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横山裕、「舞いあがれ!」ヒロインの“癖あり”兄役に「母親からの電話に出ない気持ちは分かります」2022/10/31

横山裕、「舞いあがれ!」ヒロインの“癖あり”兄役に「母親からの電話に出ない気持ちは分かります」

 NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8:00ほか)で、ヒロイン・岩倉舞(福原遥)の兄・岩倉悠人を演じる関ジャニ∞・横山裕が、役柄への思いや作品の見どころなどを語った。

 連続テレビ小説107作目となる物語の舞台は、1990年代から現在。舞がものづくりの町・大阪の東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語だ。2020年に同局の「心の傷を癒(いや)すということ」で、第46回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞を受賞した桑原亮子氏によるオリジナル作品となっている。

 悠人は、舞の3歳上の兄。子どもの時から、油のにおいと機械音がうるさい工場の町が嫌いで、勉強が得意でプライドが高く、早く工場町から抜け出して大金を稼ぎたいという野心を持っている悠人。大学進学で家を出て両親を心配させるようになるが、妹の舞がとりなそうとする。

 横山は、連続テレビ小説への初出演について、「ありがたいです。まさか自分が出ると思っていませんでしたし、実感が湧きませんでしたが、ほかの番組の共演者さんからの反響が大きく、親戚のおじいちゃんおばあちゃんも喜んでくれてうれしかったです。関ジャニ∞のメンバーからも『すごいな、おめでとう』と言ってもらいました。勝手にご縁のないもんやと思ってたんで、率直にうれしかったですね」と喜びを口にする。

 加えて「実は僕、『カムカムエヴリバディ』にダダハマりしてしまって(笑)。いや、素晴らしかったです。それでプレッシャーを感じて、この現場に行くのがちょっと怖くなりましたもん。事務所の後輩ですけど、松村北斗くんに会うのも『稔さん』っていう感じでちょっと緊張しそうな気がするくらいです」と明かし、「『舞いあがれ!』も楽しみですね。台本とは別に、半年間のドラマの流れをプロットで読ませていただいたんですけど、本当にワクワクしました」と大きな期待を胸に撮影に臨んでいる。

 現在41歳の横山が、悠人を21歳から演じることには「ぶっちゃけると申し訳なさしかないです」と恐縮しながらも、「不安でしたが、過去作を見ていると皆さん役年齢に見えてくるから、自分もいけるかな…とおこがましいですけど思っています」と控えめに伝える。

 そして、「悠人は『岩倉家の問題児』と言われるほど、癖のあるお兄ちゃん。僕も問題児やな…と思いながらやっています。でも、1人暮らしを始めて母親(めぐみ/永作博美)からの電話に出ない悠人の気持ちは分かりますね。僕自身も、東京に出てきた時にオカンから電話がかかってきて出んかったこと、何回もありますもん。どうせ『元気?』とか言われんねやろな、テレビ見たら分かるやろと思ってました。今は出たらいいやん!と思いますけど(笑)」と役柄の心境に理解を示す。

 また、「しばらく会っていないせいで、気恥ずかしいんでしょうね。悠人は、なんでそんなこと言うの!?という内容も、悪気なく父親(浩太/高橋克典)に言うんですよ。いや、頭がいいから多少は悪気があるかもしれないですね。青年がお金持っていらんこと言ったり、第三者には言わないことを父には言う気持ちも分からんでもないですけど…言わんでいいのにと思います。地道にやっても、にっちもさっちも行かへんかった父を、反面教師にしているんでしょうね。それで勉強して、もっと合理的な近道を探しているのが悠人だと思います。親にはひょうひょうとしていますが、舞の前では根っこの部分や優しさなど意外な一面も垣間見せます。やることなすこと自分と全くタイプが違う舞が、面白いんでしょうね。僕も弟がいて、弟でもすごくかわいいですから、妹ってやっぱりかわいいんだと思います」と自身の経験を重ねながら、悠人の心境を思いやる。

 さらに、「監督さんやヒロインの福原遥さんがすごく楽しい現場づくりをしているので、スッと入って行けました」という横山。「永作博美さんと高橋克典さんも、温かく迎え入れてくれて。福原さんは純粋なあの感じが、もう舞ちゃんそのものです。彼女のことを悪く言う人はいないんじゃないですか。みんなが『いい子』『いい子すぎる!』って言いますもん」と、いい雰囲気の中で撮影が進んでいる様子を報告し、自身のキャスティングについては「僕自身は斜に構えている部分があるので、悠人役にキャスティングされたんやと思います。いや、絶対そうです。なんかこいつ問題児やなと思われて(笑)」と分析する。

 そして、視聴者に向け、あらためて「面白いドラマは、キャラクターが立っている作品が多いと思うんですけど、『舞いあがれ!』もそれぞれのキャラクターが魅力的。一癖も二癖もある人物ばかりです。青春を感じる純粋な気持ちや、甘酸っぱさ、切なさなどが描かれていて、多くの方に愛されるドラマになるんじゃないかなと思っています。舞がどう成長していくのか、そこに悠人がどう絡んで影響を与えていくのか、楽しみにしてください」とアピールし、「皆さんに朝から楽しんでいただけるドラマになっていると思いますので、見ていただけると幸いです」と呼び掛けている。


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