相葉雅紀「ひとりぼっち」での熱演を坂本冬美、石井ふく子が絶賛2023/03/14
TBS系で4月9日放送の「ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―」(午後9:00)の取材会が行われ、主演を務める相葉雅紀のほか、共演の坂本冬美、一路真輝、石井ふく子プロデューサーが登壇した。
「ひとりぼっち ―人と人をつなぐ愛の物語―」は、人と人とのつながりが希薄になっている現代で「あなたは“ひとりぼっち”ではない」と、一生懸命に日々を生きる人々にエールをおくる、愛と奇跡のドラマだ。TBSの人気シリーズ「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ、2018年に放送したドラマ特別企画「あにいもうと」、20年の新春ドラマ特別企画「あしたの家族」と、今もなお精力的に作品を放つ石井プロデューサーにとって、最も親交の深い脚本家だった故・橋田壽賀子さんにささげる物語となる。
相葉は、心に傷を抱える主人公・杉信也、坂本は物語の舞台となるおにぎり専⾨店「たちばな」の店主・立花香、一路は香と共におにぎりを握る従業員・藤森聡美を演じる。
本作がTBSドラマ初主演となる相葉は「僕は本当に石井先生の作品に参加できると聞いた時は、大変光栄でうれしく思った半面、プレッシャーもありました。ですが、当日撮影現場へ行ったら、本当に石井ファミリー、スタッフ、演者の皆さんがとても優しく迎え入れてくれたので、すごく愛のある時間を過ごさせていただきました。自分の中で財産になりました」と喜びを伝える。
「どうしても相葉とやってみたかった」という石井からの出演依頼に応えた相葉は、石井作品に「何か特別な思いがあったか」と問われると、「ありますね。本当に石井先生の作品を見て、育っている世代でもありますし。まさか、自分が参加できる日が来るなんてと想像もしていなかったです。ただ、やらせていただけると決まったからには、120%注いでやらせていただきました」と力を込めた。
石井氏からかけられた言葉について質問されると、相葉は「言葉ももちろんそうですが、僕が大好きなたまごサンドを毎回作ってきていただきました。先生は普段、現場におにぎりを差し入れされるらしいのですが、『今回はおにぎり屋さんがテーマだったので、サンドイッチにしたわ』と言っていただき、僕は手作りのサンドイッチで、現場をやらせていただきました」とエピソードを披露。
石井氏は「いつもだいたいおにぎりを作っていくんですけど、今回はおにぎり屋さんのお話なので、ちょっと失礼かと思って。それで『何がいい?』って言ったら、たまごが好物だと相葉さんがおっしゃったから、たまごサンドを作ろうかなと思って、それで自分で作っていきました。おいしいかどうか分からないですけど」と明かすと、相葉は「とてもおいしかったです。温かい現場でした」と笑顔を見せた。
撮影では、「想像してもしても追いつかないぐらいの経験をされている役柄だったので、できる限り、3.11(東日本大震災)の時の映像を見返したり、できることはすべてやって臨みました」という相葉。おにぎりを食べながら泣くシーンでは、熱演の中、おにぎりを完食するという難しいシーンを、「完璧にこなしていた」と相葉の奮闘ぶりについて、坂本が言及。相葉が「ずっと準備していたことを告白するシーンで、エネルギーが必要だったので、大変でしたね」と本音をこぼすと、坂本は「リハーサルから完璧で、こちらも涙をこらえるのが大変でした」、石井氏も「自分のドラマで泣いたことはないですが、今回はなんだか涙が出ました」と相葉の演技を称賛した。
また、本作への出演について一路は「コロナ禍でいろいろな方面でつらい思いをされていた皆さまが、元気をもらえる空間にいさせていただけたことを幸せに思っております。出演できたことが自分にとって元気のもとになりました」と力になったことを報告。
坂本は「石井先生から、おにぎり屋さんの店主をやってほしいとお話をいただいた時は、ほかの人に代わるんじゃないかと思うぐらい、『先生、私でいいんでしょうか?』と聞いたら、『大丈夫。あなたでいいのよ』と言ってくださって、光栄な思いと自分ができるのかという不安な気持ちでした。毎回ドキドキしながら、『先生の思いをおにぎりに込めて皆さまに伝えられたら』と必死な思いでやらせていただきました。出演できたことが一生の宝物になると思います」としみじみと語った。
劇中では、上戸彩、仲野太賀、えなりかずき、角野卓造らと共演。相葉は「仲野くんはちょっと下ぐらいの世代なので、合間によくお話したりもしてましたし、彩ちゃんは、ドラマとかでお芝居をするのは初めてだったんですが、バラエティーではよくお会いしていたので、すんなり撮影もできました。えなりくんは3歳からやられている大先輩。大先輩なのに、気さくに話しかけてくれたり、遊びに行く仲になったんです」と言うと、一路は「(えなりのことを)ベテランって呼んでたよね」と暴露。
相葉は「えなりくんは、自分のことを『生涯子役』って言っていたけど、髭も生えているし、『ベテラン』って呼ぶようになって。年も近いのがあって、話が盛り上がりましたね。遊びに行く仲になって焼き肉を食べに行きました。そして、角野さんは、ご自身が出されている京都のお店の本にサインしていただいたり、すごくアットホームな現場でした」といい雰囲気の中で撮影が進んだことを伝えた。
撮影が始まると、1シーンが10分でも3分でも長回しで行われたという今回の撮影スタイルに「緊張感があった」という相葉。「(坂本と一路の)お二方がお歌を歌われるシーンがあるんですが、そこは本当に緊張しました」と切り出し、2人が歌っているところに、相葉がそーっと入っていくというシーンだったそうだが、「そーっと行きながらドアに思いっきりガンってぶつかったり。すごいやらかしちゃってるんですけど、そのまま使われていたので、いろいろ申し訳なかった」と長回しならではの苦労があったことを告白。
すると一路は、「あれ、ぶつかっていたのは演技ではなかったんだ! リアルでした」と気付いていなかったようで、「えなりくんがベテランなのに、ドアを閉め忘れているシーンがあったんですが、カメラは止まらないので、冬美さんが演技をしながら閉めてくださった」とさらなるエピソードを披露。
坂本は「長回し中に、それぞれの間を待ってくださっていて、セリフが出てこない間があっても、撮影は続いて本当にだめだったら撮り直しをするような、演者の様子を温かく見守りながら撮影してくれている感じがありました」と振り返ると、それを聞いた相葉もうなずき、「撮影期間中はチームワークが発揮されていました」と語った。
会見の終盤には、現在大きな盛り上がりを見せている野球の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」について質問が。相葉は、日本×オーストラリア戦を東京ドームで観戦していたことを打ち明け、「大谷(翔平)選手の3ランを見ました! すごかったです。選手の皆さんが輝いて見えました」と声を弾ませ、3ランの際は、ペッパーミルポーズを一緒にやっていたことをうれしそうに話した。
最後に、相葉が「本当にこの数年間、人との接触はできるだけ避けて、できるだけ会わないように、リモートでとやってきたこの世の中だからこそ、この『ひとりぼっち』というドラマが皆さんの胸に刺さってくれればいいなという思いでやらせていただきました。どうか皆さん見てください。よろしくお願いします」と視聴者に呼び掛けた。
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