岸谷五朗、高杉真宙、井浦新、吉田羊らが2024年大河ドラマ「光る君へ」に出演決定2023/02/21
吉高由里子が主演を務め、2024年に放送されるNHK大河ドラマ第63作「光る君へ」(日時未定)に、岸谷五朗、国仲涼子、高杉真宙、段田安則、三石琴乃、井浦新、玉置玲央、吉田羊、板谷由夏、ファーストサマーウイカ、ユースケ・サンタマリアが出演することが発表された。
「光る君へ」は、貴族文化が花開いた平安時代を舞台に、世界最古の女性文学と言われる「源氏物語」を生み出した紫式部(吉高)の人生を描くもの。脚本は、同局の大河ドラマ「功名が辻」や連続テレビ小説「ふたりっ子」、「セカンドバージン」など、数多くのヒット作を手掛けてきた大石静氏が担当する。
紫式部(まひろ)の父で、和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける藤原為時役を岸谷、紫式部の母で、不器用な夫を支え、豊かとはいえない暮らしの中でも、幼いまひろや弟の太郎を愛情深く育てる優しい女性・ちやは役を国仲。紫式部の弟で、勉学が苦手で文学の才がある姉としょっちゅう比較されている藤原惟規(幼名・太郎)役を高杉が担当する。
岸谷は「大河ドラマの素晴らしき魅力の一つは、脚本家とスタッフの皆さんが、史実に基づき、とんでもないエンターテイメントを、独自の個性と主張で創造していくことです。主人公の目線、思いによって歴史上のヒーローは時には悪に、ヒールはとんでもないダークヒーローにも…。物語の中で、登場人物は自由に浮遊し渦巻き、感動を創り出します。大石静さんによって生み出されるキャラクターは、本当にキュートでかわいらしく、そして切なく残酷でもあり、喜怒哀楽がかき乱される魅力的な人物たちです。これからスタッフの皆さんと脚本をじっくりと吟味し、具現化していくのが楽しみであります!」と大河ドラマならではの魅力を語る。
国仲は「大河ドラマは初出演となります。歴史ある大河ドラマに一度は出演してみたいと強く願っていました。大河ドラマといえば日本を代表する歴史ある長編ドラマであり、名だたる脚本家の方々、豪華キャスト、豪華なセット、衣装は、大河ドラマならではと思っています。紫式部の母親役のお話をいただき、二つ返事で引き受けさせてもらいました。特別な役作りはせず、現場での母親としての顔をしっかり出すことができればと思っています」と意欲を燃やす。
高杉は「惟規は姉の紫式部や父の為時と違い、勉学への関心は全くありません。口がうまく、ひらひらとその場をしのぎながら生きていくんだな、という印象です。少し残念な印象のある惟規が、どのような生き方で過ごしていくのか、僕自身も楽しみです」と期待。
また、藤原氏の中でも名門中の名門で、権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策し、いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようと作戦を練る藤原道長(柄本佑)の父・藤原兼家役を段田。出世街道を突き進む夫を支えつつ、とりわけ三兄弟の行く末を思い、見守っている道長の母で兼家の嫡妻・時姫役を三石。才色ともに優れており、上品さと明るさをも兼ね備えた、申し分のない跡継ぎである道長の長兄で兼家の嫡男・藤原道隆役を井浦が務める。
段田は「一度、お公家さんを演じてみたいと思っていました。今回は公卿の右大臣になった兼家、どんなふうに描かれるのか楽しみです。子どもの頃、御所に遊びに行ったり、通ったりしました。兼家の千年後ですが。今回、京都の言葉ではないのが残念ですが、魅力のある兼家になるよう励みます」と意気込みを語る。
「大河ドラマは初出演です。オファーをいただいた時は歓喜しました。和装が大好きなのでずっと時代劇に憧れていました。本当にうれしいです」と出演を喜ぶ三石は、「夫の藤原兼家の家柄は裕福、そして多くの子宝にも恵まれた時姫。優雅に生活できるなんてうらやましいなぁと思いましたが、一夫多妻制の平安時代! 夫は、癖強めのプレイボーイ、加えて自分の立身出世のためには、わが子をも利用する超野心家。当時の女性としては勝ち組に思われる時姫ですが、心中は穏やかではなかったはず。野心家の夫を立てつつ、子どもたちを愛する母で臨みたいと思います」と役作りについて触れている。
