「M-1グランプリ2022」ファイナリスト9組が決定!ヨネダ2000、男性ブランコらが意気込みを語る2022/12/02
知名度、プロアマ問わず、“とにかくおもしろい漫才”で漫才の頂点を争う「M-1グランプリ2022」。11月30日に準決勝が行われ、出場者28組が渾身(こんしん)のネタを披露した。さらに、12月18日に行われる決勝戦に進む9組も発表された。
昨年は43歳のツッコミと史上最年長50歳のボケというコンビ・錦鯉(長谷川雅紀、渡辺隆)が優勝という、かつてない伝説が誕生した。2020年の決勝進出までほぼ無名だった崖っぷちコンビの優勝は、日本中に笑いのみならず、勇気と希望を与えた。
昨年から約1200組が増え、史上最多となる7261組がエントリーした今回の「M-1グランプリ」。新型コロナウイルスによって強いられた非日常の生活から、徐々に日常を取り戻しつつある今こそ、日本中を漫才で笑わせたいと集った出場者たちによる日本一の称号を懸けた激戦が繰り広げられている。
今年は、初の試みとして、準決勝冒頭に「ベストアマチュア賞」を発表。受賞したのは結成したばかりの兄妹コンビ・深海魚。彼らが前座を務め、「M-1」をテーマにしたネタで会場を温めた。最初のブロックでは、「GYAO!ワイルドカード」枠で準決勝に勝ち上がった金属バットが、トップバッターながら落ち着き払った関西弁で飄々(ひょうひょう)とネタを披露したほか、フリーの男女コンビ・シンクロニシティは、女性のよしおかがポツリポツリと繰り出す秀逸な言葉に観客からも思わず笑いが。カベポスターは意外なオチで「ABCお笑いグランプリ」優勝の実力を見せつけた。
「キングオブコント2013」王者・かもめんたるが登場したブロックでは、3年ぶりの準決勝となったミキがリアルなエピソードを基にした兄弟ネタで観客を大いに笑わせる。さらに、「M-1」ラストイヤーとなるかもめんたるも、漫才でも独特の世界観を展開。女性コンビ・ヨネダ2000は得意のリズムネタがパワーアップし、そのリズムに観客を巻き込みながら笑いを誘った。
先月「キングオブコント2022」で優勝したばかりのビスケットブラザーズが登場したブロックでは、ビスブラのボケ担当・原田泰雅が相方・きんと観客を大いに振り回す。さらに、ヤーレンズは楢原真樹が作る独特な世界観で観客を魅了。2年ぶりの決勝を目指すウエストランドは、井口浩之のアグレッシブなツッコミが会場に響き渡った。
最後のブロックでは、昨年新型コロナウイルス感染により3回戦棄権の苦汁をなめたコウテイが舞台を縦横無尽に動き回る迫力の漫才を見せたほか、5年ぶりの決勝返り咲きを狙うさや香は、石井の思わぬカミングアウトから新山の渾身のツッコミがさく裂。昨年のファイナリスト・ロングコートダディは堂前透と兎によるダブル・ボケネタで笑いを量産していた。そして、3年連続決勝に進出し、昨年は最後の最後で悔し涙をのんだオズワルドが、畠中悠の変化と伊藤俊介の困惑ぶりに観客が爆笑の連続となった。
準決勝終了からおよそ2時間あまり、GYAO!生配信で行われた決勝進出者発表会見では、かまいたちが司会を担当。オープニングでは「今年は新しいメンバーもいたり」「どんどん『M-1』が進化していってる」とコメントする場面も。ついに、発表の瞬間を撮影したVTRとともに、名前を呼ばれた決勝進出者たちが順に舞台に登場した。
見事決勝に進出したのは、ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、ロングコートダディ、さや香、真空ジェシカ、キュウ、ウエストランド、ヨネダ2000の9組。ダイヤモンド、男性ブランコ、カベポスター、キュウ、ヨネダ2000の5組が初の決勝進出となった。
ロングコートダディは2年連続の決勝進出ということで「酸いも甘いも知ってる」(兎)、「プロフィールの趣味欄に『決勝』と追加したい」(堂前)とボケる余裕を見せ、同じく2年連続の決勝進出となった真空ジェシカは、昨年の決勝進出者会見を振り返り、「川北(茂澄)が余計なことをし過ぎて、事務所の社長にめちゃめちゃ怒られた」と反省。
