内村光良、広瀬アリス、松村北斗が「君の声が聴きたい」プロジェクトメンバーに。SixTONESメンバーはいつも以上に“大人の顔”に!?2023/04/08
NHKでは5月5～12日までの8日間、50以上の番組を通じて、子どもや若者の幸せについて考えるプロジェクト「君の声が聴きたい」を展開。8日間さまざまな番組に出演し、子どもや若者の声を聞き、一緒に考えていくプロジェクトメンバーから、内村光良、広瀬アリス、SixTONES・松村北斗が、取材会に出席した。
「君の声が聴きたい」は、2020年のユニセフの調査で、日本の子ども・若者の「精神的幸福度」が先進38カ国中・37位という結果が発表されたことをきっかけに、昨年スタート。もしも若い世代が本当に幸せを感じられていないとしたら、それはどうしてなのか？ 幸せを感じるためには何が必要なのか？ 若い世代の願いや不安を、大人が受け止め、必要な施策を講じることが必要な今、子どもや若者の声を特設サイトでのアンケート、取材により広く集め、その声に耳を傾け、すべての世代と“幸せのヒント”を一緒に考えていく。
プロジェクトのスタートとなる、5月5日には、内村、広瀬、松村のほか、同じくプロジェクトメンバーの木村佳乃、パンサー（菅良太郎、向井慧、尾形貴弘）が出演する「君の声が聴きたい －考えるを始める―」（午後7：30）を放送。「心」「家族」「学校」「社会」の四つのテーマについて、今どんなことが起きているのか、考えるきっかけを提示していく。また、「心」のコーナーには、あいみょんが登場。スペシャルパフォーマンスを披露する。
――昨年に引き続き、プロジェクトメンバーを務める内村さんですが、今年も参加した理由についてお聞かせください。
内村 「若者や子どもたちの声を聞くというのは、自分の子どもぐらいしかなかったので、昨年、たくさんの声を聞けたことが刺激になったんです。なので、今年もやるということで、ぜひやらせてください！となりました。松村くんやアリスさん、心強いメンバーと一緒に楽しくやれたらと思います」
――広瀬さん、松村さんは初参加ですね。
広瀬 「（オファーを受けて）『ぜひ参加したい』と即答しました。私も若い世代や子どもたちの意見を聞く機会が私生活ではないので、話を聞きたいなと思いましたし、彼らがどういったものを見て、日常生活送っているのか知りたいなと思ったんです」
松村 「SixTONESというグループとしてはNHK（Eテレ）さんで『バリューの真実』（火曜午後7：00）で10代の皆さんの声に寄り添って一緒に進めていく番組をやらせていただいている中、子どもや若者の“うまく言えなかった声”みたいなものに近い生活をさせていただいていて。その中で、共有し合える場所を、誰かが作ることってすごく大事だなと感じていたので、今回、こういう機会に参加する責任と楽しみの両方を感じています」
――5日放送の「君の声が聴きたい －考えるを始める―」で取り上げる「心」「家族」「学校」「社会」の四つのテーマの中で、松村さんが気になるテーマはありますか？
松村 「四つともすごく重要だと思うんですが、、学生の方に番組でいろいろ話を聞いていると『学校』でのことが、その世代の子たちのすべてとなっていると聞くことが多くて、『学校』であったことを『家庭』に持ち帰ってしまったりとか、学校の帰り道に行った先で何かが起こったりしていて。『学校』という枠組みには強く関心がありますね」
――広瀬さんは、豪華アーティストが歌で若い世代にメッセージを届ける、5月12日放送の「LIVE！君の声が聴きたい」（午後10：00）でMCを務められますね。
広瀬 「生放送でのMCは初めてで、ちょっと荷が重いような気がしますが、全力で頑張りたいと思いますし、その時間はやっぱり楽しみたいです。音楽も大好きなので」
――内村さんも参加される予定とか…。
内村 「そうですね。去年は、コンテンポラリーダンスを披露したんですが、非常に好評で。特に業界内では好評だったんですが（笑）、今回もそれに似たような、何かをやるとかやらないとか…たぶん、何かやるんじゃないですかね」
――生放送の歌番組での経験が豊富な内村さんから、初挑戦の広瀬さんに何かアドバイスはありますか？
内村 「本番前にたくさん緊張をして、えずいてから本番を迎えれば…」
松村 「女優さんにえずくって…（笑）」
広瀬 「私も初めて聞きました（笑）」
内村 「いやいや、アリスさんは生放送に強いタイプだと思うので、心配しなくても大丈夫です」
――皆さんが学生時代に悩んでいたことや、それを解決するためにされていたことはありますか？
内村 「自分は乗り越えてなかった気もしますけど…失恋した時は、ただただ歯を食いしばって乗り越えましたね（笑）。うちの親は寛大で、『映画関係の仕事に就きたい』と言った時も、熊本のすごい田舎の高校生だったんですが、（家業の）『酒屋を継げ』とかも言わず、送り出してもらったのはラッキーだったかな。だから、乗り越えたっていうよりも、親がよく許してくれて、送り出してくれたことに感謝していますね」
