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「ゆりあ先生の赤い糸」に宮澤エマ、志田未来、吉瀬美智子、三田佳子が主要キャラクター役で参戦2023/09/12

「ゆりあ先生の赤い糸」に宮澤エマ、志田未来、吉瀬美智子、三田佳子が主要キャラクター役で参戦

 宮澤エマ、志田未来、吉瀬美智子、三田佳子が、テレビ朝日系で10月19日にスタートする「ゆりあ先生の赤い糸」(木曜午後9:00)に出演。主人公・伊沢ゆりあ(菅野美穂)を取り囲む手強い女性たちに扮(ふん)する。

 「ゆりあ先生の赤い糸」の原作は、今年の「第27回手塚治虫文化賞」で「マンガ大賞」に輝いた入江喜和氏の同名漫画。これまでのヒロインドラマでは、強い女やカッコいい女など、痛快な女性像を描き、時代をけん引してきたが、本作では“かつてない地味でタフで明るい平凡な主婦ヒロイン”が、自らの人生、さらにはホームドラマの新たな可能性を果敢に開拓していく。

 ゆりあは、心優しい売れない小説家・伊沢吾良(田中哲司)と結婚した主婦。年齢を重ね、女として薄らいでいく自分を実感するものの、自宅で刺しゅう教室を開きながら、穏やかな幸せを味わっている、ごくごく平凡な女性だ。ところが、そんな彼女の人生は、吾良がホテルで昏倒し、緊急搬送されたことから急展開。慌てて病院に駆けつけると、意識不明状態となった吾良の傍らには、さめざめと泣きながら“恋人”だと名乗る美青年・箭内稟久(鈴鹿央士)がいた。長年連れ添った夫の“思いもよらない別の顔”を突きつけられ、がく然とするゆりあ。しかし、降って湧いた問題はそれだけではなかった。出口の見えない夫の介護に加え、なんと吾良を「パパ」と呼ぶ2人の女の子と、その母親である“夫の彼女”までも出現するという、全く想像したことがなかった局面に次々と直面してしまう。

 「カッコよく生きる」が座右の銘で、幼い頃のあだ名は「おっさん」――そんな愚直で辛抱強いゆりあは、ここで心が折れてしまう女性ではなかった。なんと「みんなでダンナの介護をしよう!」と奇想天外な提案をし、夫の愛人2人、血のつながらない子ども2人も家に招き入れて、奇妙な共同生活を始めることに。さらに、そんな数奇な人生の渦中で踏ん張り続けるゆりあに、やがて二度とないと思っていた、新たな恋の予感まで到来する。

 日本を代表する大女優の三田が演じるのは、ゆりあの夫・吾良の母・伊沢節子。ゆりあ夫妻と同居している彼女は、一発当てた後は鳴かず飛ばずの小説家である息子を支え続けてきた嫁・ゆりあに、すがるように絶大な信頼を寄せるしゅうとめだ。ところが時に、その強い愛と甘えが意図せずして、ゆりあを困らせることも。また、シャイで心配性であるがゆえ、他人に対しては壁を作りがちな節子だったが、“血のつながりを超えた奇妙な同居生活”が始まるや、その心境にも徐々に変化が。新たな“家族”と生活するうち、もともと旺盛だった好奇心もくすぐられていく。

 三田は「人間ドラマがしっかりと描かれた本当に面白く素晴らしい原作で、あとがきまで夢中になって読みました。そんな作品の再現に、自分も出演者として参加できるなんて…ものすごく楽しみになりました!」と喜び、節子という役どころに関しては「マイペースで、どこかとぼけたところもあるけれど、好奇心がとても旺盛で、本当にかわいらしいおばあちゃんなんです。しかも最大のポイントは、お嫁さんであるゆりあさんのことが大好きだということ! お嫁さんとおしゅうとめさんというのは、なかなか仲良くなれないものだけど、節子さんは心からゆりあさんをかわいいと思って、すがっているんですよ。そんな節子さんのチャーミングな雰囲気を、声の出し方や話し方を工夫しながら表現していきたいです。また、原作の節子さんはすごく小柄なので、今回は肉襦袢(じゅばん)をたくさん着て体に丸みを出しつつ、膝や腰を曲げ、小さいおばあちゃんのかわいらしさを出したいなと思っています」と、原作に忠実な役づくりへのこだわりを明かす。

 初共演となる菅野の印象は「お会いする前に感じていた通り、とっても自然体で飾らない方! 頭もよくて、すてきだなと思いました。ゆりあさんは優しいだけじゃなく、突然変異するようなところもあるんですけど、本読みでもそんな一面をバリバリッと見せてくれたので、今後の撮影がとても楽しみです」と称賛。「この物語では、普通の家庭の中でどんどん巻き起こる波乱に、ゆりあさんが果敢に立ち向かって解決していきます。しかも、彼女は敵対する人までも仲間に入れて、生きていく! そこがとても小気味よくて、お客さまにも毎回『今度はどうなるんだろう!?』とワクワクしていただけると思いますし、私も楽しみです。思わずまねしたくなるようなすてきな生き方に変貌していく、年齢を重ねたヒロインの青春物語をぜひ新鮮な気持ちで楽しみつつ、参考にしていただけたらなと思います」と見どころと共に視聴者へメッセージを送っている。

