横山裕&川原瑛都「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」がクランクアップ。「もう全部出しきりました!」2023/06/09
テレビ朝日系連続ドラマ「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」(土曜午後11:00)が、6月10日放送で最終回を迎える。このほど、メインキャストがクランクアップし、作品への思いや最終回に向けてのメッセージを寄せた。
関ジャニ∞・横山裕が主演を務める「帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし」は、2021年4月クールに放送された「コタローは1人暮らし」の、およそ2年ぶりとなる続編。子連れ入居禁止のアパートで自堕落な日々を送る売れない漫画家・狩野進(横山)と、その隣の部屋に住む訳ありの1人暮らしの少年・さとうコタロー(川原瑛都)が、アパートの住人をはじめとした個性的な面々と織り成すハートフルコメディーだ。
母・和宮小夜梨(紺野まひる)の死の事実を受け止め、ようやく狩野の前で泣くことができたコタロー。いよいよ父・並木(滝藤賢一)と暮らすための準備に取り掛かっていく中、弁護士・鈴野牧男(光石研)は狩野を通して、小夜梨の遺品であるスマートフォンをコタローに渡す。「いつかコタローが自分の死を知った時に見せてほしい」と小夜梨からスマホを託されていた鈴野は、コタローに「大事なのは今の気持ち。どうしたいのかよく考えて」と伝える。
パスコードとともにスマホを渡し、部屋を去ろうとする狩野に、コタローは「ここにいてくれぬか」と頼む。狩野が見守る中、母のスマホに残された写真や動画をじっくりと確かめていったコタローは、最後に小夜梨の「幸せになってね…」というメッセージを聞き、「幸せとは何か」を考え込んでしまう。「“幸せ”が分からない」というコタローに、半ば自分にも言い聞かせるように、「父親と暮らすことが幸せなんじゃないか?」と語って聞かせる狩野。アパートの住人・秋友美月(山本舞香)や田丸勇(生瀬勝久)にも「あいつ(コタロー)には絶対に幸せになってほしい」と明かす狩野だったが、どうしても寂しさは拭えない。
ついに迎えた別れの日。岩永佑(松島聡)や宇田桃葉(白洲迅)、弁護士・小林綾乃(百田夏菜子)、狩野の担当編集者・福野一平(大倉孝二)も駆けつけて見送る中、並木がコタローを迎えにやって来る――。
撮影を終えて、横山は「もう全部出しきりました! 2年を経ての続編でしたが、本当に作品がパワーアップして帰ってきた感があって、やっぱり続編って難しいってジンクスがある中、それをはねのけて、皆さんにすごく評価いただけたり、たくさんご覧いただいたり、とてもうれしかったです。それはやはりスタッフさんの熱量の部分が大きく、役者陣はそれに背中を押してもらい、そこですごくいい空気感が生まれ、『コタローは1人暮らし』のキャラが生きているのがあらためて楽しかったと思っています」と全力で挑んだことを報告。
加えて、「原作に忠実に、でもドラマのオリジナリティーも出しつつという、その折り合いがとても素晴らしかったし、毎回SNSで原作ファンの方、ドラマファンの方からたくさんの反響をいただいていたと聞き、すごく盛り上げていただいて感謝しています。おかげで現場も盛り上がり、みんなが楽しそうでした。家族というすごい大事なテーマを扱った分、この作品をすごく丁寧に作っていったのもすごくすてきなことだと思ったし、そこに関われたことがもう本当に光栄でした。感じるものはある作品になっているので、多くは語らず、皆さん最終回を見ていただけたらいいなと思います」と熱いメッセージを寄せた。
前作から成長した姿を見せた川原は「撮影当初はうまくできるかなってドキドキしたりもして、とても不安だったんですけど、こうやって無事に終えられてまずはすごく安心しています。『アパートの清水』があるロケ地は、前作から通った思い出の場所。今回も皆さんと写真を撮ったり、TikTokを撮ったり、とても楽しい思い出ができました。横山さんも同じことを言っていましたが、続編の撮影が終わった今、本当にやり切った感じがしています。いよいよ最終回になり、いろいろな展開があると思いますが、最後なので皆さんぜひ見てほしいと思います!」としっかりアピール。
また、山本は「今日が撮影の最終日だという感覚があまりないくらい、あっという間の撮影期間でした。前作を撮っていた時期は、コタローちゃんたちに笑顔にさせてもらっていたなっていう印象があって、今回2年ぶりに会った時、瑛都ももちろん大人になっているんだけど、自分も今回は気持ち的に楽になった状態で臨めたので、それもあってあっという間に感じたのかもしれません。横山さんや生瀬さんとのやりとりも含めて、すごく楽しくお芝居ができたなと思っています。瑛都は本当に素晴らしいと思います。彼なりに現場を明るくしてくれたり、大人がやるべきことをやってくれていたので、本当にお疲れさまでした! もっと大人になった10年後とかにまた会いたいな」と目を輝かせ、「血のつながりがなくても、同じアパートの住人だったとしても、絆を深めてしっかり支え合って生きていけるっていうことを教えてくれたこの作品は、すてきだなって思います。最終回は本当に感動するストーリー。横山さんは台本を読んだ時点で泣いていたので、それに息を吹き込む私たちのお芝居で、もっともっと伝えられたらいいなと思っています!」と作品の魅力をあらためて語った。
