Kis-My-Ft2・玉森裕太主演「NICE FLIGHT!」羽田空港で滑走路&管制塔をバックに会見開催2022/07/19
テレビ朝日系で7月22日にスタートする連続ドラマ「NICE FLIGHT!」(金曜午後11:15。一部地域で放送時間が異なる)の制作発表記者会見が行われ、主演のKis-My-Ft2・玉森裕太をはじめ、中村アン、尾上右近、Snow Man・阿部亮平、玉城ティナ、黒川智花、吉瀬美智子の7人が、役柄そのままのスタイルで登壇し、見どころと意気込みを語った。
本作は、空と空港という現実と非現実の“乗り継ぎ地”を舞台に繰り広げられる、パイロットと女性管制官のラブストーリー。航空会社の副操縦士・倉田粋(玉森)と管制官・渋谷真夢(中村)を中心に、仕事に真摯(しんし)に向き合うプロフェッショナルな姿と、甘酸っぱい爽やかな胸キュンを届ける。
発表記者会見が行われたのは、東京・羽田空港にある日本航空の施設。本物の機体で撮影し、本物のパイロットからの指導、本物の管制官への取材と、リアルにこだわった本作らしく、背景には滑走路と管制塔、そして駐機する旅客機と抜けるような青空という景色が広がる中で、終始楽しいトークが展開した。
今作が2度目の共演となる、玉森と中村を中心に描かれるラブストーリーということで、撮影現場での雰囲気を聞かれると、玉森は「ラブシーンなどについても、よりよいものを作っていこうと、アンさんや監督と『どうしていこうか?』と、たくさんコミュニケーションを取っています。日々、すごく楽しくやらせていただいております」と答え、中村が「前回の共演では、あまり同じシーンなどもなく、絡みも少なかったのですが、今回は、その時の思い出がありますし、それがあったからこそ、心を許せるといいますか、お互いに心を開けていると思います」と話すと、玉森が「本当に? もう心開いてくれてます?」と笑いながら確かめた。
玉森は、初めてのパイロット役に緊張感を持ちつつも、ワクワクしている様子で、「コックピットの中にはすごい数のボタンや難しいものがたくさんあって身が引き締まりますし、“ロマン”といいますか、コックピットの中に入ると一つ一つの操作を確実にやっていくことで、ようやく空を飛ばせるんだなというワクワク感が常にあります。めちゃくちゃ難しいからこそ本当にリスペクトできる職業なんだなぁと、この役を通してすごく感じています」と明かし、パイロットの制服についても「背筋が伸びるというのもそうなんですけど、制服を着ることで責任感も増してくる気がします。着ると上がりますし、『今日も空の安全を守らなきゃ!』という気持ちになります。制服ってもうなかなか着る機会もないので、この貴重な経験を忘れないように日々仕事に臨もうと思っています」と話すと、同じく初パイロット役の吉瀬も「まず制服を着たときから、猫背ではいけないなという気持ちが芽生え、姿勢から正すといいますか、この肩の4本線(機長がつける肩章)には身が引き締まる思いがして…。制服を着るとスイッチが入る感じはありますね」と語った。
一方、管制官役の中村も「もう本当に『私はこの役をやっていけるのだろうか?』という不安に2~3カ月間、襲われてきました。実際に管制塔に行かせていただいたり、管制官の方にお会いしても『やっぱりできないかもしれない…』と思いながら…とにかく必死でした。管制官の独特の言い回しも、カタカナ英語でもいいと言われたので、管制の声を録音させていただいて、それをずーっと聞きながら掃除したりして…。とにかく、管制官になる受験勉強をしているのかな?というくらいの気持ちで向き合いました」ととても不安だったことを激白。それぞれがプロフェッショナルから所作などを学び、最前線の現場に立つ本物の姿を目の当たりにして、刺激を受けているようだ。
さらに、テーマに沿ったフリップトークも行われ、「最近恋しているもの」では、吉瀬が「自家製梅シリーズ」、黒川は「パンダ」と回答。東京・上野動物園の抽選に当たり、双子パンダを見に行ったエピソードをうれしそうに話した。「この人のここがプロフェッショナル」で、阿部が中村の一発目の管制官のセリフのシーンについて言及すると、中村&吉瀬からは玉森が現場に完璧にセリフを入れてくると証言。「忙しいはずなのに、現場で台本を見ているところを見たことがない」と絶賛すると、思わず玉森も「楽しいとセリフも入ってくるんですよね」と笑顔を見せた。
続く大人の恋愛についてのトークも。玉森は「駆け引き」を挙げ、「メールをすぐに返さない、とかご飯に誘うタイミングとか…みんなどうやって考えてるんだろう」と苦笑いを浮かべ、「もうちょっと勉強しますね」と誓う場面も見られた。
会見後、日本航空の格納庫でのフォトセッションでは、劇中で玉森演じる倉田粋が憧れる旅客機・B787(ボーイング787)が姿を現し、大きく翼を広げたそのダイナミックな機体とともに写真撮影が行われた。
本作について、玉森は「倉田粋は“ツイてるコーパイ”という異名をもっていまして、日頃からよくも悪くもツイてる、フライト中もフライト先でも何かしらトラブルに巻き込まれてしまいます。でも、空を飛ぶ仕事が本当に大好きで、日々一生懸命生きている、そして困っている人がいれば真っ先に助けに行くという優しくて頼りがいのある大型犬…救助犬のような人物です。そういうところもうまく表現できたらいいなと思いながら撮影に臨んでいます」と役どころを紹介。
