石田ゆり子が初の朝ドラ「虎に翼」で伊藤沙莉の母親役。岡部たかし、上川周作、森田望智、仲野太賀も共演2023/08/01
石田ゆり子、岡部たかし、上川周作、森田望智、仲野太賀が、NHK総合ほかで来春放送される2024年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜午前8：00ほか）に出演。伊藤沙莉演じるヒロイン・猪爪寅子と一つ屋根の下で暮らす猪爪家の人々として登場する。
「虎に翼」は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした物語。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が解決されていく爽快感を味わえる本作は、同局の「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本を手掛けるオリジナルストーリーとなっている。
石田が演じるのは、寅子の母・猪爪はる。料理と整理整頓が得意で、猪爪家の家計も家事も完璧に管理するしっかり者だ。常に現実的で、寅子には早く結婚してほしいと思っている。夢を語る寅子に厳しいアドバイスをすることもあるが、末っ子の直明にだけは甘い母親だ。
そして、父・猪爪直言役を岡部が担当。銀行に勤め、3人の子どもの父として猪爪家を支える。大抵のことは笑って許してくれる優しい父だが、妻のはるには頭が上がらない。法律を学びたい寅子の夢を応援する役どころだ。
石田は「『虎に翼』というタイトルを目にするだけでおなかの底から力がみなぎるような気持ちになります。主人公の猪爪寅子の母である猪爪はるを演じます。力強く、猪突猛進で本当に魅力的な寅子を演じる伊藤沙莉さんの間近にいられる喜びを今からひしひしと感じております。寅子に負けず劣らず私の演じるはるさんもかなり強くて面白いキャラクターなので今から演じる日が楽しみでなりません。連続テレビ小説に出演するのは実は今回が初めてです。歴史ある番組に参加できる喜びをかみ締めております。この素晴らしい物語の中を、誠心誠意生き抜くことができるよう、精進いたします」と意気込みを語る。
岡部は「このたび、猪爪直言役を仰せつかり身が引き締まる思いでございます。精いっぱい精進いたす所存でございます。朝ドラに出演すること、主人公の父親を演じさせていただくこととなると、これくらいごあいさつがお固くなるものですね」と背筋を伸ばし、「脚本の序盤を拝読しました。まだ女性の権利主張が弱い時代、家族や社会が当たり前だとすることに違和感をもち、苦悩奮闘突破しようとする寅子の姿は爽快でユーモラスです。しかしまだ序盤、地獄のような苦しみもやってきてしまうのでしょうか。朝ドラって長いですから。親としてナイスなサポートができるのか、はたまた足を引っ張ってしまうのか…毎日のご視聴、はばかりながらもお願い申し上げます」と呼び掛ける。
また、寅子の兄で、寅子の親友に一目ぼれして婚約し、妹の結婚を心配しているが、好きなことをしてほしいとも思っている兄・猪爪直道役は上川。寅子の女学校の同級生・米谷花江役を森田が務める。花江は、女学生のうちに結婚することが夢で、寅子の兄・直道と婚約中。妻として必要なものをすべて習得し、家庭で一番になりたいと願う。寅子の親友から、やがて家族となる人物だ。
上川は「寅子を兄としてしっかりと支えていきたいと思います。そして、家族や物語の中で出会うたくさんの方たちと助け合いながら必死に生きていく姿をお届けできたらいいなと思っています。皆さまに愛される作品になりますよう、精いっぱい努めてまいります」と意欲を燃やす。
森田は「いつか朝ドラに出たい。憧れ続けてきた夢は『おかえりモネ』で現実となり、そして『虎に翼』でその夢をもっと遠くに飛ばせる機会をいただけたんだなと、胸がいっぱいです」と“朝ドラ”出演への思いを伝え、「脚本を読んでいると、パワフルな寅子がウワッと台本から飛び出してきて、その周りを個性あふれるすてきなキャストの皆さんが生き生きと囲んでいらっしゃる姿が鮮明に浮かんできました。3度目の共演となる伊藤沙莉ちゃんのすてきなお芝居を間近で見続けられること、そして今まで見せたことのない私をお見せできるのではないかと、今から花江ちゃんと過ごす時間が楽しみです。この時代に生きる人の強さを、見ている方の体の深淵まで届けられますように。よろしくお願いいたします」と撮影開始を心待ちにしている。
そして、仲野が扮（ふん）するのは、猪爪家に下宿している書生・佐田優三。早くに両親を亡くし、弁護士だった父に憧れて大学に通うが、高等試験（現在の司法試験）にはなかなか合格できない。昼は銀行で働き、夜は大学で勉学に励むキャラクターだ。
仲野は「伊藤沙莉さんが主役の朝ドラ…そんなの絶対いいに決まっている!! オファーをいただいた時に興奮したのを覚えています。伊藤さんとは以前も共演していて、また一緒にお芝居ができることが楽しみでなりません」と伊藤との共演を喜び、「今回、佐田優三という役を演じます。脚本の吉田さんが描く優三はどこか気弱で、おどおどしていて何だか頼りない。けど、この男がとても優しく、心（しん）のある人だとすぐに分かる。脚本を読めば読むほど役に引き寄せられる、そんな感覚があります。昭和に法の世界での女性の活躍を描く今作は、令和の今の日本においても、とても意義のある作品になると思います。素晴らしい作品になるよう一生懸命、楽しく演じたいと思います。よろしくお願いします」と魅力的な役柄を演じることを楽しみにしている。
今回の出演者発表を受けて、主演の伊藤は「豪華な、そして大好きな方々が集結し、1年間を一部、またはほとんど共有できることが本当にうれしく、ありがたいです。自分自身、やるべきことがどこまで大変なのか、どこまで楽しめるのか、本当に手探りでやっていくことになると思いますが、心強い方々と共に闘えることに感謝しつつ、そこに甘えすぎないよう頑張りたいですし、何より楽しんでいきたいと思います」とメッセージを寄せている。
番組を手掛ける制作統括の尾崎裕和氏は「やすらぎの場所でありながら、時には緊張の場所にもなり得る『家』。家庭裁判所に携わっていく寅子にとって、そんな表裏一体の『家』と向き合うことが、公私にわたって生涯のテーマとなります。その寅子の原点となるのが『猪爪家』です。寅子を形作っていく一つ屋根の下で暮らす人々を、石田ゆり子さんをはじめとする素晴らしいキャストの皆さんに演じていただけることになりました。寅子と彼女彼らの織り成す『家』がどう変化していくか『虎に翼』ならではのホームドラマをお楽しみください」と、物語において猪爪家の存在が、大切な部分を担うことを伝えている。
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