ダイヤモンドの野澤輸出が「去年は年末に足の骨を3本折った。今年はこんなにいい年になるとは」と感無量の様子。相方の小野竜輔は登場する際にしてしまった先輩芸人のポーズについて「やり直したい」と後悔をにじませて笑いが起こる場面も。同じく初のファイナリストとなった男性ブランコは「うれしすぎたらこんな気持ちになるんだなと。今エッチな気持ちです」(平井まさあき)、「『キングオブコント』準々決勝で落ちて、その悔しさからドエロい気持ちになってる」(浦井のりひろ)と独特な気持ちを告白。
5年ぶりに決勝に返り咲いたさや香・新山は「5年ぶりの(決勝で司会を務める)上戸彩さんなので、思い切って『久しぶり』って言ってみようかと」と意気込みを見せるも、かまいたちの2人が「やめとけ!」と慌てて制止。2年ぶりの決勝進出となったウエストランド・井口は「前回の決勝は悔しい思いをした。忘れ物というか、私物ほとんど置いてきた感じ」「若手と一緒にライブに出て『出るな』『老害』と言われても耐えてきた」とこらえてきた思いを吐露。
カベポスターは「『ABCお笑いグランプリ』優勝の勢いにのれてうれしい」(浜田順平)、「準決勝は3度目。悔しい気持ちを何度も味わった」(永見大吾)とコメント。キュウ・清水誠は、初の決勝進出の喜びを自身のネタセリフ「めっちゃええやん」で表現。さらに、同じ事務所のウエストランドが登場の際に事務所の先輩である爆笑問題・太田光の「プシュー」ポーズをしたため、事務所の先輩・長井秀和のネタセリフ「間違いない!」と叫び対抗。
ヨネダ2000、今大会決勝で唯一の女性コンビとなった。愛が、髪をかき上げながら「マニュアルの免許を取った冨永愛です」、誠が頭にハンガーを付けて「ハンガースーパーフライです」と、結成3年目で最年少ながら大胆なボケを繰り出す度胸を見せつけ、会場を盛り上げた。
生配信終了後の質疑応答では、「優勝賞金1000万円の使い道」について聞かれると「足に入ってるボルトを抜かないといけないので手術代」(野澤)、「相方が入院している間の生活費」(小野)、「おなかいっぱい食べたい」(キュウ・ぴろ)、「貯金」(井口)などの現実的な使い道から、「プライベートジェット機」(カベポスター・永見)、「空の浴槽に500万円いれてダブルピース」(堂前)、「パラオでスキューバーダイビング旅行」(平井)など、夢のような発想までさまざま。
また、「今年子どもが生まれまして。500万円すぐなくなる」(さや香・石井)、「子どもを幼稚園に送り迎えするための電動自転車が50台くらい買えますね」(清水)、「今年崩してしまった娘の学資保険」(ウエストランド・河本太)と、自身の子どものために使うという回答も続々。
続く「『M-1グランプリ』はどういう存在か」という質問では、「母です」(ぴろ)、「僕にとっては父です」(清水)、「賞レース界の龍」(平井)、「スギちゃんにとっての『R-1グランプリ』」(川北)などのボケ回答が続出。最後は、最年長の井口が「人生を変える大会です」と真面目に締めくくった。
決勝本番のネタ順はおなじみとなった「笑神籤(えみくじ)」方式。毎回クジを引き、呼ばれたコンビがそのままネタを披露。1組ずつネタ順が決定していくことになる。そして昨年同様、笑神籤の中から「敗者復活組のくじ」が選ばれた時点で敗者復活組を発表。東京・六本木アリーナからスタジオに直行し、そのままネタを見せることになる。
決勝戦は12月18日(午後6:34)から、ABC・テレビ朝日系列で全国ネット生放送。彼ら9組に、決勝前に六本木ヒルズアリーナで行われる敗者復活戦で選ばれる1組を加え、計10組で優勝賞金1000万円と漫才日本一の称号を競う。「敗者復活戦」も、同日午後3:00からABC・テレビ朝日系全国ネットで生放送予定。敗者復活組は、今年も視聴者投票で決勝進出者が決定する。投票は「M-1グランプリ」公式サイトでテレビ、パソコン、スマートフォンから受け付ける。
なお、11日(午後0:55)からは、特別番組「来週はM-1グランプリ 超お宝映像で振り返る!M-1衝撃の瞬間SP」を放送。また、ABCラジオでは、決勝と同時刻に「ラジオでウラ実況!? M-1グランプリ2022」を生放送予定だ。また、GYAO!ともタッグを組み、「M-1グランプリ2022」を盛り上げる。
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