本作への出演に関して、キスマイのメンバーから何か言葉は?という質問には、「もう十数年一緒にいるので、メンバーは特に何も言わないですね(笑)。でもきっと見てくれると思います!」と笑顔を見せ、キスマイが担当する主題歌について「爽やかで大人なラブ・バラードで、楽曲のメッセージがドラマの世界観とリンクしているんです。キスマイも30代後半だったりするので、大人のラブソングをこのドラマとともにお届けできたらなと思っています」とアピールした。
中村は「私が演じる真夢は感情表現が苦手で、仕事はできるのですが、あまりうまく恋愛ができないというタイプの女性です。これまで、いろいろな職業を演じさせていただきましたが、今回演じる管制官のセリフが本当に難しくて、大苦戦しました。ようやく皆さまにお届けできると思うと、すごくうれしいです!」とあらためて喜びのコメント。
粋と仲のいい航空整備士・酒木ジェームス役の尾上は、「ジェームスという名前がすごく覚えやすくて、うれしく思っています。今回は整備士の役で職人の一面もありつつ、人間としては非常にノリがいいますか、みんなを包み込むような、みんなが寄ってくるようなすてきな男性の役を務めさせていただいています。整備士さんって作業がすごく多いお仕事で、飛行機を子どものように大事にし、空を飛べるうようにセッティングする。エンジンなども含め、内装の部分を全部整備されて、すごく責任感があるし、ジェームスも“縁の下の力持ち”と自負している人物なんです。そういう職人さんたちの“大人の仕事に向き合う姿勢”みたいなものには、すごく刺激を受ける部分がたくさんあります。そういう大人の本気を見させていただいて刺激を受けています」と役どころとともに、プロフェッショナルの方々への敬意を述べた。
気象予報士の資格を持つ航空管制官・夏目幸大役の阿部は、「このドラマを通して阿部亮平としても夏目幸大としても、どっちの成長も見られるような作品になると思います。精いっぱい演じます。管制官について本当に勉強不足で、最初に管制官役と聞いた時は、コンピューターとかを見て異常がないかなどを確認するのかなと思っていたんですけど、実際には、タワーの上から、今どこにどの航空機がどういう状態にいるかということを全部把握して、その上で一つずつ指示を出すっていう…これはもう、とんでもないお仕事だなって思いました。これまで玉森くんのドラマもいろいろ見てきて、すごい作品もたくさんある中で、そんな方とこうやって共演できるのはすごくうれしいです。座長ぶりがすごくしっかりとされている方なので、この機会に吸収できることは全部吸収したいなと思っています」と意気込みを語った。
管制官訓練生・河原かすみ役の玉城は「かすみは強気でちょっと勘違いされやすく、あざとい部分もあるのですが、根は素直でいい子なんじゃないかなと思うので、かすみが嫌われないよう、大切に演じている最中です。管制塔に上らせていただきましたが、皆さん淡々と管制されているのですが、そこに充満している緊張感や普段見ることのできない独特な世界を見せていただいたので、これはちゃんと生かして演じないと、と思いました。訓練生なのでセリフをスラスラ言えなくてもいいよ、と言われているのですが、自分の中で『ちゃんとやらなくちゃ』という気持ちがあり、これからドラマの中でかすみも成長していくと思うので、そこは自分と重ねて最後まで頑張りたいなと思っています」と役づくりに触れた。
航空会社のCA(キャビンアテンダント)でチーフパーサー・飯塚理香子役の黒川は「誰もが憧れるCAさんの役ということで楽しみながら、日々撮影に挑んでいるところです。中村アンさん演じる真夢さんの古くからの友人でもあるということで、メンバーのみんなをサポートしていければなと思います。実際にCAさんとお会いして、基本所作やお客様に対する心持ちなどを教えていただいたんです。多くの方はそんなに頻繁には飛行機に乗る機会がないと思うので、その貴重な時間を少しでも快適に過ごしてほしいという思いで全フライトに携わっているとお伺いして、その姿勢がまさにプロフェッショナルだなと思いました。作品を通してですけど、私もその一端として演じていければなと思っています」と語った。
玉森演じる粋の先輩であり、機長でもある喜多見七海役の吉瀬は「女性パイロットがいることも知らなかった中、この機長役をいただきまして、本当に大変だろうなと思いながら撮影に入りましたが、やはり大変です(笑)。訓練もさせていただいたのですが、初日はパニックでした。指導してくださる方は当たり前のように教えてくださるのですが、何を言っているか分からず、頭の上にクエスチョンがついて、『ん?』っていう感じで…。何度も玉森くんと目が合いました(笑)。そこからのスタートだったので、本当にできるんだろうかという不安はあったのですが、一つ一つ確認し、いかにリアル見えるか話し合いながら一歩ずつ作っていっている感じです」と苦労しつつも、前向きな姿勢を見せた。
なお、TELASAでは、毎週放送終了後から本編を配信予定。さらに、阿部が主演を務めるスピンオフドラマ「NICE CONTROL!」の配信も決定し、航空管制官の夏目を中心に、地上波では見られないオリジナルストーリーが展開する。
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