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神木隆之介、連続テレビ小説「らんまん」をアピール!「日常の一部になるような、なじみのある作品になれたら」2023/03/08

神木隆之介、連続テレビ小説「らんまん」をアピール!「日常の一部になるような、なじみのある作品になれたら」

 NHK総合ほかで4月3日にスタートする連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜午前8:00ほか)の第1 週試写会が行われ、続けて記者会見が開催。主人公・槙野万太郎役を務める神木隆之介、共演の万太郎の子ども時代を演じる森優理斗、万太郎の母・槙野ヒサ役の広末涼子、万太郎の祖母・槙野タキ役の松坂慶子が登壇した。

 「らんまん」は、日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルにした物語。明治維新から激動の大正・昭和そして未曾有の敗戦を迎えた日本が舞台となる。混乱の時代の渦中で、ただひたすら愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた富太郎の人生を基に、「日本独自の植物図鑑を編纂(へんさん)する」という夢に向かって突き進んでいく、1人の植物学者・槙野万太郎(神木)の波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。

 まず、神木は「撮影は昨年の9月から始まり、1週目、2週目は森くんが万太郎を演じてくれているのですが、1週目を見て、いよいよ始まるんだなという思いです。森くんの草花を見ている姿がいとおしくて、その姿を見て、僕が演じる万太郎の草花を見る姿勢や表情、向き合い方を参考にさせていただきました。もうすぐ放送が始まりますが、皆さまの日常の一部になるような、なじみのある作品になれたらいいなと思います」とあいさつ。

 森は「かわいい植物や、優しい人たちや音楽があって、そこに好きなことを一生懸命頑張る万太郎がいます。万太郎も頑張っているので、皆さんに力をあげられると思うので、ぜひ見てください」としっかりとアピール。広末は「1週目を拝見して、家族で号泣しました。1週目から心温まるちび万ちゃん(森)が言ってくれたように、朝から元気をもらえる、『1日頑張ろう!』と思えるような朝ドラになると思います」とその出来栄えに手応えを感じているよう。

 松坂は「私はジーンとしたところもあったんですが、自分の怒る顔を見て、声を上げて笑ってしまいました。ゴッドマザーのような強い女性を演じさせていただけて、新境地のようなこの役に出会えてうれしかったです。万太郎さんが本当に優しくて、いつも私のことも、周囲のことも気遣ってくださって、本当に万太郎さんにぴったりの神木さんだと思います」と語った。

 「最初はめちゃめちゃ緊張してやっていた」という万太郎の役作りについて尋ねられた神木は、「とにかく楽しそうに見えたらいいなと思いながら演じています。実際、現場も楽しくてついふざけてしまうんですが、スタッフさんが心の広い方ばかりなので、一緒に笑って楽しんでくれたりする。その現場での楽しいなという思いを、役にきちんと落とし込めたらいいなと思いながら演じています」とコメント。さらに、「森くんが継いできたものを受け取って、ここからいろいろな人と関わって、いろんな思いを抱いて、自分が感じたこと、体験したことのない気持ちを抱いたり、その中で、槙野万太郎という人間が、みんなからどう愛されて、『万太郎って“こういう人”だったよね』の“こういう”の部分がどんな言葉で表現されるのか、楽しみで仕方ないです」と期待に胸を膨らませる。

 さらに、モデルになった富太郎に関しては、「植物園や資料館に行かせていただいて、(富太郎が)笑っている写真が多かったリ、キノコを持って踊っている写真があって、笑顔の印象が強かったんです。だから(ドラマの)ポスターでもそうですが、“写真を撮っています! ポスターです”という感じじゃなくて、くしゃっとなるぐらい笑うのがいいなと思って、僕の博士の印象を反映してもらったんです」と打ち明ける。加えて、「豪快で、細かいことは気にしないけど、植物や草花のことになると一点集中。周りの人からフォローをされていたという資料を見て、周囲の方に愛されている方だなとも感じましたし、『助けて』と言わなくても、想像ですが、『あれだけ草花が大好きで愛しているから助けないとな、槙野さんだし』と助けられていたのかなと思いました。そういう印象は大事にして役に落とし込めるようにしました。最初はどれくらい博士を意識したらいいんだろうと思いましたが、演じていく中で、富太郎博士と万太郎が少しずつ離れていって、万太郎というキャラクターが自分の中で生きてくるようになりました。“牧野イズム”を感じながら、万太郎という人物をちゃんと演じようと思っています」と役柄への解釈を明かした。

 高知県を舞台とした朝ドラのスタートに、地元は盛り上がりを見せているそうだが、神木は「クランクインは高知県の伊尾木洞からで、その時もごあいさつさせていただいたんですが、めちゃくちゃ歓迎していただいて、県庁でも拍手で温かく迎えていただきました。『僕、まだ1日しか撮影できていないのに、こんなにいいのかなと思うぐらい、歓迎していただきまして。高知は過去の作品でもお世話になった縁のある場所なんです」と語り、「土佐弁も頑張っています。何より一番は、皆さまに喜んでもらえるように、頑張っていきたいという思いです。放送されてからこの作品がどういうふうに広まっていくのか、喜んでいただけるんだろうかと、楽しみにしています」と心境を伝えた。

 高知出身の広末は「高知の人たちは、県民性として愛県心が強い。ある番組で高知ロケをした時に、マネジャーさんから『高知支局からお礼の連絡が来ました』とか『高知での視聴率が34%でした』と聞いて。聞いたことがない数字だなと思って(笑)。それぐらい、『高知の広末が出てるから見ようとか、自分たちの県が取り上げられているから見よう』って、高知県の人は高知に誇りを持っている。なので『らんまん』のことも全面的に応援してくれると思う」と反響に自信を見せた。続けて、「飛行機に乗った時も、誰かれともなく、家族でも親戚でも友達でもないのに『おかえり』と言ってくれる。そろそろ神木さんも言われるんじゃないですかね」と笑うと、「ぜひ言ってほしいですね! 逆にいいんですか!?」と声を弾ませる神木に、広末は「第2の故郷にしていただければ」とほほ笑んだ。

 また、高知ロケでの思い出を聞かれた神木は、まだ撮影では伊尾木洞にしか行かれていないそうで、「伊尾木洞は異世界でした。神聖なる場所という印象で、神様とか下りてくるんじゃないかと、美しすぎていっぱい写真を撮っちゃいました。テレビで見ても衝撃を受けるはず。めちゃくちゃ奇麗で『これはどこ? 海外?』となると思うので、その反応を楽しみにしています。僕ももう一度行きます」とコメント。

 そして、「今後は高知のいろんなロケ地に行かれると思うので、ほかの場所にもいけるのが楽しみです。ちなみにおすすめの場所はありますか?」と広末に質問。広末が「この春は桜が見られるのが楽しみ。高知城の桜は本当に圧巻。それくらい咲き誇っているので。地方での撮影が多いと思いますが、市内のお城も行ってほしいです。天守閣まで行って一望できるので」と提案すると、一足先に訪問したという松坂も「素晴らしくて、天守閣にしばらく滞在しました。本当に気持ちがいい場所でした」と話し、森も高知城へ行ったと言うと、「行けていないのは俺だけじゃないですか! 絶対行きます!」と宣言していた。


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