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伊藤沙莉が2024年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインに!「タイトルを聞いた時に少し笑っちゃいました」2023/02/23

伊藤沙莉が2024年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインに!「タイトルを聞いた時に少し笑っちゃいました」

 NHK総合ほかで来春放送される2024年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」(月~土曜午前8:00ほか)の制作発表会が行われ、ヒロイン・猪爪寅子を伊藤沙莉が演じ、同局の「恋せぬふたり」で第40回向田邦子賞を受賞した吉田恵里香氏が脚本を執筆することが発表され、2人が登壇した。

 “朝ドラ”第110作となる「虎に翼」は、日本初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした物語。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ1人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が解決されていく爽快感を味わえるドラマで、吉田氏が脚本を手掛けるオリジナルストーリーとなっている。

 伊藤は、03年にデビューし、シリアスなドラマやコメディーなどで評価され、20年に第57回ギャラクシー賞テレビ部門個人賞、21年には映画「劇場」、「十二単衣を着た悪魔」、「ホテルローヤル」で第63回ブルーリボン賞助演女優賞などを受賞している。NHKでは、17年の連続テレビ小説「ひよっこ」、22年の「ももさんと7人のパパゲーノ」などに出演。

 伊藤が「虎に翼」で演じるヒロインは、大正3(1914)年五黄の寅年に生まれ、寅子(ともこ)と名付けられ、女学校の卒業を迎えた年にお見合いを勧める母親を振り切って、女性に法律を教える日本で唯一の学校への入学を決意。そこで出会った仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)し、やがて日本初の女性弁護士となっていく。

 オーディションではなく、出演オファーを受けた伊藤は「光栄なことなんですが、すぐには信じがたく『やったー!』というより『本当?』と疑いの気持ちがありました。今は徐々に実感してきています。演じる寅子は、道を切り開いた女性でたくさんの苦労や努力があり、いろんなことと戦ってきた人。そういう強さだけでなく弱さも含め、人間らしく表現できたらいいなと思います。また、私事ですが、29歳になる今年は芸能生活20周年になるので、節目の年にこのようなすてきなお仕事をやらせていただけて本当にうれしく、さらに頑張りたいと思います」と笑顔で喜びをかみ締めつつ、意気込みを語った。

伊藤沙莉が2024年度前期の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインに!「タイトルを聞いた時に少し笑っちゃいました」

 今作が連続テレビ小説初執筆となる吉田氏は「大学生の時から手帳の後ろにかなえたいことを20個、30個ほど書くのが習慣で、最初にいつも『朝ドラを書く』と書いていたので、かなったことがすごくうれしいです。また、この物語にしようと決めた時に、伊藤さんに演じてもらいたいと思っていたので、とてもうれしく思っています。モデルの三淵さんは、女性という観点だけでなく、弱き者や息苦しさを感じている人に手を差し伸べてきた方で、こういうすてきな人を描けることは幸せだと感じながら準備をしています」 と大学時代からの念願がかなったことを明かした。

 そして、近年の朝ドラではあまり見られない「虎に翼」という斬新なタイトルの感想を聞かれ、伊藤は「朝ドラはひらがなやカタカナのイメージがあったので、聞いた時は思わず少し笑いました。でも、作品そのものを表している強さや凛(りん)とした感じが、めちゃくちゃいいなと。自分がやらせていただくのも相まって、しっくり来た感じがあります」と納得の様子。一方、吉田氏は「『虎に翼』は中国の法家『韓非子』に出てくる言葉で、強い上にさらに強さが加わるというあまりポジティブとはいえない意味です。本作は女性が勉強をすることをポジティブにとられていなかった時代の話。今も昔も女性が力を持って物事を行うと、ネガティブな反応されてしまうことがあるけれども、そんなことを気にせず、いっぱい翼を持って行こうぜという気持ちも込められています。いい意味で朝ドラっぽくないので、私もすごく気に入っています」とタイトルに込めた意味を伝えた。

 今回が朝ドラ出演2度目となる伊藤は、連続テレビ小説「ひよっこ」を振り返り、「街に出た時にさまざまな年齢層の方に『(演じていた役名の)米子、元気?』と声を掛けられて、すごく影響力があると感じました。皆さんの身近な位置にいて、親近感を持ってもらえて、生活の一部になる作品だとあらためて思いました。有村(架純)さんは、いつも穏やかで優しくて凛とされた方で、本当にヒロインそのものでした。有村さんのようにみんなが支えたい、ついていきたいと思えるヒロインができたらいいなと。間近で勉強させていただいたので、そういうところはまねしていきたいです」と当時の影響力などを振り返った。

 さらに、兄であるお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介や家族の反応を聞かれ、伊藤は「家族の第一リアクションがどうしても見たくて、暗黙のルールみたいのを少し破り、家族には『内緒よ』と言って報告しましたが、兄だけ除外しました。兄はニュースで今頃知ったと思うのですが、まだ反応は来ていません。これからどんな反応をするんだろうと私も楽しみです」と兄には報告しなかったとのことで、「家族は総立ちで拍手してくれました。感情が忙しい家族なので『うわー、やった!』と喜んでいたと思ったら、『でも浮かれちゃだめ』と言われて(笑)。母は『いろんなことを言われるかもしれないけど、気にせずにとにかくやるべきことをやりなさい。楽しくできたらそれが一番。いつもとやることは変わらないんだから、とにかく頑張って楽しみなさい』と言ってくれました」とエールを送られたそう。

 また、SNSで朝ドラが話題になることについて意識するかとの問いに対し、吉田氏は「エンターテインメントを見る上で、SNSは切っても切れないと思います。世の中に作品を出した以上、それは視聴者の方のものなので、ポジティブでもネガティブでも、そう受け取られたんだなと。特定の個人を攻撃するのはいかがなものかなとは思いますが、視聴者の方も呼吸をする感じでつぶやいているでしょうし、お互い距離を程よく取っていくのがいいんじゃないかと思います。私はどんな感想でも見ていただけるのはうれしいです」とSNSに対する思いを率直に述べた。吉田のコメントをうなづきながら聞いていた伊藤は「私はめちゃくちゃエゴサーチするタイプなんですけど、覚悟の上といいますか。批判があっても、吉田さんがおっしゃっていたように見てくれている証拠で、感想が生まれることはむしろいいことだと思います。楽しんでいただけたらベストですが、書く時間や手間、費やすということをしてくれている時点でありがたいですよね」と同意を求めると、吉田が「無反応よりいいですよね」と言い、2人で目を合わせてうなずき合う場面も。

 演じる寅子に関して、伊藤は「最初のいただいた資料や概要に天真らんまんとあったので、元気な明るさも欲しいですが、題材もそうですが、楽しく明るいばかりではなく、いろんなことが人生に起きます。そこがドラマにもなるし、そういうところを繊細に人間味のある人間をちゃんと描きたいです。お芝居に関しても、自分に対してもうそがないように務めたいです」と撮影に向けての決意をあらためて口にした。

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