“日本最大級のお笑いフェス”「LIVE STAND 22-23」閉幕! ラストは初開催の地・福岡。博多大吉「本当にホッとしています」2023/01/18
吉本興業が主催するお笑いフェスティバル「LIVE STAND 22-23 FUKUOKA」が1月14・15日に、マリンメッセ福岡(福岡市博多区)で開催された。「LIVE STAND」は2007年から4年間実施されていた興業で、12年ぶりの復活開催ということで話題に。福岡は初開催ながらも、11月にチケット発売を開始するやいなや売り切れた。2日間で延べ1万8000人の観客数を記録し、22年8月の東京、9月の大阪公演と昨年から続いた大型お笑いフェスは、最後まで大盛況で駆け抜けた。
公演はネタステージと企画ステージの6ブロックで構成。出演した芸人は、歴代の「M-1グランプリ」、「THE MANZAI」、「キングオブコント」の王者をはじめ、実力派のベテランコンビから今売り出し中の若手まで延べ52組129人にも及んだ。
博多華丸・大吉の漫才を皮切りにイベントはスタート。おのおの渾身(こんしん)のネタを披露し、次々に会場を沸かせていく。福岡よしもとからは、ネタバトルの末に出演権を獲得した、芸歴3年目のとらんじっとがステージへ。8000人を超える大観衆の前で堂々と漫才を披露し、会場は笑いに包まれた。
一方の企画コーナーはゲーム、歌、大喜利などのブロックがあり、芸人たちの即興性が楽しめる趣向に。両日共に総プログラム7時間もの長丁場ながら、時が経つことを感じさせない内容の充実ぶりだった。
1日目の企画コーナー「博多大吉リクエストアワー」は、博多大吉が“今”見たい・魅せたい超豪華“癒着”芸人を集めた企画。藤井隆や島田珠代、ロバート・秋山竜次ら、さらに見届け人として大吉と公私ともに交流の深いナインティナイン・岡村隆史も駆けつけた。ネタあり音楽ありというこの日限りのスペシャルステージに会場は、コンサートさながらの盛り上がり。海援隊の「こらえちゃっときない」を大熱唱した博多華丸。終演後の会見では「マリンメッセという大きな会場で歌えたのが本当に気持ちよかった。大吉先生ありがとうございます」と語っていた。
2日目に行われた、もう中学生考案の企画「もう中学生だらけのもう中学生“動物”大会」には、華丸ら人気芸人たちが出演。“もう中ワールド”さく裂の企画は、芸人たちを混乱の渦に陥れた。
コーナー終了後、出演したもう中学生、ニッポンの社長、オズワルドが囲み会見に応じた。ニッポンの社長の辻は「メンタル鍛えられました」とポツリ。オズワルド・伊藤俊介は「ほんっとに、たまにでいいなと思いました」とお疲れ気味(?)。企画者のもう中学生は「夢のような空間でした。“幸せ成分”をいただきすぎました。明日からつらいことがあるんだろうな」と、会見でも独特の世界観で振り返った。
終演後、ライブスタンジャー(「LIVE STAND 22-23」のために任命された、吉本芸人を代表する6組12名のお笑い“戦士”たちのこと)としてイベントを盛り上げた博多華丸・大吉、中川家、タカアンドトシ、千鳥、かまいたちが囲み取材に応じた(海原やすよ ともこは休演のため欠席)。
3都市での公演が閉幕し、“ライブスタンジャー”としての役目も終わった10人。華丸いわく“吉本殿の12人”たちは、ホッとした様子。かまいたち・濱家隆一は「馬車馬のように働きました」と振り返り、千鳥・ノブは「定期的にやりたいなと思っています」と意欲を見せた。中川家・礼二は「ノブやともこ姉ちゃん(海原ともこ)がけがをしてしまったので、次やるならおはらいをして万全な状態でやってみたい」と言って、記者を笑わせた。
今回の出演者の中では最年長であり、地元出身者でもある博多華丸・大吉の2人。大吉は「われわれは本当にホッとしています。東京、大阪はある程度成功すると思っていたが、福岡は初めてだったので。こんなに大盛況で…ありがとうございました」と安堵の表情。
今公演でどの芸人も口をそろえて語ったのが、主に博多華丸・大吉の2人が監修したというケータリングだ。屋台も出店したそうで、いい語らいの場になっていたよう。中川家・剛は「屋台でご飯食べようと思ったけど、2世代下の若手がいたので入れなかった」と残念がるも「福岡は“裏”の方も充実していて、みんなキャッキャしていて楽しそうでよかった」と明かした。タカアンドトシ・タカも「到着してすぐライスとおかずクラブが屋台に走っていましたから。福岡だけでもいいから続いてほしいですね」とケータリングの充実ぶりを伝えた。
大団円に終わった「LIVE STAND 22-23 FUKUOKA」は、オンライン配信も行っており見逃し配信も実施中。1月23日午後11:59まで視聴可能(オンラインチケット販売は同日正午まで)。会場に足を運べなかった人はこちらで楽しめる。
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