松村 「学生時代は特に夢を追いかける思いがすごく強い時期だったんです。いまだにそうではあるんですが、当時は特に将来に対して不安を抱いていたり、本当にこのままこの職業を続けていいのかなとか。そんなことを考えると、何も手につかなくなったりして。当時はとりあえず先のことよりも、目の前の頑張るエネルギーみたいなものを探しながら、毎日頑張っていた覚えがあります」
広瀬 「私は友達関係ですごく悩んでいた時期がありまして。その時は親に話していました。親とは友達みたいな感じでなんでも話せる関係で。すごく助けられたと思います。『学校に行きたくない』と言っても、『行ってきなさい！』と背中を押されて行かされていたんです。今となっては、それがありがたかったな、そのおかげで強くなれたなと思います」
――それぞれが出演する、5月5日放送の「LIFE！春 君の声が聴きたいコラボSP」（午後9：30・総合）、9日放送の「バリューの真実」、12日放送の「LIVE！君の声が聴きたい」の見どころを教えてください。
内村 「『LIFE！』では、いろんな方のコラボがありますが、今回も若い子たちから寄せられた川柳をピックアップして、それを基にしたコントをやっています。そして、その川柳を送ってくれた何人かとリモートでつないだトークコーナーも設けています。川柳コーナーが去年よりも拡大しているので、楽しみにしていただけたらと思います」
松村 「『バリューの真実』は、普段は『ガトーショコラの作り方を知りたい』とか柔らかな話題も扱っているのですが、今回は、『君の声が聴きたい』プロジェクトを受けまして、深刻な悩みに目を向けて番組を作っています。本当は気になっていたけど、目を背けていたようなことも取り上げていて、きっと何かに寄り添っているし、悩みが一つ、少しだけ軽くなるような番組になっているかなと思います」
広瀬 「『LIVE！君の声が聴きたい』は、まだざっくりとしか内容しか決まっていないのですが、今、若い世代の背中を押す、心に刺さるようなアーティストさんがたくさん出演されると思いますので、ぜひ見ていただけるとうれしいです」
――「バリューの真実」の収録は、いつもと違った雰囲気だったということですが、SixTONESメンバーの皆さんはどんな反応をされていましたか？
松村 「メンバーたちは、スイーツの話とかになるとふざけたり、学生のみんなと一緒に楽しむっていうことが多かったんですが、今回に限っては結構じっくりと話を聞いて、言葉がまとまらない学生もいる中で、『こういうことを言いたいのかな』って、こちらから先に問いかけたりしていました。だからと言ってすごく暗い番組というわけではなくて、最終的には温かな雰囲気だったと思います。メンバーがいつも以上に“大人の顔”をしていたなというか。すごく温かい思いが溢れているような収録でしたね」
内村 「（長年番組で共演している）髙地（優吾）もですか？」
松村 「もちろんです！ 最年長ですから。もう30歳手前ですし」
内村 「そうですか。うちの南原（清隆）の話は大丈夫ですか？」
広瀬 「（妹の広瀬）すずも大丈夫ですか？」
松村 「メンバーというか…家族もメンバーですかね（笑）」
――先ほど広瀬さんが、学生時代に友達関係で悩んだことがあったとおっしゃっていましたが、松村さんはいかがでしたか？
松村 「友人を作るのにすごく苦戦したというか、“一応友人って自分で言える人を数人確保していた”みたいな時代もあって。でも相手にもそれが伝わってしまってギスギスしてしまったり。それで一旦無理をせず、いろんな人と接することをやめた時期があったんです。でもその期間に、そんな僕の性格を面白く思ったり、魅力的に感じてくれる友達もいて。そのことで僕もうれしくなったりして。プラスの思い同士で接することができた。その当時の友達とは、気付くと高校生以来なので、もう10年以上の付き合い。今も月に何度もご飯に行くような関係です。やっぱり無理することをやめたことが功を奏したようで。悩んでいた期間がなかったら、そこにはたどりついていなかったように思います」
――皆さんが、学生時代に気分が落ち込んだ時に、心を奮い立たせてくれたエンタメはありますか？
内村 「音楽ですかね。失恋した時、やっぱり（サザンオールスターズ）『いとしのエリー』に助けられましたね。あと元気が出ないという時は『ロッキーのテーマ』をかけていました。音楽に助けられてます」
松村 「僕はTEAM NACSさんの舞台を見て、『俺はこんなに興奮するものを持っているけど、あいつらには分からなのか！』みたいな。『理不尽にしかってきたけど、あいつには分からない魅力を俺は知っている』みたいな変な盛り上がり方をして、『明日も俺しか知らないこの魅力を抱えた世界で生きよう』とか、ちょっと伝わりづらいかもしれないですが、そういうエネルギーのつけ方をしていました」
広瀬 「私は好きな映画のサントラを1日中ずっと聞いていたり、ちょっとグロテスクな漫画を読んだり、1回逃げるっていう。現実世界から逃げていました。今の悩んでいることからいったん離れて、頭の中をリセットしていましたね」
なお、番組公式サイトでは、引き続き視聴者の声を募集している。
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