なぜ山形から福岡へ? テレQ新加入の岡田桃佳アナウンサーにインタビュー2023/06/25
今春、テレQ(TVQ九州放送)アナウンス部に新たな“メンバー”が加わった。岡山県出身の岡田桃佳アナウンサーだ。大学卒業後の2年間は、YTS山形テレビで勤務し、主に報道番組を担当。ニュースを読む傍ら、番組内の1コーナーを自ら企画し、岩ガキをとるために素潜りに挑戦するなど、視聴者にアグレッシブな一面も見せていた。
そんな岡田アナだからこそ、テレQにおいても既に、バラエティー番組からニュース番組の中継まで多岐にわたって即戦力ぶりを発揮している。新天地・福岡での仕事ぶりやプライベートについて話を聞いた。
――まずは、テレQに転職された経緯と、なぜテレQを選ばれたのかを教えてください。
「前の会社では基本的に報道やニュースに関わることが多かったんですよ。その中で自分でコーナーを作ってみたりしていくうちに、いろんなことに挑戦したくなってきて。前の職場にはバラエティー番組やスポーツ番組はあまりなかったんですけど、そういうのをやってみたいなと思って。福岡だと野球が盛んですし、情報バラエティー番組もあるので、今までやってきていないことがいろいろとできそうだなと思って、テレQに入りました」
――ほかにも何社か受けたりされました?
「ここ(テレQ)しか受けていないです。『駄目だったらいいや』くらいの感じで。受かったらラッキーだし、受からなかったらしょうがないかな、と思って。(山形テレビ入社)2年目の秋くらいに受けたので、アナウンサー経験としては全然(笑)。運がよかったなという感じです」
――福岡に住む前のイメージ、実際に生活してみての印象はどうですか?
「正直そんなに…めんたいことラーメン、みたいなイメージで(笑)。高校までずっと水泳をしていて、水泳の大会で福岡に来たことはあったんですよ。その時はプールにしか行かなかったので。福岡の街を感じたのは、入社試験の時が初めてです。でも母は結構福岡が好きで。『福岡に住みたい』と言っていたのを小さい頃から聞いていて、いい街なんだろうなというイメージはうっすらありました。ご飯がおいしいと聞いていたし、お酒も好きなので、どんな感じなんだろうと。実際に来てみて、大体近場でなんでもそろうし、海も近いし、なんでも徒歩圏内で済んで“ギュッ”としてる感じがすごく住みやすいなと思って。楽しいです!」
――福岡で行ってみたい場所は?
「八女市の星野村に1回行ってみたいですね。南の方の離れた市町村は仕事でもあまり行かないので、まだ何があるか分からない…。福岡に関してまだ浅い知識しかないので、全市町村に行くっていうのが目標です! テレQはロケ番組も多いですし、中継コーナーを担当しているので、そこでちょっとずつ行けたらなって思います」
――山形テレビからテレQに来て、雰囲気や仕事内容に違いはありますか?
「どちらも人は優しくて、なんでも教えてくださいました。環境に対してなじめないなと感じたことは一切なかったですね。仕事の話でいうと、(テレQに入社して)芸人さんやタレントさんと関わるのが初めてでした。初めてバラエティーに出させてもらった時、台本をいただくじゃないですか。『こういうコメントを…』と書いてあるんですけど、どこまで台本通りにやるべきなのか…。『台本通りじゃなくていいですよ』って言われるんですけど、『どこまで適当にやっていいの?』っていう(笑)。報道だと、決まった範囲の中でやるっていう感じだったんですけど、それが全然ないのが一番の違いだと思います」
――「ブルーリバーの望むところだ!」(日曜午後1:30)の出演時に、ブルーリバーさんに首を絞められてましたもんね(笑)。
「本当に『初めまして』の数時間で首を絞められていたんで(笑)。でも、遠慮しないで来ていただいたのがうれしかったですね。私も遠慮せずガンガン行っていいんだって思えるような空気感をつくってくださいました」
――同じ番組内では、入社試験でされたという高田延彦さんのものまねも披露され、びっくりしました。
「空さん(アナウンス部の先輩・中嶋空アナ)が入社試験で“ひょっとこ踊り”をやったらしいというのをブルーリバーさんがご存じで『桃佳ちゃんは何やったの?』って聞かれて、やることになってしまいました。道を切り開いちゃったのは空さんです(笑)。次に入ってくる子もきっと何かさせられるんでしょうね(笑)」
――テレQのホームページの趣味欄に「五円玉集め」とありましたが、こちらはどういったご趣味でしょうか…?
「その名の通りです(笑)。貯金じゃなくて使うために集めていて。散歩中に神社とかお寺を見つけると、『ご縁がありますように』ってお参りしてるんですけど、お参りしたい時に五円玉がないと困るので集めています」
――コレクション的な意味ではなく?
