
ドラマでは、瞳の部屋が“斗真グッズ”で覆われている様子が描かれている。舞台上にはその一部として、ポスターやアクリルキーホルダー、クッション、うちわ、等身大パネルなどが登場。鈴木は「推しグッズがこんなにふんだんに出てくるドラマって珍しいと思うんです。こういうふうに抱きしめながら部屋にいて、寝てるところにポスターが貼ってあったりとか、道具を作ってくださるスタッフさんが夢と現実を織り交ぜながら部屋を作ってくれました」と“推しグッズ”を熱心に解説。これに、片寄は「自分の顔がたくさんある中で続けて撮影をされていたので、片寄に胸焼けしないかすごく心配でした(笑)。お部屋のシーンを最後まで楽しくごきげんに撮影してくれたようなのでよかったなと思います」と照れ笑いで応えた。
また、会見の途中には、瞳の親友・倉吉素子役のゆりやんレトリィバァからのビデオメッセージも公開された。最後に「お尻が上手になりました!」とお尻を向けるという、いつものゆりやんのノリで締めくくられた映像には、壇上の一同もリアクションに困ったようで、「現場でもいつもこのような雰囲気でいてくださったので、会いたくなりましたが…これ以上のコメントは控えます(笑)」と、鈴木も苦笑い。
ゆりやんが演じる素子は、笑えるシーンもありつつ、意外と核心を突いたコメントを言ってくれるキャラクターで、鈴木も「めちゃくちゃいい親友。温かくて心強くて誰よりも味方でっていうそのギャップがいいです」と絶賛。ゆりやんとは普段から仲がいいという稲田は、「お互いに恋愛相談をする相手です。気分を上げてくれて、背中を押してくれる。ポジティブにしてくれるし、素子そのままの人かも」と、実際のゆりやんと素子の共通点を明かした。
最後に、鈴木は「最近のラブコメの中では久々に見るんじゃないかっていうくらいの、王道ラブコメかなと思いつつ、推しのいる生活が定着してきている今だからこそ、皆さんが週に1回自分の推しに思いを寄せて妄想できるといいかな、と思いながら演じさせてもらいました。オープニングは片寄さん、エンディングは私が歌わせてもらっているんですけど、ドラマに寄り添った内容の曲になってます。音楽と絡む時もこの作品の明るさだったりとか、推しって素晴らしいっていうのを伝える時間になるので、皆さんの推しのいる生活がこのドラマとセットで華やかになっていくといいなと思っております」と、“推し活のススメ”とともに会見を締めくくった。
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