「ブラッシュアップライフ」安藤サクラ、夏帆、木南晴夏がカラオケボックスで撮影前に交流会!?「ひたすらしゃべりました」2023/01/11
日本テレビ系の連続ドラマ「ブラッシュアップライフ」（日曜午後10：30）の制作発表会見が行われ、主演の安藤サクラ、共演の夏帆、木南晴夏が登壇した。
「ブラッシュアップライフ」は、バカリズムが壮大なスケールを持て余し、不思議な日常を描く、タイムリープヒューマンコメディー。地元の市役所で働く実家住まいの33歳独身・近藤麻美（安藤）は、ある日突然、人生をゼロからやり直すことになる。なぜか2周目の人生を始めることになる麻美。平凡な人生をもう1度やり直す、平凡な女性の物語が展開される。夏帆と木南は、麻美の小・中学校からの同級生で、親友の門倉夏希と米川美穂をそれぞれ演じる。
作品について、安藤は「このドラマは、“地元系タイムリープヒューマンコメディー”という聞いたことのないキャッチコピーなんですが、それが本当にフィットする作品です。地元にいるような感覚で、なじみのある景色を見ながらも、感じたことのない新感覚なドラマ。お茶の間の皆さんに、新しい気持ちと懐かしい気持ちで皆さんに楽しんでいただけるじゃないかなと思います」と紹介。
続いて、夏帆は「バカリズムさん脚本の作品に参加させていただくのは、3度目ぐらいなんですが、ご褒美仕事だと思っていて、現場がとにかく楽しいんです。今回も本当にこの3人のやりとりのシーンがすごく楽しい。その現場の雰囲気がちゃんとドラマにも出ていて、この会話『ずっと見ていられるな』と思いながら見ていました（笑）」と完成した第1話を一視聴者としても楽しんだ様子。
木南も「タイムリープコメディーって聞くと、『大スペクタクルな、とんでもない物語』みたいな感じがするんですけど、『地元系』ってついてるから、タイムリープする以外は地味な日常。衣装合わせの時に『ボツ個性』と言われて（笑）。出ている人たちの個性がないのがすごく新しい。普通ドラマでは（演じるキャラクターの）個性を探さなきゃいけなかったりするので、個性がなくていいんだというのが、結構驚きで。そんな人たちがタイムリープしちゃうという不思議な面白いドラマだなと思いました」と意外なエピソードを披露。
すると安藤が「『ボツ個性』をテーマにいろんなことを決めていくと、それぞれの本当の個性というものがすごく際立って純粋なものが出てきているんだなって、今、話を聞いていて思いました。それがリアルにつながって、コメディーとして描かれていても、見慣れた景色の中になじんでくると、切ない気持ちもつつかれたりして。そんなところも新感覚だと思います。ノスタルジーという謎の切ない感覚をすごく感じられると思います」と作品の魅力を語った。
ドラマの中では、あーちん（麻美）、なっち（夏希）、みーぽん（美穂）と呼び合う仲良し3人組を演じるが、会見中も終始自然体で、とても和やか。そんな3人の普段の雰囲気を聞かれた安藤は「こんな感じです（笑）」とにっこり。さらに、どんな会話をしているのか尋ねられると、「だいたい夏帆ちゃんが私たちにおすすめの何かを聞いて、それを買おうか悩むというのが続いていますね」と告白。夏帆は、撮影現場で着るための防寒着が欲しいそうで、安藤と木南は自分たちが使っているものをそれぞれプレゼンしているが、まだ買うには至っていないことを明かした。
また、3人は、撮影が始まる前の顔合わせの日、台本の読み合わせが終わった後に交流会を開いたそうで「最初、お茶しようと聞いていたんですけど、場所がカラオケ（ルーム）で。でも歌うわけでもなく、ひたすらお茶を飲みながらしゃべりました（笑）」と夏帆が状況を説明すると、木南が「お茶って言っていたのに、めっちゃ食べたよね（笑）」と振り返り、「あっ、食べた。ラーメンとか食べた（笑）」と夏帆も思い出トークを。安藤は「ドラマの中にも、3人がカラオケボックスに行くシーンがあるので、あの交流会があってよかったですね」と、思わぬところで役作りにつながったことをアピールした。