「お参りする用です。家族で初詣に行った時や、友達と京都へ観光した時なんかも、いろいろなところでお参りをしていると、段々小銭がなくなってくるので、みんなに五円玉を配っています(笑)。ちょっとした趣味ですね。趣味に関していうと『趣味はなんですか?』って聞かれると、これといったものがないのが悩みですね。御朱印ブームも自分の中であったんですけど、もう過ぎ去りました(笑)。ほかにも一時期ギターにハマってずっと弾いていると思ったら、ある日突然『まあいっか』と思ってやらなくなったり。『塗り絵を上手に塗れたらカッコいいな』と思って、塗り絵の本を買ってやってみたり…。飽き性なんですかね? 五円玉集めは大学2、3年の頃からやっているんで結構長いですよ(笑)」
――ちなみに最近のご趣味は?
「なんやろ…? 福岡に来て行くようになったのは“立ち飲み”や“一人飲み”ですかね。仕事終わりに行く時もありますし、福岡に来てから、休日の昼の明るい時間に飲んで、ちょっと早めに帰る、みたいなのは増えました。あとは友達と飲んで解散した後『物足りんなー』と思って1人で別のところに行くとか」
――お酒は結構飲まれるんですか?
「ご飯に行く時はだいたい飲みます。お酒の種類は、焼き鳥屋さんだったら1杯目にビール、あとはずーっとハイボールを飲んでます。ワインも日本酒も好きなんで、お魚系だったら日本酒、イタリアンだったらワイン飲もうとか、その時の料理に合わせてます。福岡のお店をたくさん開拓したいですね。紹介できるお店が増えたらいいなと思います」
――テレQは、野球中継が多いですが、プライベートで野球はご覧になられますか?
「正直全然分からなくて。セ・リーグ、パ・リーグがどっちがどっちか分からないくらい(笑)。ミーハーだからWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は見たりとか、日本シリーズの最後だけ、とか話題になった時だけ見ていました。スポーツは『番組をやってみたい』っていうのが先にあったので、だったら勉強しなきゃいけないなと思って、福岡に来てから勉強を始めました。スコアをつける練習をしてみたりとか、先輩方を見習って勝ち負けや点数、スタメンなどを“野球ノート”に書いて、選手の名前を覚えたり…少しずつ勉強しています」
――スコアも!?
「簡単にですけど。ケータイを横に置いて調べながらつけたりとか」
――番組内で、岡田さんと同郷の福岡ソフトバンクホークス・藤井皓哉投手へ、岡山にまつわるクイズを出題されていました。
「岡山のバスグループのCMソングが有名なんですね。一通り歌って藤井投手が歌えるか?っていうクイズをやったんですけど、1人で歌わなきゃいけなくて…。試合前の練習中で球場がすごくシーンとしている中、CMソングを歌うっていう。反対側にいた記者の方からも『聞こえたよ』って言われました。福岡の人はポカーンって感じだと思うんですけど、岡山の人は『ああ!』ってなる曲です」
――藤井投手のああいった表情はなかなか見ないので貴重ですね。
「一緒にいた記者の人たちも『ああいったラフな感じは珍しいよ』と言っていたので、 それが引き出せたのはうれしかったです」
――インタビューの内容は、ご自身で考えられたのですか?
「そうですね。それは結城さん(結城亮二アナ)が相談に乗ってくださって。『“岡山あるある”いいんじゃない?』って。結城さんはよく飲みに連れて行ってくださるんですけど、行きつけのスナックがあって。カラオケを歌う時は立ち上がってパフォーマンスしながら歌わないと駄目なんですよ(笑)。公私ともにエンターテイナーとして仕込まれています」
――それでは最後に、テレQの番組で出演したい番組、担当したい番組を教えてください。
「一番出演させていただく機会が多いのは『ブルーリバーの望むところだ!』で、いろいろな企画をやるから自分としても楽しめるし、ブルーリバーのお二人だけでも面白いので、そこに自分がどう絡めるかっていうのが楽しみです。まだほとんど関わってないんですけど、いずれは『ファンスポ』(土曜午後6:00)にも出てみたいです。スタジオ収録が今ほとんどないので、スタジオでMCとして進行っていうのをやってみたいです。やりたいことばっかりなので、いろいろ経験して、何が向いている、何が楽しいとかっていうのが、段々分かってくるといいなと思います。(テレQに入社した)当初の目的なので、バラエティーとスポーツは絶対やりたいです! ちゃんとウエットスーツも持ってきているんで、テレQでも素潜りやります(笑)」
――ありがとうございました。
【プロフィール】
岡田桃佳(おかだ ももか)
1998年4月6日生まれ。岡山県真庭市出身。趣味は五円玉集め、ギター、アクリル絵画。特技は水泳。「You刊ふくおか」や「ブルーリバーの望むところだ!」などに出演中。
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