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「特捜9」井ノ原快彦から「刑事7人」東山紀之にバトンタッチ! 夢のコラボ共演も決定2023/05/29

特捜9 season6×刑事7人/バトンタッチセレモニー

 テレビ朝日系で、5月31日に最終回を迎える「特捜9 season6」(水曜午後9:00)と、6月7日にスタートする「刑事7人」(水曜午後9:00)。それぞれの作品で主演を務める、井ノ原快彦と東山紀之がバトンタッチセレモニーを開催した。さらに、「特捜9 season6」最終回に、新専従捜査班の刑事・天樹悠(東山)が登場し、特捜班の刑事・浅輪直樹(井ノ原)と夢の共演を果たすことも分かった。

 「刑事7人」は、2015年に放送開始して以来、東山紀之が演じる主人公・天樹を中心に、深い人間模様とサスペンスフルなドラマが共存する人気刑事ドラマシリーズ。一方、「特捜9」は、06年に「警視庁捜査一課9係」から始まり、18年から直樹に扮(ふん)する井ノ原主演のシリーズとして、関連ワードが毎週トレンドランキング上位を席巻するほど大反響を呼んでいる。ともに「水9」枠の刑事ドラマとして、なくてはならない存在となっている作品だ。

 バトンタッチセレモニーは19年以来となる東山と井ノ原。しかも、ドラマでは今回が初共演となる。「特捜9」での共演シーンが撮影された直後のセレモニーとなったが、普段からメールなどでやりとりをし、井ノ原が東山の家を訪問するほどの仲だけに、大いに盛り上がった。

 東山は「最初に今回の(「特捜9」出演シーンの)台本を読ませていただいた時に、あまりにアウェーな場所に天樹がいるので『ふざけているように見えないかな?』という心配がありました(笑)。しかし、同じ世界線の中で生きている一出演者として、思い切って演じさせていただきました」と報告。

 さらに、「井ノ原とは、割としょっちゅう連絡も取り合っていますし、家にも遊び来てくれていろいろと話す仲ですので、そのあたりの違和感はなかったです。僕は、基本はメッセージアプリなどはやらないのですが、井ノ原と(堂本)光一とだけはやるんです。文面は、言葉は短く、インパクトは強くを心がけています(笑)。そういった関係性も、ドラマの中に出てくれると、見ている人も気持ちいいかもしれませんね」と明かした。

 また、「刑事7人」と「特捜9」との奇跡のコラボに関して、東山は「それにしても、『特捜9』と『刑事7人』が同じ世界の中にあるというのは夢がありますね」と笑顔を見せ、「2019年に、同じくバトンタッチセレモニーを行って『特捜9』のセットにお邪魔しましたが、新しくなっているのですね。実は『刑事7人』も、セットが新しくなったんです。今回は僕が『特捜9』にお邪魔しましたが、井ノ原が『刑事7人』にやって来てくれることも今後あるのでしょうか…。そのあたりは、北大路欣也さんと吉田鋼太郎さんにお伺いを立ててみようと思います(笑)」と期待を寄せた。

 そして、歴史ある人気ドラマシリーズが切れ目なくスタートすることについて、「先輩方から受け継いでいる、伝統あるテレビ朝日の“水曜9時”という枠を、僕らの世代もきちっとした形で皆さんにお届けできればと常に思っています。そういう意味でも、こうして井ノ原とバトンタッチできるのはありがたいことです。今、世界がすごく変化していますが、この枠だけは変わらず、安心して皆さんに楽しんでいただける“エンターテインメントの真髄”として、ベストを尽くしたいと思います。今回の『刑事7人』はシリーズ屈指の重く切ないストーリーになっています。楽しみにしていてください!」と気を引き締めつつ、力強くアピールしている。

 一方の井ノ原は、東山との共演について「これまで東山さんとは、舞台での共演はあるのですが、ドラマをご一緒させていただくのは初めてだと思うんです。肩をポンッとたたいていただくシーンだったのですが、その瞬間に『あ、初めてだ』とあらためて感動しました。今年の1月に、ジャニーズJr.の舞台(『JOHNNYS’ World Next Stage』)の演出でも東山さんと一緒だったのですが、その際もいろいろとメールなどでやりとりさせていただきました」と感慨深げ。

 続けて「公私ともにお世話になっているのですが、今回、『特捜9』と『刑事7人』が、一つの世界の中に存在していて、浅輪直樹と天樹悠がしょっちゅうすれ違っているかもしれなかったと考えると、夢がありますよね。こういったコラボレーションは本当に面白いなと思います」と興奮気味に話し、「ひょっとしたら僕が『刑事7人』にお邪魔することがあるかもしれません」と今後の期待を語ると、東山は「だとしたら『特捜7』『刑事9人』でやろう!」と提案して、現場は笑いに包まれた。

 加えて、井ノ原は「そういえば、前回のバトンタッチセレモニーの際に、東山さんに、僕が劇中で使っているのと同じマグカップをプレゼントしたのですが、大事に使っていただいているそうです」とエピソードを披露。そのマグカップが「刑事7人」シーズン9・第1話(6月7日放送)に登場。東山も「あの時、井ノ原からマグカップをプレゼントされました。それはいまだに劇中で使わせてもらっています。井ノ原との絆の一つですね」と感謝を述べると、井ノ原は「オシャレだなと思って自分で買ったものですので、余計にうれしいです」と、この日一番の笑みを浮かべた。

 最後に「12歳の時にこの世界に入って、東山さんの背中をずっと追っていました。今こうして同じ“水曜9時”のドラマとしてバトンタッチができ、個人的にとても感動しています。普通に1週間を生きていて、木曜日、金曜日と働くのはきついと思うんです。そこで水曜日にほどよい緊張と、最後に癒やされるような人間ドラマを見ていただき、残りの2日も頑張ってほしいという意味でも、この枠は重要だと思っています。今回の『特捜9』最終回も、重すぎず、軽すぎずで、また次も見たくなる…そんな回になっていると思います。引き続き“水曜9時”を楽しんでいただければうれしいです!」と語り、東山に“バトン”を渡した。

 「特捜9 season6」最終回では、IT関連企業社長が刺殺される事件が発生。直樹ら特捜班は、彼に恨みを抱いていた介護士・小島裕太(永岡佑)を逮捕する。小島には、被害者によって婚約者を自殺に追い込まれた過去があった。ところがその夜、小島が「警察は無能だ」というメモを残し、留置場で自ら命を絶つ。小島に紙とペンを渡した青柳靖(吹越満)と留置担当官・真田雅弘(佐戸井けん太)の処分が取り沙汰される中、真田は思いもよらない相談を直樹に持ちかける。

 「刑事7人」第1話では、死刑囚・鶴見達男の死刑が執行される。しかし、その直前、彼は10年前に犯した殺人事件について、関与を一転して否定する手記を残していた。やがて、会社経営者で元警察官の下松譲が殺害されるが、彼は10年前、鶴見から殺人事件についての自供を引き出した人物だった。また、警察組織の内部告発を行う暴露チャンネルが世間を騒がせ、その首謀者として片桐正敏(吉田鋼太郎)の名前が…。一方、天樹は刑事という仕事に没頭するのは終わりにしようと決めていた。


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