「家庭教師のトラコ」橋本愛、1万円の幸せな使い道は「家族に振り込んで…」!?2022/07/12
日本テレビ系で7月20日にスタートする連続ドラマ「家庭教師のトラコ」（水曜午後10：00）の完成披露試写会が行われ、主演の橋本愛のほか、共演の中村蒼、美村里江、鈴木保奈美、板谷由夏が登壇した。
本作は、脚本・遊川和彦氏、プロデューサー・大平太氏の「家政婦のミタ」コンビが新たに描く、“合格率100％を誇る謎の家庭教師”が主人公のヒューマンドラマ。「同期のサクラ」「35歳の少女」（すべて同系）で遊川・大平コンビと共に歩んできた橋本が、謎多き伝説の家庭教師・トラコこと根津寅子を演じ、年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親と3人の子どもを救済。勉強以外に生きていく上でとても大切な“正しいお金の使い方”を教えていく。
公私共にトラコの世話を焼く、幼なじみでありパートナーの福田福多役を中村、小学校受験を目指す知恵（加藤柚凪）を娘に持つ、新聞社で働くママ・中村真希役を美村、中学校受験を目指す高志（阿久津慶人）を育てながら定食店を営むシングルマザー・下山智代役を板谷、東大受験を目指す守（細田佳央太）をかわいがる超富裕層の後妻ママ・上原里美役を鈴木が務める。
第1話を見て、「脚本を読ませていただいた時と同じように、先がどんどん気になるというか、吸引力がすごくあるなと思った」という橋本。「それはトラコさん自身が、本当は何を考えているのか分からない、謎めいたところだったり、何の野望を持って、何のためにこういうことをしているのかっていうこともすごく知りたくなるし、各家庭の皆さんが、三者三様ですごくすてきで、皆さんのキャラクターが全然違うのも、見応えがある。これからいろんな人たちの成長を、味わえるんだなと思うと、この先を何度も見たくなりました」とより期待感が高まったことを伝える。また、遊川氏が脚本を手掛けた「家政婦のミタ」を想像させるような、壁からのぞくシーンがあったそうで、「あれ、私（家政婦の）ミタかな？ 若干ミタ入ってない？」と感じたと言って笑った。
中村は「トラコという女性の謎がより深まって、この人の本当の姿はどういった姿なのかっていうことにより興味をひかれて、ドラマの展開がより楽しみになったっていうのと、あとは、やっぱり親と子の関係っていうのは、突き刺さる部分があって、親が子どもに思う気持ち、子どもが本当にやりたいことは何かとか、そういったことも考えさせられる作品でした。いろんな世代の方に楽しんでいただけるドラマになってるんじゃないかなと確信しました」と内容に自信を見せ、自身のキャラクターについては、「福多がなぜあそこまでして、トラコにご飯を作ってあげたり洗濯をしてあげたり、世話をしてあげているのか、それにはもちろん理由があるので、そちらの方もぜひ楽しみにしていただけたら」とアピールした。
第1話では、トラコが知恵に1万円の正しい使い方を教えるシーンがあることから、出演者自身が考える「幸せになる1万円の使い方」を発表。橋本は「最初にパッと思いついたのが、1万円を基準にプレゼントを選んでいるなっていうことに気付いて。家族や知人にはまずは1万円で、そこからちょっと飛び出しちゃうのか、それより下回るのかっていうのを考えていますね。あまり高価すぎて（相手に）気を使わせたくないですし。でも、時々家族には、1万円を『ぺっ』て振り込んで、『これを使って！』って言うこともあります（笑）」と明かす。
中村は「橋本さんのすてきなお話の後にいうのは恥ずかしいですが…」と切り出し、食べ物の中でモモが一番好きで、「モモを食べている時が一番の幸せと言っても過言ではないので、1万円でいいモモを買って、大切に食べたい」とかわいい発言。
美村は、趣味の釣りを楽しみたいそうで「500円か1000円でえさを買い、竿とかを持っていくとして、1000円ぐらいでコンビニで飲み物とお昼ご飯を買って、残りはガソリン代と高速代ですね。ちょっと遠くだったら5000円で2回、うまくいけば近場で3回、素泊まりするなら1回行けます」とプランまで紹介。「釣りはすごくリフレッシュできるし、釣ったものを食べるのもおいしい。最近はアナゴとハタを釣りました。おすすめの趣味ですよ」とにっこり。
そして、板谷と鈴木は、2人の1万円を合算して、少し高級なアイスクリームを現場に差し入れしたいと発表。鈴木は「遊川さんがどんどん本を書いてくださるので、どんどん撮影しないといけない。今の私たちにとって一番幸せなのは、スタッフのみんなが元気を出して、癒やされて一緒に頑張ってくれること。スタッフの皆さんも喜んでくださるというのが、一番身近な幸せなので」とその理由を話した。
さらに、3人の子どもたちがそれぞれ母親にあてた手紙を、橋本と中村がサプライズで代読。加藤からは、美村に「現場でいつも遊んでくれて楽しい。ママが大好き！」などとメッセージが寄せられ、美村は「これってもらって帰れるんですか？ 今後の撮影の励みにします」と感激。
役柄同様に、ちょうど思春期である阿久津からは板谷へ。初の連ドラへの出演で緊張していること、現場での板谷のスキンシップに対し、うまくリアクションがとれないけれど、実はとてもうれしかったと、手紙ならではの素直な気持ちが書かれた内容に板谷はホロリ。さらに、「板谷さんに初めてお会いした時、僕に本当の家族のようになりたいと言ってくれました。まだ恥ずかしくてセリフでしか言えてないですけど、普段から『母さん』と呼んでもいいですか？」と尋ねられると、板谷はうれしそうに「いいよー！」と声を上げ、「私も接し方を探っていたんですが、そんなふうに思っていてくれて、めちゃめちゃうれしいです」と顔をほころばせた。
細田からは、鈴木に対して「本読みからお世話になりっぱなしで、何より保奈美さん演じる里美の母としての優しさに救われる毎日です」と感謝の言葉が伝えられると、鈴木は「守がかわいくて、かわいくて、現場でいじりまくっています」と息子を溺愛している様子をうかがわせた。
会見の最後には、橋本が「遊川さんの作品を好きで見てくださってる方は、遊川さんが帰ってきたと思ってもらえるんじゃないかなという期待もありますし、このドラマを見てくださった方が、『あれなんか先が気になるな』って、どこか引っかかってもらって、最後までエンターテイメントとして楽しんでいただけたらすごくうれしいなと思います。また、教育に関して描いている作品でもあるので、自分を省みて、自分の子どもたちだったり、これから先どう向き合うべきかというのを、このドラマを見て、考えるきっかけになってくれたらうれしいなと思います。遊川さんの描いた言葉だったり、皆さん本当にすてきなセリフがあるので、1人でも力をもらえたっていうふうに思ってくださったら、もうそれは、私自身ここまで頑張ってよかったって思えるほどの、本望です。人それぞれの受け取り方で楽しんでいただけたら幸いです」と思いを伝えた。
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