仲村トオルが「フェルマーの料理」で伝説のシェフに! 板垣李光人、白石聖、宮澤エマも出演2023/08/30
仲村トオルが、TBS系で10月スタートする連続ドラマ「フェルマーの料理」(金曜午後10:00、開始日未定)で料理界の伝説のシェフを演じることが分かった。また、板垣李光人、白石聖、宮澤エマの出演も発表された。
高橋文哉と志尊淳がダブル主演を務める「フェルマーの料理」は、誰も到達していない“料理の真理の扉”を開くべく「料理×数学」で前人未到の世界に挑む、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリー。原作は、「月刊少年マガジン」(講談社)で連載中の小林有吾氏による同名漫画で、現在3巻まで刊行されており、作中に登場する料理がファンによって再現されるなど人気の作品だ。
数学者を志すもその道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)と謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)が出会い、海が経営する新進気鋭の超一流レストラン「K」で世界中から集まった実力あるシェフたちと切磋琢磨(せっさたくま)しながら、数学的思考で料理という難題に立ち向かっていく。
仲村が演じる料理界の伝説のシェフ・渋谷克洋は、謎の男と共に海と3人で密会を重ねている人物だ。仲村は「公務員はこれまでかなりやってきましたが、料理の世界を描いた物語への出演経験はすごく少ないです。以前、『料理は最短最速で感動させるエンターテインメント。音楽より速く、映画やドラマよりはるかに速く、舌に乗せた瞬間に』という誰かの言葉を聞いて、少し悔しく、かなり納得したことを思い出しました。38年前に『マガジン』漫画原作の実写版で役者を始めた自分との縁も感じる原作、そして脚本には最短最速の感動の理由やプロセスが強い説得力で理論的に描かれていて、とてもいいと思いました」と作品への思いを語る。
加えて「僕の役柄の担当は、“甘くないデザート”または“アルコール度数の高い食後酒”といったところのような気がしています。いずれにしても“シェフ”=“スタッフの方々や視聴者の皆さん”の期待に応えられる“素材”になれるように、逆算した下ごしらえをして臨みたいと思っています」と自身の役割について触れ、抱負を述べる。
また、板垣が演じるのは、京都の有名料亭の息子で、東京でレストラン「K」の味に感動し、日本料理の世界を離れ、海の下で修業することを決意するシェフの乾孫六。日本料理界の御曹司として育ち、上京する前は「神の子」や「神童」と呼ばれていた。年の近い岳の活躍に対し、複雑な感情もあるようだ。
板垣は「今回こうしてすてきなキャスト・スタッフ、魅力的な原作の作品に関われることを心からうれしく思います。僕が演じる乾孫六は志尊淳さん演じる朝倉海の背中を追い、高橋文哉くん演じる北田岳をライバル視しながらも切磋琢磨(せっさたくま)していきます。そんなふうに劇中と同じく、僕自身もこの作品の中で必死に食らいついていきたいと思っています」と力を込め、「原作を読んで、まず料理と数学という、一見すると関わりのないような二つがこんなにも面白く溶け合うことに驚きました。今回お話をいただいてから原作を拝読したのですが、あっという間に読み終えてしまい、今は続きが気になって仕方ありません。また、ドラマではこの物語がどういうふうに描かれてゆくのだろうというところも、キャストながらとても楽しみにしています」と展開への期待を語っている。
さらに、白石が務めるのは、岳と同じヴェルス学園に通う女子高生・魚見亜由。水泳部に所属し、東京のスポーツ強豪大学に進学予定で、岳とは学園内にある食堂でアルバイトをしている時に知り合った。今回は水泳部員という役柄を演じるにあたり、水泳の練習を行っている白石。演じる魚見は、口調は乱暴だが面倒見のよい性格で、岳に勇気を与える存在だ。
白石は「私がこのお仕事を始めて間もない頃以来の久々のTBS作品だったので、うれしさと同時に初心に立ち返るような気持ちになりました。私自身水泳経験があまりなく…オリンピック選手を目指す魚見とはかなりギャップがある状態なので、水泳練習を重ねるところからスタートしています。原作を読んで、まさか数学と料理という、全く想像もしていなかった取り合わせに驚きました。また、大きな挫折を経験した上で新たな道を切り開く岳の姿には、失敗したり悩んだ時間も決して無駄じゃないんだと肯定してもらえたような気持ちになりました。原作を読んだ時、ピンチや挫折を乗り越えて、新たな世界に挑む岳の姿には感銘を受けました。魚見もきっと同じように岳に勇気づけられていると思います。その等身大の気持ちを皆さんとも共有できるように、大切に演じたいと思います。お楽しみに!」と意気込む。
そして、TBSドラマ初出演となる宮澤エマが演じるのは、「K」の給仕長を務め、料理以外の仕事を完璧にこなす福田寧々。海の自宅の家事代行も別料金で請け負い、ひそかにしっかり稼いでいる。店に来た客の顔は絶対に忘れないが、それ以外の人の顔は全く覚えられない。「K」を開く前の海のことを知る人物だ。
宮澤は「漫画原作の実写化に参加するのは初めてで、どうやってアプローチしようかと、今はいろいろと妄想をしている段階です。原作から学びつつ、ドラマのオリジナルな世界観の中でキャスト、スタッフの皆さんと謎多き福田寧々というキャラクターを創り上げていくのが楽しみです」と役づくり中であることを明かし、「原作を読んで、レシピ開発におけるクリエーティビティーと旨味への追求に、いかに数学が関わってくるのか、想像したこともなかった世界がとても興味深いなと感じました。その上で論理だけではたどり着けない味、レシピが、ドラマを通して創り出されていく快感があってページをめくる手を止められませんでした。2Dの世界で想像した味とドラマの映像を通して刺激される五感もきっとまた違うと思うので、そこも楽しみです」と期待。
続けて「人と『おいしい時間』を共有するのが個人的に大好きな私は、このドラマを通してその空間を提供するプロフェッショナルたちの裏側を垣間見ることにワクワクしています。ドラマならではのストーリー展開もあると聞いているので、ぜひそこも楽しんでいただけるよう、頑張りたいと思います」と撮影に向け、気持ちを高めている。
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