上野樹里主演「監察医 朝顔」の新作SPが決定。時任三郎、風間俊介、山口智子らレギュラーメンバーも集結2022/08/04
フジテレビ系では9月26日に「監察医 朝顔2022スペシャル」(午後9:00)を放送することが分かった。主演・上野樹里のほか、時任三郎、風間俊介、山口智子らおなじみのレギュラーメンバーも集結する。
主人公の興雲大学法医学教室の法医学者・万木朝顔(上野)が解剖で遺体の謎を解き明かし、見つけ出した“生きた証”で生きる人々の心まで救っていくさまを描きながら、東日本大震災で被災した母・万木里子(石田ひかり)を失った悲しみを抱え、父・万木平(時任)、夫で刑事の桑原真也(風間)、娘のつぐみ(加藤柚凪)ら家族と共に、少しずつ乗り越えていく姿を映し出す心温まるヒューマンドラマだ。
法医学者と刑事という異色の父娘を描く「監察医 朝顔」は、同名漫画作品を原作に2019年7月期に第1シーズン、20年10月期・21年1月期と2クール連続で第2シーズンを「月9」枠で放送。第1シーズン(全11話)の平均世帯視聴率は12.6%(ビデオリサーチ社調べ、関東地区。以下同)を記録し、19年夏クールで全局トップとなり、第2シーズン(全19話)は「月9」ドラマ放送開始33年の歴史において、初の2クール連続でオンエアされ、人気を博した。今年、国際メディアコンクール<ニューヨーク・フェスティバル>のドラマ部門で「監察医 朝顔」、演技部門では上野がそれぞれ銅賞を受賞。視聴者からは「ずっと大好きなドラマ。新シーズンをやってほしい」「朝顔一家の日常がまた見たい」など、続編を望む声が多く寄せられた。
オール新作のスペシャルドラマとして復活する今回は、第2シーズンラストの翌年の夏を舞台に幕を開ける。東日本大震災以降、里子の遺体と“生きた証”を探し続けた朝顔と平は、里子の遺体の一部と対面を果たした。終わりのない悲しみを互いに癒やしながら、次女・里美(中村千歳)が誕生し、一層にぎやかな日常を過ごす万木家。しかし、2人の育児や認知症が進行した平の病状に、朝顔の心は落ち着かない。
一方、真也が異動先の神奈川県警から野毛山警察署へ戻って来ることに。歓迎ムード一色かと思いきや、昇任試験で警部になった真也が山倉伸彦(戸次重幸)の上司となり、強行犯チームでは気まずい雰囲気が漂っていた。そんな折、朝顔たちのもとへ、同時にひき逃げされたと見られる男女の遺体の解剖依頼が舞い込む――。
上野は新作の制作に「第2シーズン終わりに、共演者の方たちと『また再会できる日があるといいね』と言っていたので、スペシャルドラマという形で再び『監察医 朝顔』に携われることができてうれしいです。皆さんも喜んでいると思うし、『久しぶり!』と言いながら笑顔で再会するのが楽しみです」と喜び、「そんな懐かしさを感じながらも、物語の中でも1年半という時間が流れ、朝顔は2児の母になったので、当時に戻るわけではなく、前に進んで生きている朝顔を演じられることにワクワクしています。レギュラーシーズンは当時の自分ができる限り、精いっぱい、朝顔を演じられたと思っていますが、今回の朝顔を演じることはあの頃の自分にはできない、今の自分でないと演じられないと思います。今回、登場人物たちは家族が増えている人や職場でのポジションが変わっている人もいます。“また会える”ことを楽しみにしていただきつつ、変化や成長をしている朝顔たちを新たに感じていただけたらと思います」と語る。
家族のシーンに関しては、「朝顔はひとりっ子なので、つぐみが生まれた時は、朝顔の想像できる生活だったと思います。母になり人間として成長して強くなれたし、面倒見のいい旦那さまやじいじのサポートもあって法医学者としても一人前になれました。今回、朝顔は2児の母になりました。つぐみは2年生、里美が2歳でいやいや期。つぐみはいろいろなことがわかるようになって、言葉もたくさん覚えて、大人の行動や言動もすごく見ている。しかも、すごく吸収が早い時期なので、周りの大人がしっかりしないといけないなと朝顔も感じています」と明かしつつ、「とはいえ、朝顔は難解な事件を担当していて、余裕が持てない瞬間もあり、葛藤します。また、第2シーズンのラストでは、じいじが若年性認知症と診断されました。今回、新たな命の成長という幸せを描きながら、それだけではない日常も描かれています。朝顔は平さんと一つの決断をすることになります。『監察医 朝顔』は平さんと朝顔の父娘の物語でもありますので、見届けていただけたらと思います」と母であり、娘でもある朝顔の物語の見どころを述べる。