井浦は、演じる藤原道隆について「関白そして内大臣まで務め、娘の定子を一条天皇に入内させて権力の絶頂を極めると同時に、文化芸術を好み、天性の酒豪で、最後は飲み過ぎがたたり急逝したといわれています。冗談ばかり言って気さくな三枚目的な側面と、道長もかなわない威厳や威光を放つカリスマ性だったと『枕草子』に書かれています。型にはまらず豪快に繊細に意気揚々と、個性的な道隆を演じてみたいと思います」と説明し、演技プランを明かす。そして、「(大河ドラマでは)前回(「平清盛」)も今回も平安時代に呼ばれました。前回身につけた所作は、日常でも生かされる場面があります。今回もしっかり身につけて突き詰めたいです。そして平安世界のセットが素晴らしかったので、また今回もセットのすさまじさを堪能したいと思います」と語っている。
さらに、紫式部との間には因縁がある道長の次兄・藤原道兼役は玉置。円融天皇に入内し、父の望み通り皇子をもうけ、その懐仁親王(後の一条天皇)を溺愛し、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく道長の姉・藤原詮子役は吉田。道隆の嫡妻で、道隆の後を継ぐ息子、そして天皇への入内が見込まれる娘の定子の教育に力を入れる道隆の妻・高階貴子役は板谷。一条天皇に入内した定子のもとに女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす歌人・清原元輔の娘の清少納言役にファーストサマーウイカ。天皇や貴族の生活はもちろん、政局にも大きな影響を及ぼす陰陽師・安倍晴明役にユースケ・サンタマリア。
玉置は「1000年以上前の実在の人物を演じる機会はなかなかないので、今から楽しみで仕方ありません。ですが、私自身この時代の知識に乏しく、例えば藤原道兼の人物像や偉業、逸話の類いをスラスラと語れるかと問われると、恥ずかしながら私はまだ語れません。俳優として、これから役に肉をつけ血を通わせ『歴史に確かに存在した藤原道兼』を視聴者の皆さまにお届けできるよう、精いっぱい取り組む所存です」と力を込める。
吉田は「道長の次姉・詮子は、弟思いで情が深く、相手の長所や能力を見抜き、伸ばせる人。情勢を読む力にも優れ、さしずめ、平安時代の『できる女』という印象です。道長にとっては頼るべき存在というところに、今作では純真さが加えられ、中でも女が政(まつりごと)の道具として扱われることへの彼女の反発や心痛の描写は、高貴な家柄に生まれついたゆえの葛藤もさることながら、彼女がいたって普通の感覚を持った女性だったのかもと、想像が膨 らみました」と役柄を解釈し、「同時に視聴者の皆さまには、遠い平安時代ながら、現代を生きる私たちと何ら変わりない人々の物語として、身近に感じてもいただけるのではないでしょうか。もとより、そう感じていただけるように私自身、等身大で演じられたらと思っています」と気を引き締める。約1000年前の華やかな京都を舞台に演じる楽しみに関しては、「日本独自の貴族文化である国風文化が発展した時代ということで、この時代にしか見られないお衣装や、仮名文字が生まれる様子、またお香の役割やお風呂など貴族のリアルな衛生事情も面白そうです。例えばこの時代の『風呂』は今でいうサウナですが、そこで使われていた敷物や着物が、風呂敷や浴衣の語源であるといった、現代につながるお話も楽しみです」と心を躍らせている。
板谷は「高階貴子氏は才女であったと聞きました。道隆を支えながら、子どもたちにもきっと厳しく愛情深く接していたのでは?と、想像しています。これから、大石さんの脚本を楽しみに待ちながら、貴子さんのことを感じ、近くに引き寄せていきたいと考えていますが、実在した人物を演じるのは初めてのこと。身が引き締まる思いです」と役柄に思いをはせる。
大河ドラマ初出演となるウイカは「大河ドラマは、やはり『男たちの戦』という印象が強く、史実に基づいた生死に関わるつらいシーンも多いイメージです。ですが、今作では宮中の女社会や、和歌や逢瀬などのラブストーリー、みやびで華やかなシーンもみられるのでは?と、非常にワクワクしています」と胸を高鳴らせ、「清少納言は、聡明で勝気、あけすけだけどウィットに富んだ辛口ブロガーの第一人者、という印象です。日常のあるあるネタや女の愚痴を面白おかしく描く一方で、繊細で愛情深い一面もあり、とても1000年も前の人とは思えないほど、親近感の湧く、人間味のある魅力的な女性だなと感じています。紫式部との関係性、定子への敬慕の念や私生活など、謎多き部分もどう描かれるのか今から楽しみです。プレッシャーに負けず精いっぱい頑張ります!」と張り切っている。
ユースケは「『麒麟がくる』で朝倉義景というとても癖の強い人物を演じさせていただきましたが、今回さらに前回を超える癖の強さを発揮しなければいけない気がして、身が引き締まる思いです。大河ドラマでスーパー陰陽師…どうなるんでしょうか? 皆さんも楽しみにしていただけるとうれしいです」と呼び掛けている。
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