葵わかな、伊藤沙莉、薬師丸ひろ子が「キッチン革命」で「日本の食卓」を変えた女性を熱演!2022/12/25
テレビ朝日系では2023年3月25・26日に、2夜連続スペシャルドラマ「キッチン革命」(時間未定)を放送。“食の革命”で日本を変えた2人の女性の物語を葵わかな、伊藤沙莉、薬師丸ひろ子ら豪華実力派女優陣が熱演する。
今作でスポットを当てるのは、戦前から戦後にかけて激動の時代に料理と台所――“食に関わる革命”を起こして日本を変えた2人の女性。第1夜では、レシピという発想がなかった時代に、料理を数字化しようとさまざまな困難に立ち向かい、未来を切り開いていく女性医師をモデルに描く。
戦前、一般家庭では妻であり、母である女性がその日ある食材を使い“目分量”で“知っている料理”をこしらえてきた。豊かな食材を使用した美しい料理を食べられるのは一部の上流階級だけ。ほとんどの家庭では「空腹が満たされればいい」という発想になりがちで、栄養が偏り、病気を招いてしまうことも。どの家庭でも“栄養バランスのよい、おいしい食事”を作ることができたら病気になる人も少なくなるはず。そのために、料理を科学の視点から分析しようと考えたのが、内科医でもある香美綾子(葵)。彼女は、今では誰もが当たり前のように使っている計量カップ、計量スプーンを生み出し、現代で言うレシピ、“料理カード”を作り上げていく。
綾子を演じる葵は「私が演じる綾子は、明治から大正、昭和と劇的に変化を遂げる時代の中、女性に厳しい医学の世界でやりたいことに向かって真っすぐ走ったピュアな女性。彼女はいくつになっても好奇心を忘れず、愛情深い。その好奇心と愛情深さが、綾子の軸になっているのだと思います。綾子が皆さんの背中を押すようなキャラクターになったらいいなと思いながら演じています」と役柄に向き合っていることを告白。
さらに「ある人物に『誰を病気にしたくないの?』と聞かれるシーンがあるのですが、彼女は『みんなです。あなたやここで働いている人たち、あなたの家族も…』と答えるんです。身内や友達だけでなく、全く知らない人に対しても平等に愛情を持って優しい気持ちで接することができる…。綾子の人柄がよく出ているなと思って、私はこのセリフがとても気に入っています。また、私と綾子の共通点は、料理や食べることが好きなところですね。綾子は母や叔母が料理する姿を見ていて、『面白い! 自分もやってみたいな』と思うんですよね。そんなふうに、料理に対して興味があるところは似てるかなと思います」と演じるキャラクターとの共通点を明かした。
そして第2夜で描かれる、もう1人の“革命家”は、日本初の女性建築家をモデルとした浜崎マホ(伊藤)。戦後復興の荒波の中、彼女が改革したのは“台所”。台所は長い間、暗くて寒い北側に追いやられ、使い勝手の悪い設備を使い、女性たちが1日中働く場所だった。そんな台所を家族が集う家の中心へと移動させ、光り輝くステンレスの流し台を備えた明るいダイニングキッチンにしようと、過去に前例のない一大プロジェクトを率いたのが彼女だ。ダイニングキッチンは、戦後の日本住宅を一変させた“発明”ともいわれている。
第2夜の主人公・マホを演じる伊藤は「『キッチン革命』は今、“当たり前に存在するもの”の初めの一歩を踏み出した女性たちを描いた物語です。革命を起こした彼女たちのおかげで“今”があることを表現できたらいいなと思いながら、演じています。マホは、本当に格好いい女性! ただ単純に“強い”のではなく、やり遂げたいこと、切り開きたい道がある人って、こんなに強くて凛々しくて格好いいんだなと感じています。そんなマホをきちんと表現すべく、憧れと敬意を持って演じさせていただきました」とリスペクトを抱きながら撮影に挑んでいると打ち明けた。
続けて「演じていて気持ちがよかったのは、“ダイニングキッチン”という名前が生まれた瞬間のシーン。目の前がパーッと開かれたような感覚になりました。何かが生まれる瞬間って、とても気持ちいいですよね! 演じることができてうれしかったです。マホとの共通点は、“とにかく一度、挑戦してみること”かな…。マホには“ひとまずやってみよう”という考えがあるように思います。私はマホほど果敢なタイプではないのですが、1回チャレンジしてみないと分からないなと思っているところは、“遠からず”なのかなと思っています(笑)。第1夜も第2夜も格好いい女性たちが登場し、道が切り開かれる瞬間が描かれます。すてきな奇跡をたくさんお届けできる作品ですので、ぜひご覧ください」とアピールしている。
さらに、壮年期の綾子に扮(ふん)するのが薬師丸。綾子とマホの運命が交錯するシーンを演じる、2人のヒロインをつなぐ存在だ。薬師丸は「脚本を読んで、今とはだいぶ違う時代背景の中、未来を切り開いていく若い女性たちの姿にとても感銘を受けました。葵わかなさんと私が演じる綾子は、時代の先駆者。数々の苦悩や困難がある中、目標と夢を持って突き進んで道を切り開いた人で、意思を強く持って生きる女性だと思います」と役柄を紹介。
そして「伊藤沙莉さん演じるマホは、非常に進歩的な女性。当時は受け入れられにくいところもあったかと思いますが、彼女もまた、夢と目標に真っすぐに向かったパイオニア(先駆者)だ思います。私が気に入っているシーンは、綾子とマホが初めて運命の出会いを果たすところ。マホの優しさ、温かさが真っすぐに伝わってきて、とても心温まるシーンになったと思っています。伊藤さんとは2度目の共演ですが、本当に真っすぐなお芝居で、彼女の言うセリフにはうそがなく、真実がこぼれ落ちてくるようなお芝居をされる、とてもすてきな女優さんだなとあらためて感じました」と絶賛し、「この『キッチン革命』は、若い女性たちが大活躍するドラマです。爽快さや夢を感じていただける作品ですので、ぜひ応援する気持ちで見ていただけたらと思います」と呼びかけている。
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