加えて、法医学教室のメンバーとの再会については、「会うと、話が止まらないメンバーなので楽しみです! 撮影の合間はたわいもない日常の会話をしながら、本番はしっかりやる、スマートなメンバー。そして、皆さん、撮影が終わってメイクを落として着替えて帰るまでのスピードがすごく早いんです。私も早い方なのですが、最後、1人になると、いつもちょっと寂しい気持ちになります(笑)。今回は連続ドラマではなく、共演者の方それぞれと会える時間が短いので、一日一日を楽しみたいと思います」と期待。
そして、「皆さん、応援してくださってありがとうございます。『監察医~』を応援してくださっている方は、優しい気持ちになったり当たり前の日常をいとおしく感じたりしてくださっているのかなと思います。今回、朝顔含め登場人物たちは成長や変化をして、第2シーズンのラストと同じ人はいません。俳優たちもリアルに年を重ねていますし、今できる精いっぱいの力を出し合って制作していきますので、楽しみにしていてください!」と呼び掛け、「“明日も頑張ろう”と思っていただける、視聴者の皆さんの背中を押すことができるようなドラマをお届けしたいと思います。また、『監察医 朝顔』は、陸前高田のリアルな状況を伝えるというドラマですが、ドキュメンタリーのような側面もあると思っています。震災のことが風化しつつある中で、私もその点に非常にやりがいも感じていますので、ぜひご覧ください」と意気込みとともに、メッセージを寄せている。
さらに、時任は「第2シーズンが終わった後も。なぜか心の中に『朝顔』がずっと残っていて、終わった感じがしませんでした。なので、今回の続編のお話をいただいた時は、ごく自然に受け止めました。続編が作られるような作品に出合えたことに感謝しています」と作品への愛着を口にし、「今回のスペシャルドラマは“監察医の娘と刑事の父”という当初の設定ではなくなりましたが、この役柄を通して、病に苦しむ人たちやそれを支える家族、周りの人たちの気持ちに、少しでも安らぎを届けられたらと思います」とアピール。
風間も「大きな喜びと、同時に驚きがありました。第2シーズンのエンディングをすごく穏やかに美しく迎えたので、今までこの作品を愛してくださった方々も同じ気持ちかもしれませんが、僕は“まだまだ見たい”という思いと、“これで終わりなのかな”という思いがありました。なので、今回のスペシャルドラマの制作が決まったと伺った時は、喜びと驚きが同時にやってきました」と率直な思いを告白。
家族が増えた朝顔たち一家のシーンには、「朝顔たち一家のすてきなところは、すごく丁寧に生活をしているところ。視聴者の方がこの作品を愛してくださる、一つの要因だと思っています。子どもたちの成長は、見続けてくださっている方たちの喜びでもあるだろうな、と。少し大きくなったつぐみと、成長が楽しみな里美が織り成すコントラストを楽しみにしていただけたら。僕自身も楽しみです」と声を弾ませ、野毛山署強行犯係のメンバーとの再会には「苦楽を共にしてきた強行班チームと桑原の立場は変わりますが、根幹は変わりません。変わっていくものと変わらないものが共存しているところを僕も楽しみにしてるし、視聴者の方にも見ていただけたらと思います」とコメント。
放送に向けて、「大きな災害による悲しみを乗り越えて生きていく姿を、この作品は描いてきたと思います。昨今、世界的に、閉塞(へいそく)感のあるつらい時期を経験し、一日一日を丁寧に生きていく、生きていこうというのがこの作品の大事なメッセージ。この作品がすてきだなと僕が感じるところでもあります。長く愛していただきたいし、“自分もこんなふうに生きたい”と思わせるような力がある作品だといいなと思います。このスペシャルドラマをご覧いただいて、心のどこかにこの作品を置いていただけたらうれしいです。“あなたの生活が少しでも穏やかでありますように”と願いを込めて、お届けします」と話している。
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