百田も「今はコタローに会えなくなるんだって思う寂しい気持ちと、これからもコタローの成長を見守りたいなという気持ちです。前作から2年経って久しぶりに会った時も、第一声から前回と変わらないテンションで話しかけてくれて、撮影の合間には一緒に遊んだりしながら、私もちょっと子どもに戻ったりして、学生時代の気分を味わえました。学校とお仕事の両立は大変だと思うけれど、その時しか味わえないその年齢でしか味わえない時間をたくさん過ごしてほしいなって思います」と川原をねぎらい、「当たり前ですけど、いろんな人たちがいて、いろんな環境があって、何が正解とかじゃなくって、家族でもうまくいってる場合、うまくいってない場合、ホントそれぞれだと思うんですよね。でもそんな中で、自分が生きていく上でどの選択が幸せなのかっていうのを、私もこのドラマを見て、考えさせられる部分が多かったですし、あらためて自分の幸せってなんだろう?とか、何をしている瞬間、誰といる瞬間が幸せなんだろうっていうのを視聴者の皆さんも自然と、ふっと考える時間になっていたんじゃないかなと思うので、皆さんがこれを見て、より自分が幸せになる選択っていうのをたくさんするような、そんな背中を押してくれるようなドラマになっていたらいいなと思います」と期待を込めた。
さらに、松島は「2年前、コロナ禍で前作が生まれ、皆さんがメンタル的に不安定な時に、こういうあったかいドラマに佑という役で加われたっていうことに、やりがいを感じていました。僕自身も仕事復帰してからの1作品目ということもあって、とにかく思い入れが強かったですし、自分の性格やこれまでの人生を佑にうまく反映させて生かせればなと思っていたので、今は達成感というかやりきれたかな、っていう気持ちでいます」と充実感をにじませ、「キャスト陣は本当にドラマの空気感のままで、すごく皆さん温かくて佑に接するような感覚で接してくれたので、いい意味でラフに現場にいられた気がします。横山くんからも、現場での距離感や自然なスタンスなどいろんなことを学ばせてもらいました。瑛都くんとはすっかり友達みたいになれました! すごくプロ意識も高くて僕自身も刺激を受けたというか、悔しいなって思うくらいすごく大人びているし、でも急に子どもになるところもあるし、癒やしでしたね(笑)。だから忘れないでほしいなって思います、僕のこと」と撮影を振り返る。続けて、「デジタルが強い時代になってきて、人と関わることや直接話すことも減ってきていて、でもあらためて家族だったり友達だったり、職場だったり、そういういろんな関わりの中で人とのつながりや愛というものをこのドラマを通してたくさん感じてほしいなって思います。自分が普通に関わっている人って、実は自分のことをちゃんと見てくれているんだよっていう、そういった愛について深く考えてもらえたらうれしいです」と述べた。
今作から参加した白洲は「すごくこの作品が好きになりました。原作ももちろん、この作品自体の愛みたいなものを感じ、それを言葉にして表現できるくらいには自分の中で大切な作品になったなって、不思議とそう思えるくらいの作品になったなって思います。瑛都を中心に、幸せな空気感がずっと流れているこの現場が僕は大好きでした。そういうのが画面にもしっかり影響しているといいなと思いますし、人と人とのつながりの大切さなど、皆さんも何かを感じ取ってくれたらうれしいです」と作品への愛を話し、「初日から最後まで、横山くんと瑛都の親子のような関係性はとても印象的で、すてきでした。瑛都、2カ月よく頑張った!(牛乳好き仲間として)終わってからもずっと牛乳を飲み続けて、大きくなれよ!」とコメント。
そして、生瀬は「今回はレギュラーメンバーがちょっと親しくなれたというか、いろんな話をしながら息が合ってお芝居ができたような気がします。横山くんとは、芝居の間にもいろんな話ができたりしてよかったです。瑛都くんはやっぱり大人になった。自分が小学4年生だった頃を考えたらすごいことだなって思います。たぶんこれからも彼は役者を続けていくだろうけど、年相応のことを考えて、年相応の思いで生きていってほしいなと思いますね」とベテランならではの思いを口にし、「最終回、僕もリアルタイムで見ようと思っているので、皆さん一緒に見ましょう。最後まで見ていただいて、いろんなことを感じていただければと思います」と呼び掛けた。
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