仲野太賀主演「ジャパニーズスタイル」に市川実日子、要潤、しずる・KAƵMA、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明が参戦2022/09/12
仲野太賀が主演を務める、10月にスタートするテレビ朝日系連続ドラマ「ジャパニーズスタイル」(土曜午後11:30。開始日未定)に、市川実日子、要潤、しずる・KAƵMA、石崎ひゅーい、檀れい、柄本明の出演が決定した。
コメディーからシリアスまでこなす演技派の仲野が、脚本・金子茂樹氏、監督・深川栄洋氏とタッグを組んで、同局初のシットコム(シチュエーションコメディー)で新境地を開拓する本作。物語の舞台となるのは、さびれた温泉旅館「虹の屋」の玄関とロビー、従業員室・大浴場の入口とエレベーターのみ。その限られた空間で、30分間ノンストップの群像劇が繰り広げられていく。もちろん、撮影自体もほぼ本番一発の長回し。毎回、何が飛び出すか分からない展開から目が離せなくなる。
「虹の屋」の3代目である父親に反発し家を飛び出したものの、うだつの上がらない毎日を送っていた柿丘哲郎(仲野)が10年ぶりの帰宅を果たすところから始まる。そんな彼を待ち構えていたのは、口が悪い流しのフラメンコダンサーの寺門・ルーシー・数子(市川)、温泉嫌いで潔癖性の支配人・影島駿作(要)、UNO依存症の料理長・浮野奏太(KAƵMA)、息子と占いに人生を捧げるシングルマザーの仲居・浅月桃代(檀)と、その母親と一輪車を愛する少年のような従業員・浅月凛吾郎(石崎)、省エネ仕事で40年も旅館にしがみつく古株・梅さんこと梅越一二四(柄本)という一癖も二癖もある猛者たちだった。彼らに翻弄(ほんろう)されながらも、哲郎もまた持ち前の“クズっぷり”を見せて、ドタバタ劇はより加速していく。
仲野は今回の出演陣に対して「一緒にお芝居をする上でこんなに頼もしい共演者の方々はいない」と全幅の信頼を寄せつつ、「皆さん個性的ですし、異種格闘技戦みたいになるのでは(笑)」と、“本番一発勝負”ならではの先読み不可能な展開を少し不安げに吐露しながらも、期待を寄せている。
「虹の屋」の宴会場をにぎわす流しのフラメンコダンサー・ルーシー役の市川は「今回の企画のお話を聞いた時は『怖い怖い怖い! 絶対ヤダ!』と思いました(笑)。怖いですが、少し楽しみでもあります。でも…本当に少しだけです(笑)。仲野さんとは3回目の共演となります。加えて、各ジャンルから、いろんな個性の方々が集まっていますので、シットコムの緊張感も相まって相乗効果でどんなことになるのか…。ほかの現場ではなかなかない、役者同士の連帯感や情も生まれそうですよね。ドラマなんだけど、ドラマじゃない、しかも、撮り直しもしない…緊張感と恐怖感で震えておりますが、誰一人予想ができていないことがこれから始まりますので、孫を愛でるような気持ちで(笑)、見ていただければと思います」と心境を語った。
「虹の屋」の支配人・影島役の要は「企画をお伺いした時に、本当に魅力的なドラマだなと思いました。ここのところ、こういったコメディーに出合う機会がなかったので、お話をいただいた時は二つ返事で『やりたい』と即答しました。もちろん、“ほぼ本番一発撮影”への不安もありますが、実は僕自身、一発本番が好きなタイプなんです。影島という役は、『虹の屋』の支配人で潔癖キャラ。そこに今回、特徴のある髪形にしてみたり、完璧に見えて実はコンプレックスがあるような見た目にして、キャラクター自体に奥行きを持たせてみました。それにしても…気を抜いたら食われそうな方々が見事にそろいましたね(笑)。僕も気合を入れて臨まないとと思っています。きっと、いい化学反応が起こるんじゃないかなと期待しています。今の時代にやるからこそ、新しいものになるんじゃないかと思っています。役者の力と力のぶつかり合いから生まれるエンターテインメントに期待してください!」と役づくりに触れ、意気込んでいる。
