「恋せぬふたり」の吉田恵里香が第40回向田邦子賞に決定!2022/04/05
向田邦子賞委員会と株式会社東京ニュース通信社が主催する、優れた脚本作家に贈られる向田邦子賞の第40回選考会が4月5日に東京都内で行われ、2022年1月10日~3月21日に放送された、よるドラ「恋せぬふたり」(NHK総合)の脚本を手掛けた吉田恵里香氏の受賞が決定した。
授賞理由は「『恋せぬふたり』は、他者に対して恋愛感情も性的欲求も持たないアセクシュアルの女性が、同様の男性と同居し、心の安定を得るまでを極めて低い声で、しかも明るいトーンで描いている。セリフも適確で無駄を排している。周囲の人物たちとの関わりも自然な弾みがあり、この物語に和らかな日常性を与えている。向田賞に価する作品である」というものだった。
【プロフィール】
吉田恵里香(よしだ えりか)
1987年11月21日生まれ、神奈川県出身。2013年に「恋するイヴ」(日本テレビ)の脚本を手掛け、映画「ヒロイン失格」やテレビドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」「Heaven?~ご苦楽レストラン~」(ともにTBS系)など、女性向けコミックの実写化作品の脚本に多く携わる。20年、連続ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京ほか。おかざきさとこ氏と共同脚本)で注目を浴びる。
<向田邦子賞とは>
故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績を称え、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に贈られる賞として、1982年に制定。主催は「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社で、選考は歴代受賞者らによる向田邦子委員会が担当。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定。本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定している。選考委員は池端俊策氏、大石静氏、岡田惠和氏、井上由美子氏、坂元裕二氏(向田邦子賞受賞順)。
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