岡崎体育が「どうする家康」鳥居強右衛門役で存在感を発揮! 岡田准一の言葉に「できるだけ失礼になるように心がけました(笑)」2023/06/04
NHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「どうする家康」(日曜午後8:00ほか)。本日6月4日放送・第21回「長篠を救え!」で、鳥居強右衛門を演じた岡崎体育が、役づくりやキャラクターへの思い、織田信長役の岡田准一からかけられた言葉などを明かした。
松本潤が主演を務める「どうする家康」は、誰もが知る歴史上の有名人である徳川家康(松本)の生涯を、新たな視点で描いた波瀾(はらん)万丈のエンターテインメント時代劇。脚本は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)、「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズ(ともにフジテレビ系)などで知られる古沢良太氏が担当している。
強右衛門は、“ろくでなし強右衛門”と呼ばれる、普段はやる気も勇気もない奥平家の地侍。武田軍に攻め込まれ、絶体絶命の長篠城を救うため、武田包囲網を突破して、岡崎城の家康のもとに助けを求めるミッションを帯びる。走ると自然に歌を口ずさむ癖がある。
出演が決まるまでは、強右衛門について知らなかったという岡崎は、「出演が発表された後、親しいバンドマンの友人から『鳥居強右衛門のファンだ』と連絡をもらいました。身近にいるということは、日本中に強右衛門のことを好きな方がいらっしゃるのだろうと思い、身の引き締まる思いでした。NHKから文献を借りて読んだり、自分なりに調べたりして、徐々に人物像を理解していきましたが、強右衛門のファンの方や末裔(まつえい)の方に恥じないようにというプレッシャーを感じつつも、今回の作品で描かれる“ろくでなし”強右衛門をどんなふうに演じられるだろうという、ワクワク感でいっぱいでした」と心境を明かす。
出演した第21回の脚本を読んで、「さまざまな文献を読んでいくと、強右衛門の人物像としては『殿のために男らしく死んでいく』というのが共通項だったので、台本にある“ろくでなし”というキャラクター設定は、今作ならではなのかなと思いました。そして、第21回で登場してすぐ死ぬんだというのは驚きました(笑)。一夜限りの登場だからこそ、自分の芝居でどう強右衛門の存在感を出せるのかというのは楽しみでした」と感じたことを伝え、「一番の見せ場であるラストシーン、仲間に対して『徳川様はすぐに参られる』と伝え、武田勢に磔(はりつけ)にされる場面は、ろくでなしの強右衛門なのに、そんな自分ですら大切に思ってくれる殿や亀姫(當真あみ)のために行動したいという純粋な気持ちから生まれたものだと思います。セリフは多くありませんでしたが、息遣いや眼球の動き、たたずまいで強右衛門の葛藤を表現するのは興味深く、やりがいあるシーンでした」と振り返る。
信長とのシーンでは、「史実では、信長は鳥居強右衛門のことをすごく気に入って、磔で亡くなった後も、信長がお墓を立てたのだそうです。信長は心のテリトリーに踏み込んでくる人を好きになるところがあるのかなと思っているので、意識的に無礼に振る舞おうというのは決めていました。岡田准一さんも『つかみかかってきてもいい。失礼とか全く気にしなくていいから』と言ってくださっていたので、できるだけ失礼になるように心がけました(笑)」としっかりと役づくりをして臨んだ様子で、「今回のドラマで描く強右衛門は泥まみれで清潔感のないキャラ設定ですので、セリフを話す時に不自然に眉間にしわを寄せたり歯をむき出して笑ったりと台本に描かれていない野生感を意識しました。不快感と愛されキャラの両立はとても難しいですが、お芝居は難しいほど楽しいのでやりがいがありました」と充実感をにじませる。
そして、「ぶっきらぼうで不器用なイメージもありましたが、実際に鳥居強右衛門役を演じてみて感じたことが一つありました。『強さ』とは武功や腕力ではなく、仲間を守りたいという思いが苦しさや痛みを凌駕(りょうが)した時に生まれるものだということです。彼の人生にはその強さがありました」と話している。
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