【FIFAワールドカップカタール2022】今夜、日本が前回大会準優勝・クロアチアと激突！ チャレンジャー精神を忘れず未踏の領域へ!!2022/12/05
日本時間12月5日深夜0：00、「FIFAワールドカップカタール2022」決勝トーナメント1回戦・日本対クロアチア戦がキックオフされる。日本は2勝1敗でグループEを1位通過し、アジア勢として初めての2大会連続のベスト16を決めた。ドイツとスペインに勝ったことは歴史的快挙だが、ベスト16も、グループリーグ2勝も過去に経験したことがある。チームが目指してきたのはその先。ベスト8という日本サッカー未踏の領域に進み、“新しい景色”を見るための戦いがいよいよ始まる。
新しい景色の前に立ちはだかるのは、前回大会準優勝のクロアチア。グループリーグではカナダに勝ち、モロッコとベルギーに引き分け、負けなしで2位通過した。前回大会3位のベルギーは前回から残っている選手が16人いたが、クロアチアは8人。大黒柱のMFのルカ・モドリッチ（レアル・マドリード／スペイン）ら準優勝メンバーを中心にしつつ、20歳DFのヨシュコ・グバルディオル（ライプツィヒ／ドイツ）らを加え、世代交代を進めながらのチーム作りにして成功している。総合力は高い。スペインほどボールを保持して攻めてくるチームではないが、モドリッチ、マテオ・コバチッチ（チェルシー／イングランド）ら高い技術を持つMF陣を擁し、パスワークは巧み。日本としてはボール保持率で下回るのは前提としつつ、決定的なパスを通してくるモドリッチがいい形でボールを持たないよう警戒したい。サイドバックの攻め上がりにも対策が必要だ。
日本から見て左サイドのヨシプ・ユラノビッチ（セルティック／スコットランド）は攻撃時に高いポジションを取ることが多いが、誰が対応し、その裏をどう使うのか。スペイン戦で後半から出場して攻守に躍動し、逆転ゴールを“紙一重”でアシストした三笘薫（ブライトン／イングランド）を左サイドの先発で使うのか、切り札として温存するのか。グバルディオルと組んで中央を守るベテランDFのデヤン・ロブレン（ゼニト／ロシア）はスピードの衰えが指摘されるが、そこをどう突くのか。森保一監督の選手起用と試合プランが注目される。
どんなプランを組むかだけでなく、クロアチアのプランにどう対応するかも鍵になる。日本はドイツ戦、スペイン戦で前半を耐えしのぎ、後半に大胆な選手交代、戦術変更を行って逆転勝ちした。両試合の経験もあり、クロアチアがボールを支配して押し込んでくるならむしろ戦いやすいが、日本を警戒し、ボールを持たせてカウンターを狙ってくる可能性もある。そうなると、いいところなく無得点で敗れたコスタリカ戦の二の舞を演じかねない。
ただ、戦力的には、負傷傷のため第1戦に間に合わなかったDF・冨安健洋（アーセナル／イングランド）､MF・守田英正（スポルティング／ポルトガル）が復帰したのは好材料。第2戦で負傷し、第3戦は先発を外れたMF・遠藤航（シュツットガルト／ドイツ）も先発出場できそう。スペイン戦で冨安を右ウィングバックで使うなど、実戦を通じてオプションも増えている。チームとして、どんな展開になっても試合の流れを読んで修正していく力があるはずだ。大事なことは気持ちの上で受け身に回らず、チャレンジャー精神を忘れないことだが、忘れる選手たちではないだろう。最後の1秒まで足を止めず、勝利で終了のホイッスルを聞いてほしい。新しいを景色を見て、その姿を見せてほしい。
文／佐藤新
▶FIFAワールドカップ カタール2022 放送スケジュール
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