 また、「ゆりあ先生の赤い糸」では、ゆりあの義理の妹と実姉の言動からも目が離せない。

 宮澤が演じるのは、自分の感情と都合を優先し、耳障りのいい発言で体裁を取りつくろいながらも、最終的には兄の介護もゆりあに押しつけてしまう義理の妹、つまり夫・吾良の実妹である伊沢志生里。「『私が菅野美穂さん主演のドラマに出るのか!』と、すごく感慨深かったです。原作も先進的といいますか…新しい家族の形や関係性が描かれていて、すごくワクワクしました」とオファーを受けた時の気持ちを述べる宮澤は、ゆりあと物語をかき乱しまくる志生里役に「私は最近あくの強いキャラクターを演じる機会が多かったのですが、志生里さんはダントツでNo.1の強烈キャラクターです! 実は原作を読みながら、最初は志生里さんにイライラしてしまい、果たして私は彼女に近づいていけるだろうか…と思ったくらいでした(笑)」と戸惑いも。その半面、「彼女なりの正義や論理をひもといていけたら、すごく面白いキャラクターなるんじゃないかな、と。ここまで自分の気持ちを優先できる人ってなかなか実世界にはいないので、逆に憧れるレベルです(笑)。彼女のように自分の言いたいことを言えたら気持ちいいだろうなとも思うので、演じるのがすごく楽しみです」と分析し、期待を込めた。

 加えて、「ゆりあ先生と同じように、菅野さんもとても真面目で素直な方だと思いました。真摯(しんし)に役と作品に向き合っていらっしゃいますし、ご自身の気持ちを伝える時もすごく言葉を選ばれつつ、気持ちのよい言い回しをされるんです。みんなも思ったことがあれば自由に発言できる、風通しのよい現場を作ってくださるんじゃないかな、という印象を受けました。今回、私はぶっ飛んだキャラクターなので、せめてカメラが回ってないところでは、みんなと仲良くやれたらなと思います(笑)」と笑顔を見せ、「家族や夫婦、恋愛、アイデンティティー、ジェンダーって何だろう…と、さまざまな既成概念について問いかけている方々が多い今だからこそ、すごく響くホームドラマになっていくんじゃないかなと思っています。また、ゆりあさんの人生はとてもドラマチックで、『どうなっていくの!?』というドキドキ感もたくさん詰まっているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思っています。個人的には、志生里さんを嫌いになっても、私のことは嫌いにならないでいただければ…と願っています(笑)」と呼び掛けている。

 吉瀬は、夫と2人の子どもがいながらも18歳年下と不倫中で、超現実的で、ズバズバ物を言うゆりあの実姉・泉川蘭役を務める。まさかの脱・平凡人生に身を投じることになった妹・ゆりあに、容赦なく辛らつな意見をぶつける姉を体現する。「菅野美穂さんと『ギルティ 悪魔と契約した女』(フジテレビ系)以来、13年ぶりにご一緒できるということで、すごくうれしかったです。と同時に正直なところ、『あの時から自分が成長していなかったら、どうしよう…』と思って(笑)、緊張もしました。『これ、どうなっていくの!?』とドキドキするような、先の読めない展開が続く物語を、私も視聴者の皆さんと一緒にどんどん楽しめたらいいなと思っています」と、出演を喜ぶ。

 演じるキャラクターに関しては、「蘭は妹のゆりあさんとは全く違い、割と自由奔放に生きている女性なんです。実は、私自身とも全く違うタイプの女性なので、その違いを楽しんで演じられたらいいなと思います」と話し、久々の共演となる菅野の印象を「明るくて、お姉さんっぽいところもあって頼りがいがある一方、天真爛漫な一面もあったり…! とてもすてきな方です」と表し、「心から安心して頼れる存在です」と絶賛。続けて「人気漫画の実写化ということで、私もちょっとドキドキしていますが、楽しんで蘭を演じられたらいいなと思います」意気込んでいる。

 志田が担うのは、突然ホテルで昏倒し、意識不明の要介護状態となった吾良のオペを担当する主治医・前田有香。オペの後も自宅で介護することになった吾良を診察するため、定期的にゆりあの家を訪問し、慣れない介護で日々奮闘するゆりあと、その“家族”たちに寄り添いながら“奇妙な同居生活”の目撃者となっていく。「どの家庭もいろいろな問題を抱えているんだな…と感じた作品でした。ゆりあさんは本当に一生懸命で前向きな強い女性で、台本を読んでいるだけでもすごく応援したくなる存在です。そのような女性を菅野美穂さんが演じられることによって、どんなドラマが生まれるんだろう、とワクワクしました」とオファーを受けた時の印象を語った志田は、医師を演じるのは今回が初めてとなる。

 新たなる挑戦に「自分の中では挑戦でもあります。私が演じる前田は、ゆりあさんの心もサポートしながら、彼女の家族にしっかりと寄り添っていくお医者さんです。ドラマを見てくださる方々もちょっとホッとできるような存在を演じられたらいいなと思っています」と明かし、菅野とは「わたしたちの教科書」(フジテレビ系)で共演した際の思い出を「キャストやスタッフの皆さんに対して分け隔てなく、気さくに接していらっしゃる姿を見て、本当にすてきだなと思いました」と語り、「菅野さんはすごく穏やかで、ずっと笑っていらっしゃる方なんですけど、いざお芝居となるとスイッチが入ったかのように、役に合わせて目つきも雰囲気もガラッと変わられるんです。その姿を目の当たりにし、とても勉強になるなと思っていたので、また今回ご一緒させていただけて、すごくうれしいです!」と声を弾ませた。最後にあらためて「見てくださる方々に『明日も頑張ろう!』と思っていただけるような作品になっていると思います。私も、少しでも皆さんがホッとするシーンをお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください」とアピールしている。


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