裏社会に精通し、どこか謎めいた雰囲気のある料理人・浮野役のKAƵMAは「月並みなのですが、最初にお話を伺った時はドッキリだと思いました。本読みの段階で、すごく叱られたり、追い詰められたりするのかなぁと。しかし、共演者の方々がそろわれた時に、『あ、これドッキリじゃないんだ』と(笑)。そこから緊張し始めました。ドラマは初めてですので、本当によく分かっていないのですが、浮野という役に関しては、僕に依頼があったくらいだから、素のままでそんなに作らなくてもいいのかなと思っていました。きっと、僕に合う役をいただいたと思っていたので。しかし、監督さんから『日焼けをしてくれ』と言われ、眉毛もそられました。今までやったことのないタイプの役柄だったんです。ですが、どんな役柄でも徹底した役作りでこなすロバート・デ・ニーロが好きなので、眉毛くらいそっても問題ありません! うまい具合に作品の“歯車”になれるようにできたらと思っています!」と気合十分のコメント。
アイスクリームのモナカは大好きだが最中は大嫌いな「虹の屋」の従業員・凛吾郎役の石崎は「『ジャパニーズスタイル』への出演が決まった時は、まず、(仲野)太賀とこうやって同じフィールドで仕事ができるのがうれしいと思いました。2016年に映画『アズミ・ハルコは行方不明』で共演させてもらって、そこから3年後に菅田(将暉)くんが監督したショートフィルムでも一緒に演技をして。さらに3年を経て今作ですので、3年周期で太賀と芝居をしているなと感慨深かったです。深川監督から、『凛吾郎はネジが1、2本外れてぶっ飛んでいるけど、いつも幸せを感じてニコニコしている』とお伺いしていましたので、実は昨日、リハーサルスタジオに入っていたのですが、バンドのメンバーに趣旨を説明して、凛吾郎の状態で音楽のリハをしていました(笑)。風情があって、わびさびがあって、情緒があって、そして、笑いがある…これが日本式のコメディーなんだというふうにできたらいいなと思っています」と心境を明かす。
「虹の屋」の仲居頭・桃代役の檀は「このお話をいただいた時に、まず最初に思ったのが『面白そう!』ということでした。しかし、今は楽しみ半分、怖さ半分といった気持ちです。どうなっちゃうんだろうという、未知の世界に足を踏み入れる前の期待と不安とが入り混じっています。金子さんの脚本自体がすでに面白いので、それをどういうふうに演者が、与えられた役を演じるのかがすごく大事だと思っています。それがぶつかり合った時に、どういうものが生まれるのかが、本番当日でしか分からないところなので、どんなことでも柔軟に対応できる自分でありたいですね。自分の中にしっかりとセリフや役の感情をたたき込んだとしても、どんなハプニングがあるか予想もつきません。でも、あまり不安ばかり考えないように、その場を楽しみたいなと思うようにしています。俳優陣が必死になって30分のドラマを作り上げようとする姿を見ることができるドラマだと思います。いいところも悪いところもさらけ出され、恥ずかしい部分を見られてしまうような作品になるんじゃないでしょうか。丸裸になって挑んでいる私たちの姿を応援してください!」と呼び掛けている。
哲郎を孫のようにかわいがっている「虹の屋」の温泉水質管理責任者・梅さん役の柄本は「ほぼ本番一発撮りっていうのは、ほとんどやったことはないですけど、とてもスリリングですね。仲野くんは、お父さんもよく知ってますけど、役者としてとてもいいんじゃないですか。共演が楽しみです。それにしても、こういったドラマは、最近はないですね。昔は、『お笑いオンステージ』(1972~82年/NHK)のような公開コメディー番組なんてありましたけど、見ていただく方には新しく映るんじゃないでしょうか。とにもかくにも、やっぱり大事なのは脚本ですよね。いざ始まったら、その肌触りでいろいろと変わってくるとは思いますし、視聴者もいるわけですから、その中から模索していく感じになるんでしょうね」と本作の魅力を語った。
続けて「深川監督とは長いんですよ。僕の出演を希望してくれたみたいで、ありがたいですね。大変、優秀な監督で、チャレンジャーですね。こういうスタイルのものに挑むんですから。これは褒め言葉ですが、あの人は“ヘンタイ”ですから(笑)。面白い監督なので、どうなるか楽しみです。見どころは、せっかくこういう撮影スタイルでやっているんだから、いろいろと失敗が起これば面白いと思いますよ。人がセリフを忘れたりするのを見るの、面白いでしょ(笑)。ハプニングが今作の醍醐味(だいごみ)でもあると思いますので、ぜひ期待してください」とアピールしている。
ほぼ“本番一発勝負”でノンストップ撮影が行われる、何が起こるか分からないライブの臨場感に加えて、あっと驚く豪華ゲストの登場など、毎回、さまざまな魅惑の仕掛けも用意される本作に注目だ。
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