長澤まさみ、4年半ぶり連ドラ主演作「エルピス」に「うれしさと緊張」2022/10/24
10月24日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(月曜午後10:00=関西テレビ制作)の制作発表に主演の長澤まさみ、共演の眞栄田郷敦、鈴木亮平と脚本家の渡辺あやが参加した。
ドラマは、実在の複数の事件から着想を得て制作された社会派エンターテインメント。スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤)と彼女に共鳴した仲間たちが、犯人とされた男性の死刑が確定した冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。恵那と共に行動するうだつのあがらない若手ディレクター・岸本拓朗を眞栄田、恵那と拓朗の先輩で報道局のエース記者・斎藤正一を鈴木が演じる。
4年半ぶりの連ドラ主演となる長澤は「やっと人の目に届くんだと思うだけで、うれしさと緊張が入り交じります。皆さんに楽しんでもらえるドラマになっているはずです」と手応え。演じる浅川については「自分の人生に立ち止まっている人で、過去の失敗にとらわれて前に進めない。人生にはいろいろなことがあり、前向きの時もあれば、後ろ向きの時もある。私は浅川を通して人間を感じています。そんな浅川が迷いながらもどのように歩んでいくのか、それぞれのキャラクターに自分を重ねながらドラマを楽しんでほしいです」と分析した。
眞栄田は「すごいスタッフ・キャストばかりで、この作品に出演させてもらうことがすごく幸せ。自分のできることに全力でぶつかりたいです。タイミングやご縁に感謝です」としみじみ。第1話の見どころについては「シリアスなテーマではあるけれど、コメディータッチでもあって、キャラクター全員が魅力的。引き込まれてあっという間に終わりました」と明かす。
鈴木は「ドラマで一番大切なのは脚本。今回の脚本を読ませてもらった時に、本当に素晴らしい本に出合えたと思いました」と喜び、「テレビに精通したテレビ業界の方々のお話です。報道に関わる方々にこのストーリーを説明したら『リアルだね』とニヤリとされた。誰よりもテレビを愛してテレビを作っている人たちが作るテレビに関する本気のドラマ。どのようにテレビが作られているのかを見てほしい」とアピール。
6年前から構想を練っていたという脚本の渡辺は「いろいろな紆余(うよ)曲折があったので、放送を迎えることができるというのが今でも信じられない」と放送スタートへの感慨を口にしていた。
第1話では、エースの座から転落した大洋テレビの元人気女子アナウンサー・恵那がコーナーMCを担当する深夜の情報番組「フライデーボンボン」で芸能ニュースを担当する新米ディレクター・拓朗に呼び止められ、ある連続殺人事件の犯人とされる死刑囚が、実は冤罪(えんざい)かもしれないと相談されることから始まる。
拓朗によれば、冤罪疑惑は“ある有力筋”から得た情報だというが、かつて自分が報道したこともある事件だけに、にわかには信じられない恵那。そのうえ、事件が起きたのは10年近くも前で、犯人とされた男の死刑もすでに確定している。ある理由で報道、ましてや冤罪事件とはもう関わりたくないと思っている恵那は、すでに風化した事件を掘り起こすことは得策ではないと一蹴するが、空気が読めない拓朗は、それでもこりずに、新入社員時代の指導担当で報道局のエース記者・斎藤を頼る。そして、事件当時の話を一緒に聞きに行こうと無邪気に恵那を誘うが…。
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