木南が「3人での会話劇のシーンがすごく長いんですね。セリフを覚えるのが大変だねって話になって、撮影前にリモートで練習しようとなり、それぞれの自宅からテレビ電話でセリフ合わせをしたりもしました」と告白。3人で「やってよかった」と笑顔で頷き合う一幕も。安藤は撮影後に、そのおかげで撮影がスムーズに進んだと、監督から褒められたことを打ち明けた。
さらに、年始に行われた会見ということで、「今年の抱負を込めた漢字1文字」を披露した3人。「生」という字を書いた安藤は「『生きる』という意味で。こうやって書くとちょっとお正月に重かったんで（笑）、（顔文字で）ニコニコと「BUL」（「ブラッシュアップライフ」の英字の頭文字）を書きました。この作品ももう一度人生をやり直すドラマですし、今年も自分の生活を大切に生きていこうという気持ちと、生命力を強く持っていたいなと。生き物としての自分を大切にしていたいなとか、そんないろんな意味が詰まっています」と解説。
夏帆は「私は『伸』という字を書いたんですけど、仕事でもプライベートでもいろんなスキルを伸ばしていきたい、ブラッシュアップしていきたいなと。あとは…近年ずっとショートヘアなので、髪を伸ばしたいなって（笑）。これも毎年言ってるんですけど、いつもそこまでたどり着けずに切っちゃったりするので、今年こそは肩まで到達したいです」とかわいらしい目標も披露。
「強」という字を書いた木南は、「単純にもう、心も体も強く生きていきたいという思い。あと、撮影が始まる前『ブラッシュアップライフ』のキャストとスタッフでおはらいをした時に、強運のお守りをいただいて。強運をつけていきたいなという思いもあり、この字にしました」と理由を述べた。あらためて出そろった三つの漢字を見た安藤は「どれもこのドラマにぴったりな気がしました。すごいぴったり!!」と笑顔を見せた。
質疑応答では、作品の内容にちなんで、戻りたい過去について質問が。安藤は「今がいいかな…」と答えつつも、「どこかに戻って、その時間を体験できるのであるとするならば、生まれた瞬間の自分になってみたいですね。その時に家族がどんな顔をしていたのかというのを、今の感覚で感じてみたら、すごくうれしそうな顔をしていても感動するし、両親の顔が変わってなくても心を揺さぶられるし、その時間ぐらいかな」としみじみ。
夏帆は「サクラさんのそんなすてきなお話の後に、何を言えばいいのか…確かに私も今がいいな。仕事を始めた頃に戻ってやり直したいことはいっぱいあるんですが、キリがないので、今がいいなって思います。あえて挙げるなら、物心がつく前に戻ってみたいですね。親から自分の子どもの頃の話を聞いても、そんなことやっていたの？ってなるじゃないですか。変わった子だったみたいで、話を聞いていても全然自分の中で一致しないので、当時の自分に戻ってみたいですね」とコメント。
木南は「時間旅行のように、体験してみたいことは、中学2年の頃に戻ってみたいですね。めちゃくちゃ楽しかった記憶があって。毎日おなかがちぎれるぐらい笑っていた。笑って立てなくて腰砕けるぐらいの毎日を過ごしていた記憶があるんです。その頃は、将来への不安もないし、勉強もそんなにしていなかったので、何も人生の不安を考えずに、ただその瞬間を楽しんでいた記憶があるので、またそれを体験したいですね」と懐かしそうに振り返った。
最後に3人を代表して、安藤が「私たちキャスト、スタッフの方々もみんな、それぞれが自分の役割の120％を出しながら、しがらみ優先ではなく、とにかく面白いものを作ろうという気持ち優先で、そして私たち自身が楽しみながら作っているドラマです。そんな人たちが作っているものが電波に乗ってお茶の間に届く。それはとっても平和なことなんじゃないかなと思います。それが私は楽しみです。たくさんの方に楽しんでいただけたらうれしいので、見てください」と視聴者に向けてメッセージを送り、記者に対しては、「自然に笑っている写真を使ってくださいね」とリクエスト。ドラマの雰囲気そのままに、終始和やかな会見は終了した。
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