草刈正雄が大胆なアクションを披露!「探偵ロマンス」で名探偵役に「大暴れさせてもらっています」2023/01/19
NHK総合で1月21日にスタートする土曜ドラマ「探偵ロマンス」(土曜午後10:00=NHK大阪放送局制作)で、白井三郎役を務める草刈正雄が、初めてづくしという撮影についてや共演者との交流を語った。
濱田岳が主演を務める「探偵ロマンス」は、新進気鋭の脚本家・坪田文氏が書き下ろすオリジナル作品。1923年に作家デビューを果たした平井太郎(後の江戸川乱歩/濱田)を主人公に、作家デビュー100年という節目に“知られざる江戸川乱歩誕生秘話”を描き出すもの。ロマンスあり、笑いあり、涙あり、魂の叫びあり、アクションありの、今を生きる人々の心に響く珠玉のエンターテイメント活劇として、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」制作チームが届ける。
草刈が演じる三郎は、白いスーツに身を包み、数々の難事件を解決してきた名探偵。世間にその名を知られているが、3年前引退を表明し、姿を消している。太郎と出会い、深い因縁のある“怪盗”との大いなる対決へと向かっていく。
「探偵役は、まだ若くてどんどん動ける時に1度か2度やったことがあるはず」という草刈だが、「でもジジイになってからやるなんて、なかなか珍しいですよね」と笑いつつ、「役者人生50年ほどになりますが、『探偵ロマンス』では初めてやることばかり。ワイヤーアクションに着流しの衣装、べらんめえ口調も初めてです。初めてづくしですね(笑)。特にべらんめえ口調のセリフをしゃべるのは、僕の中で楽しみの一つでした」と新たな挑戦に面白みを感じている様子。
演じた三郎については、「実在のモデルがいると伺ってお写真を見せていただいたんですけれど、とてもダンディーな方でした。でも、着流しでべらんめえ口調なのにダンディーというのは、ちょっとどうかなっていうのもありましてね。少しチャーミング寄りに演じさせていただいています」と役作りを明かす。
続けて、「アクションがふんだんにある作品ですから、最初の頃は動きについていくのが大変でした」と苦労したことを伝えるが、「今はだんだん楽しくなってきて、もう年なのにこんなに暴れていいのか!?というくらい、大暴れさせてもらっています。若いスタントの方のお力も借りながらですけどね。僕は白井三郎と真逆の性格なんですよ。三郎みたいに大胆で男っぽい男じゃないので、演じるのが楽しいといえば楽しいですね。怖がりなものですから初めてのワイヤーアクションにビクビクしていましたけど、モニターで見せていただくととっても面白く撮れていました。僕だけではなく出演者がほとんどつられていますよ。『尾上菊之助さんまでつり上げていいのかな?』と心配になりました(笑)」と、共演者と共に奮闘しながらアクションシーンの撮影に臨んでいる。
さらに、「走るシーンの撮影では『足が速い』と言われましたが、俳優っていうのはなぜか『スタート!』の声がかかると頑張っちゃうんですよ。その効果でスピードが上がったんじゃないですかね(笑)。僕に限らず、俳優って皆さんそうだと思いますよ。どんなに疲れていても何していても、カメラが回るとシャキッ!とするものです」と語った。
また、主演を務める濱田岳との共演が「本当によかった」という草刈。「本当にやりやすくてありがたいですね。僕はセリフを覚えるのに苦心していてご迷惑もかけているんですが、それを受け入れて楽しい現場にしてもらっています。普段、ロケ先ではほとんどホテルに閉じこもっている僕も、今回ばかりは岳ちゃんとプロデューサーと飲みにいきました。僕のおしゃべりを2人が聞いてくれていた記憶はあるけれど、後半はもう全く記憶がありません(笑)」と撮影以外でもいい時間を過ごしたことを打ち明ける。
加えて、明るいスタッフがそろった撮影現場だったそうで、「ちょっと珍しいほどです(笑)。やっぱりみんなこのドラマを楽しんでいるんですよね。これは面白くなるぞ!という予感がするドラマの現場は、やはり活気があるものです。脚本はなかなか難しい内容。演出に僕らも質問をして、それに対して的確な説明をしてくれるというやりとりをしながら、撮影はうまい具合に進んでいたと思います」と現場の様子を報告した。
そして、視聴者に向け、「本当に今まで見たこともないようなドラマだと思います。そこに驚きながら見てください。手前みそですが岳ちゃんと僕とのコンビの軽妙なところだとか、テレビドラマでは少なくなったワイヤーアクションやガンアクションなど、見どころがたくさんです。アクション監督のセンスがとてもいいので、珍しいアクションが見られると思いますよ! チャーミングなアクションシーンになっているはずです。いろんな怪しい人たちも出てきますし、なんといっても怪盗が出てきますからね。ワクワクドキドキしてもらえたら! 大正時代の衣装をまとって大立ち回りしていますので、そのあたりもどうぞお楽しみに。脚本に込められたいろんなメッセージを感じ取っていただけたらいいですね」と見どころが大いに詰まった作品であることをアピールしている。
舞台は20世紀初頭、帝都。後に江戸川乱歩となる太郎は、シャーロック・ホームズや怪盗ルパンなどを生み出したドイル、ルブラン、ポーといった海外の推理小説家に憧れながらも、まだ何者でもなく、安い賃金の仕事を転々としながら、友人の初之助と、その日の飯にありつくのがやっとの貧乏生活を送っていた。新聞社などに原稿を持ち込んでも全く相手にされない太郎の小説に、いつも感想を送ってくれる文通相手の隆子からの手紙が、唯一の心の救いだった。
そんな太郎が、初老の名探偵・三郎と出会い、ピンチにめっぽう強い三郎のユーモアとペーソスあふれる人柄に魅了される。一方、三郎は、純粋な太郎から飛び出す突飛な発想を面白がり、あふれ出る熱情や叫びに心動かされ、2人はバディを組み、探偵稼業へと乗り出していく。
謎の犯行予告状に始まり、太郎は、上海帰りの魅惑の貿易商・住良木や、秘密倶楽部の妖艶(ようえん)な主人・蓬蘭美摩子(松本)、三郎の行方を追いかけ、太郎を見下す新聞記者の潤二、三郎とは犬猿の仲の鬼警部・狭間勇(大友康平)、寡黙なバーのマスター伝兵衛(岸部一徳)など、癖の強い人々と出会う。そして、大いに翻弄(ほんろう)された挙げ句、難事件に巻き込まれていく。
やがて、太郎は覚醒し、明智小五郎や怪人二十面相など、乱歩作品おなじみのキャラクターが躍動する物語を生み出す。
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